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中学時代のサッカー部モテ男子の思い出と、WBC大谷選手を見て感じる"自分軸"について②

▼前回の記事の続きです。

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最近、思うことがある。

仕事でも趣味でも勉強でも、対人関係でも家族関係でもなんでもそうだけど、何か行動(アクション)を起こしている時、その行動の動機が、不安ベースになっていないか?ということ。

これをしないと上手くいかない、置いていかれる、時代の波に乗れない、だってみんながやっているから。

みんながどう思うか不安だから。
みんながそうだと思っているから。

でも本当にそうでしょうか…?

それより、何かを始める動機が、自分のワクワクや楽しさであること、そして仕事やサービスであれば、何より本当に相手(お客様)のためになることを自分なりに考えて意思決定すること。

そして、一番に自分の心に嘘をつかないこと。

それが本当の自分軸じゃないかなといつも考えている。

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そしてその延長線上でよく考えているのが、

手段と目的を間違えていないか、ということ。

例えば、「富士山の頂上に行く」という目的があって、そこがゴールとする。

そのゴールを目指す時、どうやっていくかという手段を考えるけど、いつの間にか手段に固執しすぎて、"目的"を見失ってしまうことがある。

「これをしよう」と思う、本当の目的はなんだったか…?
どうなりたかったのか、どこを目指していたのか。
(※マーケティングでいうKPIの設定と日々のPDCAです。)

わたしは今の仕事において、常にお客様やチームとこの方向の舵をとることをしているのだけど、何のためにやっているのか?を考えたら、道を逸れそうになった時、自ずとやらなくていいことも見えてくる。

実はこの“やらなくていいこと”を見極めることが何事においても肝になる。

前回の記事で書いたKくんの場合、「練習に集中したかった」というシンプルな目的があって、その目的の先にはレギュラー獲得→大会出場という目標(GOAL)があったとする。

そのために、やらなくていいこと=真冬の寒い練習で最初から身体を冷やさないように、無意味な下ジャージ履かない慣例、という「"やらなくていいこと"=手段のひとつ」に気づいたんだと思う。

さらに40年以上生きてきて心底思うけど、何かあった時、足し算をする前にまず引き算をすることがとても大切。

これは、昔、呼吸法を習った時に習得した真理だと思っている。

呼吸はまず吐く、が先。

「大きく呼吸をしましょう」というと、先に大きく吸いがちなのだけど、呼吸法を正しく行う時、先に今あるものを吐き切ることが大事という。

吐ききって無くなったところへ、新しい空気を入れる。

たぶん、現状を変えようとか、新しい施策をする時、何かを買い足したりやる前に、今あるものをいったん全部出して整理し、捨てたり、やめたり、やらないことを決めることが先なんだと思う。

余白があるところに新しいものが入ってくるから。

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大谷選手が被ったチェコの帽子が瞬殺で売り切れたとニュースでやっていた。

マーケティングや制作をやっていると思うけど、売るために「大谷選手に被ってもらいましょう」とか、「大谷選手だからだよ」とか、そこがポイントではないかなと思う。

例えばCMか何かで、大谷選手に被ってもらっても、それは一過性ですよね。
かぶってもらうために莫大な費用が必要かも。

そうするとマーケティングとしての継続は容易ではないです。

それならどうするか?

自社のサービスの良さを熟知していて、信じ切れること。

大谷選手のようなスーパースターが被った、他国の帽子が売り切れたのは、大谷選手が圧倒的に自分を信じていることがベースなんだと思う。

そして信じきるためには、やるべきことをやっているという日々の習慣の積み重ねなんだと思う。

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またこんなエピソードも。

あるキャスターがオンエアの後に大谷選手を食事に誘うと、「フジテレビの社食に行かせてください。牛丼で十分です。」と言い300円の牛丼をニコニコしながら食べたという。

「少しの時間も無駄にしたくない」という若き大谷選手。

わたしも仕事柄これまで多くの方と接してきましたが、本当に素晴らしいと思う方って上も下も関係なくどんな相手でも尊敬し、相手の時間に対して心底、配慮されている。

そして当然、自分に対しても相手に対しても時間管理に対して徹底している。

大谷選手や侍ジャパンの活躍を見ながら、ひたすらにそんなことを考えていた。

試合後の日本のベンチがどの国よりも圧倒的に綺麗だったというエピソードも。

日本の侍スピリットが礼儀・礼節と共に、本当に相手を思う気持ちを持ちながらも自分軸を貫く真の強さ。

マーケティングに携わっているといると、チーム内においていかに手段に走りがちかということを日々感じる訳なんですが、大事なのは、ユーザーの顔を見て相手がどうやったら喜ぶかを考えることと、本当に相手に提供できる利得が自社のサービスにあるかどうかを考え抜くこと。

価値提供ですね。

その上で、やらないことを決めること。

「吐く」が先。

圧倒的に目の前の一人への価値提供を考えた時、自分自身を大切にして徹底的に内側を見た時、暗闇に差し込んでくる光が、今ある現状打破への自分軸の核じゃないかと思う。

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