前田夕暮先生の詩碑 -横須賀市-  そして花子出版の新しい試み。

こんにちは。

日本には多くの詩碑、歌碑、文学碑が残されています。多くを巡り、作中の世界を堪能できれば、と思っています。今年に買った、スーパーカブも僕の文学碑巡りの友となってきました。スーパーカブが望んでいるかは、分かりませんが。もしかすると、もっと過酷な山道を求めているのかも。

さて、先日に前田夕暮先生の詩碑を見に行きました。

相模湾から富士を眺望できる、横須賀市の富浦公園にあります。

宵あさき長井往還行きにつつ
村湯の明りなつかしみけり

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詩人である北原 白秋先生と東海道線の車中で偶然に出会い、そのまま三崎へ向かわれました。そして、長井という街に宿泊され、即詠競作を。その時、できた詩の一つです。

『即詠競作』、素敵な響きで、風情がありますねえ。目の前に情景があり、情趣を味わい、想念するさまざまなものを互いに出し合い、詩を作ってゆく。墨をすって、筆で書いていらしたのでしょうか。時代を加味すると。
想像しますと、それだけで心が満たされてゆきます。

短い詩で、物事を表現するのは大変な作業です。小説等になると、背景をも綿密に書くと読者に伝えることができますが、詩だと、読者の想像力を掻き立てる語彙のチョイスでなければなりません。

前田夕暮先生の詩をもっと読み込んでゆきたいと思う、年の瀬の今日この頃です。


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それにしても、三浦半島には文学碑が多いこと、多いこと・・・。

作家さんの心を揺るがすドラマがたくさんあったのでしょうね。

最後に、スーパーカブで文学碑巡りをしていますので、逍遥録として動画を撮影することにしました。集音が難しいので、一部はアフレコにしようかな。

来春には、伊豆の文学碑を巡ってきます。



花子出版   倉岡

文豪方の残された名著を汚さぬよう精進します。