花子出版 hanaco shuppan

自然と文学と宇宙、いろいろなことが好き。 作家を目指し奮闘中の倉岡です。熊本出身、大阪…

花子出版 hanaco shuppan

自然と文学と宇宙、いろいろなことが好き。 作家を目指し奮闘中の倉岡です。熊本出身、大阪在住。35歳♂ ご連絡はTwitterまで。

マガジン

  • 文学碑や史跡の逍遥録

    文学碑や史跡の逍遥録

  • 金閣寺を読む

    三島由紀夫が書いた『金閣寺を読む』のまとめ。

  • 『義』のまとめ

    長編小説 『義』 をまとめております。 ・男と『義』の定義。『義』とは、正義の『義』、大義の『義』だ。限界集落育った男は、東京の大学へ進学する。東京の地下施設にて、『義』の象徴と出会い、疎遠になった幼馴染の男へ、思いを馳せる。そして、東京と地方を行き来し、己の『義』を深めてゆく。

  • 花子出版について。hanaco_shuppan

    花子出版について書いたことを纏めています。

  • みらいの人

    オリジナル短編小説の『みらいの人』の全章を保管しています。

最近の記事

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三匹の猿    花子出版オリジナル小話

こんにちは。 今日は、ちょっとした小話を・・・。  昔々、とある神社に、一匹の猿が迷い込みました。猿の名前はミザルです。ミザルは地面の砂を手でなでながら、ゆっくりと歩いていました。  すると、猿がもう一匹やってきて、鳥居に登りました。猿の名前はキザルです。キザルはミザルの歩く姿を見ると、声を上げて笑いました。自分の歩く姿とは、違っていたからです。  静かな神社ですので、キザルの笑い声は辺りに広がりました。笑い声を聞いたミザルは、鳥居へ向かって大きな声を上げました。 「笑

    • 萩を訪ねて Part2   -萩城跡-

      こんにちは。 萩を電撃訪問した記録の更新になります。萩を訪ねて Part1は以下です。 吉田松陰の史跡を巡り、そのまま萩城跡に向かいました。 夕暮れまで、今しばらく時間があります。 駐車場に車を停め、いざ萩城跡へ。 案内看板より、文字抜粋。 国指定史跡 萩城跡 所在地 萩市大字堀内字旧城 指定年月日 昭和二十六年六月九日 萩城は関ヶ原の役後毛利輝元が慶長九年(1604)築城に着手し四年後の同十三年(1608)に至って完成したものである。萩市街隅、指月山(標高143メ

      • 萩を訪ねて Part1 -吉田松陰-

        こんにちは。 なぜか以前から「萩」引かれていました。萩という品の良い名前もさることながら、山口県の日本海側という未踏の地に、一体何があったのだろうという、私の興味をひき続けている場所、それが萩です。 先日、その萩を訪れましたので、記事を書きます。 萩にいきたい!! とばかり考えており、どのような街なのかは殆ど知りませんでした。萩城跡地があるくらいの前情報です。 兄から、「吉田松陰の地だから色々巡った方が良い」という情報を得ました。吉田松陰につきましては、学生の時に歴史

        • 新たな場所で自己研鑽に励む

          こんにちは。 大阪で新たなる居場所を確保しました。 今まで、読書と勉学を勤しむ場所は、自宅と職場と休日の喫茶店ぐらいでした。 まあ喫茶店といいましても、他のお客さんの目もありますし、予期しない音も聞こえます。ですので、集中力が妨げられることも多々。まあ、リラックスする空間ですので、参考書などを広げて勉学に勤しむ私の方が、店からすると迷惑になっていたのでしょう。 ですので、一番集中していたところは自宅でした。ですが、自宅も集中力を妨げる様々な誘惑があります。本であったり、動画

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        三匹の猿    花子出版オリジナル小話

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          4本
        • 「雲の影を追いかけて」の全章
          24本

        記事

          雨の中の幣立神宮

          こんにちは。 今年は冠婚葬祭など色々ありまして、一月二月三月と三ヶ月連続で熊本に帰りました。帰熊です。 そして、実家に帰った際には、幣立神宮に参拝するようにしています。 二月に参拝した時におみくじを引きました。初詣で京都の八坂神社で参拝した際には「凶」を引き、心に多少の影響があったように思われますが、幣立神宮で引いたおみくじは「大吉」です。さらに幣立神宮を好きになってしまいます。おみくじなんて、と思いつつも、コロッと寝返ってしまう現金な人間なのです。 神社に行くと結構な頻

          雨の中の幣立神宮

          米を食べよう -米価歴 明治〜平成-

          こんにちは 先日のことですが、実家で興味深い手拭いを見つけました。 米価歴という、米の価格の推移が印字された手拭いです。 これは記事にせねばと思い、文字起こしをします。 漢数字で印字されていますが、noteの特製上、またわかりやすいようにアラビア数字に切り替えています。 米俵(60Kg)の価格。 明治元年 1円69銭 (戊辰戦争)  2年   3円13銭 (電信開通) 3年   1円87銭 (農民蜂起) 4年   1円12銭 (廃藩置県) 5年   80銭 (鉄道

          米を食べよう -米価歴 明治〜平成-

          学習効率を飛躍させる文明の利器  -Anki-

          こんにちは。 私はコンピュータの会社で働いています。決してコンピュータを幼少期から触っていたわけではなく、芸大に行っていた兄が現在私が働く会社のパソコンを使っていたことが縁で、今の会社で働いています。 本は紙の媒体のものを好みますし、休日はスマートフォンをあまり見ませんし、SNSは花子出版の宣伝くらいしかしませんし、どちからというとデジタル製品とは距離を置いておきたい人間なのです、私は。 古風な人間への憧憬があり、歴史小説が好きで、大義とか、そういった世界に美徳の念を抱きま

          学習効率を飛躍させる文明の利器  -Anki-

          今までに書いた文章の振り返り   -花子出版-

          こんにちは。 偶には、過去の記事を振り返るのもいいでしょう。 記事の良し悪しを推敲できることはさることながら、当時の思い出と文学に耽溺する魂を蘇生させます。 文筆を生業にしているわけではありませんが、日々文章は成長と進化をしていきます。自分の視点が変わり、使う語彙が変わり、端的に述べたり逆に冗長的に述べたり、そして知識の堆積もあります。 四つほど記事を取り上げてみます。お時間がありましたら、記事をのぞいてくださると幸いです。 ① 個人的に良く書けたと思う記事。 良い

          今までに書いた文章の振り返り   -花子出版-

          読了  「A Wild Sheep Chase」 

          こんにちは。 先ほど、「A Wild Sheep Chase」を読了しました。村上春樹氏の羊をめぐる冒険の洋書です。 今年は語学の年と豪語して2ヶ月と14日、二冊目を読破。前回より、スムーズに読み進めることができました。しかし、前回読みました「海辺のカフカ」より、元々日本語の本の読み込みが甘くて内容が抜け落ち、ストーリーを追うのがとても難儀でした。英単語の羅列眺めているだけで、ストーリーが全然入ってこない箇所もありました。まあ、それはそれでいいでしょう。 さて、次に着手す

          読了  「A Wild Sheep Chase」 

          読書会   3回目の参加の巻

          こんにちは。 読書会にまたまたまた参加してきました。3回目の参加です。今回は仕事前に参加しました。朝活?とでも言うと、エリートのような響きがありますね。 いつもなら10人を超える参加者なのですが、今回は運営者含めて6人。どのような会になるのか、と若干の不安を抱きながら読書会が進みます。 お馴染みのメンバーも新規メンバーも互いに自己紹介を交えながら、会話が進みます。いえ、深まっていきます。 多い人数ならば、途中で席替えがあります。ですが、本日は6人で2時間程話し込みましたの

          読書会   3回目の参加の巻

          覚悟を決める   田坂広志氏

          こんにちは。 人にはそれぞれの生き方があり、出来事も、出会う人も、出会うものも、思想も、時間の流れも、どれをとっても同じものはありません。私は四人兄妹で、食べるものや、見ていたテレビ番組が酷似していたとは言え、思想や人生観や、生き方は違います。枝葉に瓜二つのものがないように、それは当たり前のことであります。 兄は芸術の道へ行き、実家の農家を継いでいます。僕は運動の道へ行き、今はコンピュータを触っている。二つ上の姉と、三つ下の妹もそれぞれ違う道にいます。運命の悪戯とはよく言っ

          覚悟を決める   田坂広志氏

          心を冷まして覚ます日本庭園  足立美術館

          こんにちは。 日本庭園が好きです。 かなり以前に借景の記事を書かせていただきました。 借景とは、庭園の背景に人の手が加わっていない厳荘なる山々の頂きを借りて、庭園の一部の景色とすることです。 風光明媚な山岳が多い日本らしい考えと、それを巧み取り入れる実直さは、とても興味が湧きます。 歩き疲れる位に広く管理の行き届いた日本庭園はあっぱれですが、境内にある小さな庭園も好きです。人手不足で管理ができず、風化しそうな日本庭園の侘しさや寂しさにも、日本人特有の情緒が見られます。よって

          心を冷まして覚ます日本庭園  足立美術館

          ペットとこのひと時を共にするということ

          こんにちは。 犬や猫、うさぎやハムスター、爬虫類や熱帯魚、種々雑多のペットが人間とともにこの星に住んでいます。 ペットとは、 ①飼ってかわいがっている動物。愛玩動物。 ②かわいがっている年下の者。お気に入り。 と、大辞林を捲ると記載されていました。②は時代なのでしょうか、死語のような気がします。「彼女は僕のペットだね」「彼は私のペットなのよ」なんて言った日には、又そのような小説を読んだ日には、タイムスリップしたような気持ちになるのは、僕だからでしょうか・・・。淘汰される世

          ペットとこのひと時を共にするということ

          宇宙と僕の思い出   JAXA H3ロケット打ち上げ成功

          こんにちは。 2024年2月17日 H3ロケットの打ち上げが成功しました。 僕は昼から仕事でしたので、午前中はパソコンに張り付き成功を祈っていました。一昨年ほどに発射されたH3ロケットの初号機は、第二段エンジンに着火できず、司令破壊を行いました。その時も日程が合い、ライブ中継を見ていました。 それから約一年。 今回は見事大成功です!!! おめでとう御座います。数えきれない勇気と希望を齎したと思います。僕も数日経った今でも、ふとした時に多幸感が込み上げてきます。 JAXA

          宇宙と僕の思い出   JAXA H3ロケット打ち上げ成功

          めぐりめぐって

          こんにちは。 寺や仏閣、神社や史跡を見るとついつい立ち寄ってしまいます。そこの歴史を知り、ほうほうこんな歴史があったんだなあ〜なんて物思いに耽るのです。 平均寿命迄生きると仮定して、現在35歳、あと45年の歳月。残念ですが、日本にあるすべてを覗き見ることは不可能でしょう。時間的、物理的、金銭的な問題があります。 そんな中でもご縁のある神社は積極的に行こうと思っております。 さて、先日面白いサイトを見つけました。 ここは、全国の神社や寺院を検索できるサイトです。 かなり細

          町史を知り、襟を正す

          こんにちは。 歴史を学ぶということは、単なる知的好奇心でもありますが、先人達の営みを知ることによって、自分の振る舞いを見直すきっかけにしている側面もあります。 先日に帰熊した際、調べ物をしようと図書館に向かいました。図書館には普段目にすることのない、多くの書籍がありました。僕が調べたいことには辿り着きませんでしたが、資料を漁っていると町史の資料に出会いました。 町史についてはずっと以前から知りたかったことで奇遇です。 資料には、以下のように記述されています。 正平九

          町史を知り、襟を正す