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長女がトーコーキョヒでして<5>

【被害者 なのか?】
 6年生になってから、単独で、いわゆる”フツー”に登校し始めた長女。
 しかし、徐々に行き渋るようになりました。
 その中で出てきたのが
「なんか色々陰で言われてて」というもの。
 彼女によると
”結局来たじゃん”的な(遅刻が当たり前みたいな状態だったので)こと
”なんで練習とか休んだのに本番(運動会)出るの”的なこと、など。
 そしてその話の中で彼女が訴えたのは
「ずっと陰口で言ってればいいのに、なんでわざわざ聞こえるところで言うの?」と。
 おいおい、陰口言われるのはいいのかよ、って思いましたが(笑)。
 わざと聞こえるように言ってきて、後でさっきはごめんねみたいに半端に謝られる、それがイヤなんだと。
 あ~それね、経験済みの母としては、ようやくというか遂にというか。
 これまで表面化しなかったことが、むしろ有り難かったなぁと思った次第です。

 これが頻繁に繰り返されたり、こうしたことを理由にグループに入れなかったり、と悪質になると、明らかなイジメです。
 いや、この程度でもイジメだと認識するべきだと言われるかもしれません。
 ただ、私は。
 これってオトナになっても続くんだよね……と思った訳です。
 さらに。
 今は言われてる側=被害者としてイヤだって言ってるけど。
 彼女が他者に対して意地悪な陰口を言っている=加害者である、という可能性はゼロではない訳なのですよ。
 だから、言ってくる誰かを特定したり、学校や保護者を通してやめさせるという動きでは、解決しないと感じたのです。
 子どもから聞いただけであって、実態がどうなのか把握するのが難しいというのもあります。
 実際に言ってるかどうかではなく、言ってる”気がする”だけかもしれませんしね(彼女は過敏なところがあるので、視線や気配で感じる面もあるのです)。
 そこで母娘で話し合ってみた結果

*自分の言動で不愉快に思うひとが居る。
*感じること思うことは責められない。
*口にだしたり態度にしたりするのは、意地が悪い。
*自分の中にも、誰かに対してそういうことを感じることだってある。
*自分の周りの全員が同じことを思ってる訳ではない

といった感じで着地しました。
 この件をキッカケに、娘なりに思うところがあったようです。
 以降、こうした理由での”行かない”は無くなりました。
 ちょうど色々と(特に女子は)友達との関係性が変化していく時期だったのだと思います。
 小学6年生の冬現在、彼女は放課後や休日に一緒に遊んだり、プロフ交換したりするお友だちが居ますし、会話の中で色々なクラスメイトの名前が出るようにもなりました。
 現状から、やはり彼女は学校には行くべき子どもであり、行くための援助は続けたいなと思っているところなのです。
 

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。