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名著  『私の個人主義』

こんにちは。

名著と呼ばれれるものは、この世界に数多く存在します。
堰を切ったように売れた本があり、時代を超えて読み継がれる本であり、又国境を超えて読まれる本であります。
私の職場にハワイから来られた人がいます。彼は色々な本を読む文学愛好者で、村上春樹先生がハワイ大学に講演された時に傍聴されたとか。昨今世間を賑わせているドライブマイカーについても、原作のドライブマイカーや、どの小説から抜粋して映画を組み上げたのかなどと、多くの会話が広がりました。

本が掛橋となり、本好きならではの繋がりです。

一方で、名著を読んでいても詰まらなかったりもします。退屈な本でも読み切るのですが、柔らかくなったモナカで金魚を救えないように、自分の中にはほとんで残っていないような気がします。金魚を救った事実だけ、いわゆる本を読んだ事実だけが残ります。
作者の方には申し訳ないことですが、蓼食う虫も好き好き、と言った諺がありますように、それは仕方がないことです。
まあ、歳をとって、意識の変革が後に再読すると、好きになったりもしますので、本とはよく分からない生き物です。


しかし、何度も読み返す名著に出会った時の喜びは計り知れません。
夏目漱石先生の『私の個人主義』は何度も読み返しています。先生の講演を本にされたものです。

たったの税別660円で、名著を買えるなんて・・・。


この本は深淵ですので、それぞれの講演毎に記事を書こうと思います。


花子出版   倉岡

文豪方の残された名著を汚さぬよう精進します。