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ランドセルの思い出

ランドセルにはどんな思い出がありますか?

私にとってランドセルは嫌なことを詰め込んでくれるものでした。

ハッキリとは覚えてないけど

「教科書全部詰めなさい」それだけ母親に言われて重たいランドセルを背負って生まれた家を出ました。

いわゆる「夜逃げ」です。

実際に逃げたのは昼だけど。

その日からしばらくは学区外から通うことになって。

田舎の歩ける距離じゃないから母親が迎えに来るのを待つしかなくて。

そのうち、あいつはいつも送り迎えしてもらってるってクラスで言われるようになって。

みんなに見られないように母親を待つしかなくて。

でもそんな時一緒にいつもいてくれたのは障害児クラスの男の子で。

何も聞かないしただ一緒に遊んでくれただけで

すごくうれしかった。

当時のことを高校生の時に作文に書いたら

校内で選ばれちゃって

ちょっと照れ臭かったな。

ランドセルが重いと感じる時は心がしんどい時。

どれだけ荷物が詰まってても軽く感じる時は心が嬉しい時。

すべての子どもが

ランドセルの重さを感じなかったらいいのにな。

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