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幼少期の話① 幼稚園編

自分の幼少期の事を書き始めてみたが、1つの記事ではまとまらなかったので、数回に分けて……

共働きだったが、保育園ではなく、幼稚園に通っていた。幼稚園は、断片的な記憶と親から聞いた話になるが、色々やらかしていた。

小さい頃から、同級生との集団行動が苦手だった。一人っ子だったのと、大人にたくさん囲まれている環境で育ったのが原因だろう。

行きの幼稚園バスからは脱走するので有名だった。乗せようとすると家まで逆走する。

幼稚園に行ったとしても、1人で遊んでいたり、先生の部屋に居座っているのが落ち着いた。園庭で遊ばないといけない時間は、家の形の遊具の中にずっといたのを何となく覚えている。

人見知りも激しく、苦手な先生が教室に入ってくると、後ろのドアからそーっと出て行くような子だったらしい。

年中の時、担任の先生が、そんな私を発表会の劇の主役に抜擢した。責任感が芽生えて、幼稚園に来るようになるんじゃないかと思ったのかもしれない。しかし残念ながら、そんな事で前向きに来るような子ではなかった……むしろ人見知りなのになんてことしてくれたんだという気分だった。
それでもいやいや劇の練習をし、発表会の舞台にはギリギリ立った。当日来たことだけでも奇跡的だ。
後ほど聞いた話だが、私が主役に抜擢された事で、担任の先生も私の母親も、相当他の子の親に詰められたらしい……今となっては本当に申し訳ない。
後にも先にも、私が主役をしたのはこの時だけだ。

両親が共働きだったので、幼稚園の同級生のお母さん達がよく遊びに連れ出してくれた。不思議な話だが、集団行動でなければ、同級生と一緒にいることもできた。母は忙しかったので、小学校ぐらいまでの第二の母は祖母、第三の母は地元のお母さん達だったのは間違いない。今でもこのお母さん達と再会すると、どれだけ久しぶりでも家族並みの安心感を得る事ができる。

ここから小学校に上がっていくが、私が人見知りと集団行動を克服するのはまだまだ先の話……


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