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長女がトーコーキョヒでして<19>

【家庭での学習を選択しなかった理由】

 あくまでも、我が家の長女は
*学校というシステムが嫌いなのでは無い
*勉強をすることが嫌いではない
という状態で、登校拒否していました。
 とはいえ、3年生4年生の頃は、本人との話し合いの中で
*おかあと一緒にお勉強がしたい
*おうちで勉強したい
ということも言われました。
 それに対する私の返答は
*ワークやドリルを買えば、いくらでも家で勉強はできる
*小学生の勉強くらいなら母も教えられる
でも
*大好きな理科の実験は無理
*音楽や図工も、母では指導できない
*体育も家でできることは限られる
*学校でしかできない勉強方法もある
でした。

 集団生活が苦手な訳ではないので、家で鬼ババとマンツーマンで勉強するよりは、学校の方が少し面白いこともあると感じたようで、それ以降は申し出てこなくなりました。
 彼女なりに納得できたようです。

 もちろん、好きなことだけさせて、それから少しずつ他のこともさせる、という指導方法もあるでしょう。
 地域の施設や団体を利用して、体験できることを増やす、という手段もアリだと思います。
 まだ浸透していませんが、”ホームスクーリング”という方法に挑戦しているご家庭も、実際にあるのですから、できないことは無いのです。
 ではなぜ私が積極的にそれを選択しなかったのか。

 私の手には負えない、からです。

 私の人生は私自身のものです。
 私の時間と労力と気力と金銭を惜しみ無く注いで子育てすることは、できません。
 でももちろん、できる範囲でのサポートはします。
 私にできるのは、学校と交渉すること、希望するなら同伴登校すること、宿題などを一緒に(2時間程度まで)すること、ぐらいです。
 1日の大半を一緒に過ごしたり、彼女のために様々な手法を調査したりする時間はありません。
 我が家にはもうひとり、次女(こちらは不登校予備軍)が居るのですから、長女のためだけに何かをすることはできません。

 長女は自分でできるところまで。
 私も自分でできるところまで。
 そして、学校も歩み寄れるところまで。
 擦り合わせての現状(同伴登校&個別授業からクラスに入る)があります。

 学校に行くことを子どもが拒んでいる理由によりけりですが、安易に家庭での学習にしなくて良かったなと、今は感じています。
 彼女は、理科室での実験やALTの英語授業、体育のスキー学習や家庭科のミシンなど、様々な学校での学びを楽しんでいます。
 そしてそれらは、家では(私では)させられない経験、なのです。

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。