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【保育士が教える!】健診の大切さと心構え&保育士と健診の関係

こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。
みなさんは、お子様の乳幼児健診は行っていますか?働いていて時間がなかったり、見るからに健康だしまぁいいか!と思って行かなかったりする方ももしかしたらいるかもしれません。
今回は、乳幼児健診は行った方がいい?どんなことするの?そんな疑問を解決していきたいと思います!

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

健診の時期は市町村によって違う

乳幼児健診の時期は、自治体によってまちまちです。
また、病院で受ける場合と、集団で受ける場合があります。
母子手帳や通知で確認するようにしましょう。
私が住んでいる地域では、1ヶ月健診を生まれた病院で。3ヶ月健診・10ヶ月健診・1歳半健診・3歳健診を集団で行っていました。
また、希望日を選べるわけではなく、日付と時間指定だったので働いているお母さんは大変だなと感じたのを覚えています。

それ以外は小児科を受診

自治体で定められている以外は任意になります。
任意のページは、健診を行っている小児科等を受診し、記入してもらいましょう。健診費用が掛かる場合もありますので予め確認しましょう!
余談になりますが、私の地域では3ヶ月健診を5ヶ月のときに。10ヶ月健診を1歳に、1歳半健診は1歳7ヶ月に…とズレて案内が届いていました。
赤ちゃんの2ヶ月の成長はとても大きいものなので、母子手帳の記載の際になんだか違和感がありました(+_+)

健診って行かなくて大丈夫?

特に変わった様子もないし、忙しいし…健診って行かなくてもいいかな?と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、乳幼児健診は赤ちゃんにとってもお母さんにとっても大切なもの。
優先して必ず受けるようにしましょう。

健診はどうして大切?

赤ちゃんの発達・成長・病気の可能性を診てもらえる

赤ちゃんの発達や成長を専門の方に見てもらうことができます。
今はインターネットに様々な情報があります。そしてその情報の多くに『個人差があり~』と記載があり、その言葉に安心するご両親もいるかもしれません。
実際、発達には個人差があり、早い子・遅い子はいますが、『個人差』ではない気になる発達の子もいます。
また、気づかないところに病気を抱えてしまっている可能性があります。
そんなお子様の様子をしっかり診て、何かあれば専門機関を受診するように連携をとってくれるのが乳幼児健診です。
まさかうちの子に限って!と思う気持ちはありますが、早期発見により大きくなったときに他の子と大差なく過ごすことができるようになる可能性があるのです。

お母さんの相談に乗ってくれる

健診は赤ちゃんのためだけではなく、お父さんお母さんの相談にも乗ってくれます。赤ちゃんが小さいとなかなか外に出られなかったり、睡眠がとれなかったりと心身共に疲労しているお母さんは多くいます。
そんなお母さんたちに寄り添い、アドバイスをくれたり、一時的に赤ちゃんを預かってくれるサービスを紹介してくれたりと、お母さんのためのケアもしてくれるのは健診の大きなメリットです。

同じ月齢の子同士の交流の場になる

児童館等に遊びに行った際に友達ができるかもしれませんが、年齢・月齢はまちまちですよね。乳幼児健診に来た子たちは“同じ時期に生まれた子”が集まっています。もしかしたら同じ誕生日の子に出会えるかもしれません♪
月齢が近いからこその悩みがありますので、交流の場としても健診の会場はおすすめです!

保育園と乳幼児健診の関係

成長に問題があったら保育士さんが教えてくれるはず!は危険!

保育園・保育所に通っている人の中には、「忙しいし、何か成長に問題があったら保育士さんが教えてくれるはず!」と考えている方もいます。
しかし、保育士は医師ではないので、発達や病気に関しての診断ができません。例えば「〇〇くんは発達障害だと思いますので、病院を受診してください!」「難聴かもしれないので病院へ行ってください」ということは言えません。
では、保育園で保育をしているお子様に、気になる点があった場合は、園はどのような対応をとるのでしょうか?

巡回で相談する

園によっては『巡回』といって、発達障害児がいる保育園へ専門員が巡回し、先生や保護者へ指導をする場合があります。
その際に、気になる子を見てアドバイスをいただくことがあります。

健診のタイミングで市町村に連絡を入れる

気になる点がある子が健診のタイミングの場合、園から市町村の担当部署に連絡を入れることがあります。
今度健診に行く〇〇〇〇くんが、このような点で気になっているので見てくださいと伝えておき、健診でしっかりと注意して見てもらうようにすることがあります。
ですので、健診に行かないとせっかく伝えても発見する機会を逃してしまうことになるのです。
保護者の方にとっては「市町村に言わないで直接言ってくれればいいのに!」と思うかもしれませんが、保育士の勘違いの可能性も多いにありますし、不安を与える軽はずみな言動は避けなければいけないのが難しいところです。

健診に行かないとどうなるの?

それでは、乳幼児健診に行かないとどうなるのでしょうか?

電話連絡が来るようになる

健診に行かないことで、保健師さんなど自治体から電話連絡がきます。
健診に来られなかった理由や、赤ちゃんとお母さんの様子を尋ねられることが多いようです。
また、次回の健診には参加するよう声をかけられることがあります。

自宅訪問をされる

何度かけても電話が繋がらなかったり、電話番号が変わっているなどのことがある場合は、自宅訪問をされることがあります。
虐待やネグレクトをしていないか、確認の意味もあります。
私は一度母が亡くなった際に健診を忘れてしまい、更に知らない電話番号からの電話を出なかったため、自宅訪問されたことがあります(笑)
抜き打ちで来られ、「お母さん、中に入らせてね」と半ば無理矢理家の中へ。ものすごく家の中をじろじろ見られました…(自分が悪いのですが)
事情を説明すると、納得してもらえましたが、ドキドキしました!(笑)

幼稚園・保育園に伝達事項として伝わることも

幼稚園・保育園に入園の際「健診に参加していないご家庭」と伝わることがあります。保育士としても虐待やネグレクトがないように注意深くご家庭を見守ることになります。
例えばアザはないか、お風呂には入っているか…職員間で共有することになります。場合によっては、児童相談所に話さなければいけないことも。

健診に行かないというだけで、多くの方に虐待やネグレクトを疑われてしまう可能性があります。忙しい中でも、ぜひ行っておきたいところですね。

最後に…

健診に関して紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
大切な我が子なのに、健診に行かないだけで虐待ではないか、ネグレクトではないかと疑われてしまうのは悲しいですよね。
でも、みなさん“万が一、命が失われてしまったら…”の可能性を考えて、念入りに調べているのです。
健診には参加するようにしましょう!


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