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長女がトーコーキョヒでして<27>

【そして、夏休み明け】
 GW明け、長女は3日サボりました。
 その時は、こっちもある程度は想定内でしたし、まだ勉強も本格化してない時期だったので休んでも取り戻せるでしょ、とも思ってました。
 でも、始業式は終わったらテストがあるんです。
 彼女は学校に行きたいし、テストも嫌いじゃないし、部活には絶対に出たい、というのが大前提。
 だからこそ、自主的に早起きして、足りない家庭学習兼テスト勉強を進めていた訳です。
 でも、終わってないことで、顧問から部活に来るなと叱責されるのではないか? という不安も大きく。
 いつものことですが、自分で自分を追い込んでいます。

 繰り返しになりますが、学校という空間、システムが嫌いな訳でも合わない訳でもありません。
 むしろ、規律あるシステムが性に合う子なのです。
 そして、テストも嫌いではないのです。
 明確に、越えたい目標値を持っていて、そのために(例えマイペースであっても)努力している子なのです。
 だとしたら、今日を、初日を越えないといけないという想いがありました。
 今のこのもやもやを、苦しいを、明日までずっと持ち続けたら、明日の朝にはきっともっと苦しい。
 学校に行って、明日課題提出してもいいか、部活停止になってしまうのか、テストは遅れても受けられるのか。
 全部聞いてみよう。
 それで、やっぱり嫌だな、怖いな、できないなって思うことがあったら、帰ってきてもいい。
 相談できそうなら、お願いしてもいい。
 家ではなにもわからない、解決しないよ。
 繰り返し、繰り返し。
 本人の中で納得できたのか、安心したのか、ようやく久々のセーラー服に袖を通し。
 振休だったお父さんに、車を出してもらい。
 母娘で登校しました。
 
 テスト始まってるので、保健室へ向かったものの、そこで受けている生徒が多くて入れず、空き教室へ。
 母の知らない先生(1年生の担任だけど)が、今からでもテストここで受けられるけどどうしたい? って聞いてくださって、それには受けますって即答の長女。
 担任からは、課題が出てるの半分も居ないこと、明日でもいいこと、部活停止になるほどではないこと。
 彼女が心配していること全般が、大丈夫、安心だよって、解消されました。
 みるみる顔色もよくなり、早速テストを持ってきてくださるとのことで、先生方にお願いして、母は退散。
 後から聞いたら、テスト中に寝て少しずつ元気も出て、給食からは教室に合流。
 部活にも出られて、帰ってきたのは19時過ぎでした。

 これは、すべてのお子さんに当てはまる訳ではないし、すべての中学校で可能な訳ではありません。
 もしかしたら、うちの中学校だって、前の校長先生ならダメだったかもしれないし、担任が怖い先生ならできなかったかもしれません。
 でも。
 始業式を休む、という選択肢と同様に。
 行かせる、一緒に行く、行ってみる、という選択肢も持って欲しいと思っています。
 

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。