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活版印刷で名刺をつくりました

この記事は2021年5月15日に旧サイトに掲載したものです

こんにちは。羽菜こんこ(はなこんこ)です。
かわいい名刺を作ったので紹介しようと思います。

今までは自分で印刷した名刺を使っていたのですが,
今回は活版印刷を用いたデザインだったので印刷所さんにお願いしました。

印刷所っていっぱいあるし,紙も加工もいっぱいで,悩みますよね。
私もとても悩んだので,自分で名刺を作りたい方に向けて,
今回の名刺が出来上がるまでを記したいと思います。


デジタルの時代と名刺

そもそも,名刺って必要なのかと考えました。
いまはデジタルの時代だし,コロナ禍で直接名刺をお渡しすることも難しいし,
実際ネットを見てみると不要論も多いようだし。
果たしてコストをかけて作る必要があるものなのだろうか。

私の考えとしては,単純なご挨拶のためだけならば
名刺はなくてもいいのではないかと思います。
紙媒体だと情報のアップデートが出来ないし,資源ももったいないし。
あとお渡しするときの所作とか考えると緊張しちゃうし……。

ただ,名刺で自己表現やデザインのご提案をしたいのなら,
まだまだ名刺という文化はありだと思うのです。
私は紙の手触りや優しい見た目が好きで,
紙製のパッケージデザインにも携わりたいと考えています。
そのため「名刺が最初に見ていただける作品例だ」という気持ちで
名刺をつくることに決めました。

名刺印刷におすすめの印刷所

名刺を扱っている印刷所さんは非常に多いです。
多すぎて悩んでしまうので,
今回は活版印刷やその他印刷加工をこだわりたい時に
特におすすめの印刷所をいくつかご紹介します。

グラフィック印刷

同人界隈でご存じの方も多いのではないでしょうか。
歴史も長く有名な印刷所なので,
初めての方もTwitterで口コミを多く見ることができ安心です。
また,割と頻繁にキャンペーン価格になっているので,
試しに刷ってみたい方は要チェックです。


レトロ印刷

印刷のズレやかすれを楽しめるレトロ印刷。
その名の通り,レトロな仕上がりがとっても魅力的です。
インクの刷る順番が違うだけでも仕上がりが大きく変わるので,
印刷の面白さを楽しむことができます。
サイトを見ているだけでも楽しいので,ぜひ見てみてください。

https://retroinsatsu.com/


ハグルマストア

紙の種類・印刷加工の種類が豊富で,
頭の中のイメージを実現させることができる印刷所です。
制作例が豊富で,さらに使用した紙と印刷加工も記載してあり,
非常に参考になります。


名刺ができるまで

私が今回お願いしたのはハグルマストアさんです。
知人がこちらで名刺を作っていて評判を聞いていたこと,
写真が豊富で紙の違いや印刷加工がよくわかり,
完成品がイメージしやすかったことからこちらにお願いしました。
対応もとっても丁寧だったので,
自信をもっておすすめできる印刷所さんです。
ハグルマストアさんでの名刺の作り方を簡単に説明します。

デザインを考える


まずはデザインギャラリーや紙の種類・印刷加工などをたくさん見て,
予算と相談しながら名刺のデザインを考えます。

例えば活版印刷だと使う色が多くなれば値段は上がりますし,
印刷加工で値段が上がる分,紙を安いのにしたろ!
なんてことをすると,紙によっては思い通りの刷り上がりにならないこともあります。
私はどうしても活版印刷をやりたかったのですが,
「クッション紙」という活版印刷に適した分厚い紙を使うと
予算オーバーだったため,
制作例を参考にしながら

この密度と厚さなら凸凹がきちんと出るだろうな~

という紙を選びました。

データを入稿する


次にデータを用意します。
テンプレートが用意されていて,
注意点もわかりやすくまとまっているので,
それらを見ながら作っていきましょう。

私の名刺だとこんな感じです。


adobe Illustratorで作成しました。

オフセット印刷と活版印刷などの刷り方の違い,
またインク色の違いによってデータを分けて入稿するので,
うっかり結合させると地獄を見ます。
イラスト部分は紙にペンで描いたイラストをスキャンし,
透過処理をして使用しています。

青い部分が活版印刷の空押しをしてもらう部分です。
手で凸凹を楽しんだり,
日にかざして影ができるのを楽しんだりしてほしかったので,
全面に空押しをしてもらいました。
ここまで細かくて活版印刷できるかな…?つぶれないかな…?
とちょっと不安でしたが,信じて入稿。

名刺が届く

4月4日に入稿,12日に出荷され,13日に届きました。

梱包からかわいいのです。さすがハグルマ印刷さん…….。
丁寧な梱包を開けると……



かわいい


かわいいです。
あまりにもかわいいので,



名刺とお散歩に行きました。
この通り,細かい部分もばっちり空押しされています。

これからよろしくね,名刺さん…

かわいいのでタンポポとも撮りました。

名刺は相手に自分を知ってもらえる道具でもあり,
お仕事のやる気を高めてくれる相棒でもあります。
ぜひ,こだわって作ってみてください。

名刺のデザインについても承っております。
お気軽にイメージや予算等ご相談ください。

追記

制作例(デザインギャラリー)に掲載していただきました。
とっても素敵に写真を撮ってくださってますのでぜひ~

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