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専業主婦歴20年 浦島ハナコの病院受付奮闘記#11  <フシギさん患者怒らせる>

 貴方の職場はホワイトですか? おめでとうございます。そのままずっと腰を据えましょう。
 まさかのブラック……? 残念ですがお仲間ですね。
 就職活動はしんどい、にもかかわらず採用された職場がブラック企業だったら?
 悩んでいる暇はない。さっさと転職しましょう。時間は無限ではないのだから。
 私の反省を込めて贈りたい。あなたのこれからの選択の助けになりますように……。
 
 <フシギさん患者怒らせる>
    
受付のメンバーの内、フシギさん・メガミさん・私は、リハビリ助手の仕
事も兼任していて、時々リハビリの助手としてもシフトに入る事があった。

   それは私がリハビリ室で案内していた時の事。

   奥にあるベットの方から叫び声が聞こえた。

   急いでそこに駆け付けると、患者さんが仁王立ちになって険しい表情をしていた。

   聞けば、フシギさんにリハビリ器具を取り付けてもらった後、暫くすると電気が強くなり痛みを感じるようになってきたのだと言う。

   そして「痛い」と叫んで、隣のベットにいたフシギさんを呼んだのだが、いつまで待っても来てくれなかったとの事だった。

   患者さんは、「痛いと言っているのにそのままにするなんて」
と大層ご立腹である。

 私はすぐに謝りもう一度器具を取り付けようとしたが、患者さんの怒りはおさまらなかった。

 「どうしてこんな事態になるのか説明してください」
説明なしで治療は怖くてできないという。

  これは機械をつけた本人でないとわからないな。

  フシギさんを呼ぶ。
  しかし、ここで驚愕の事実が発覚。

   なんと、フシギさんは自分が怒られていることに気づいていなかったのだ。

   仕方がないので、患者さんとのやり取りの内容を説明し、このような事態が起きた原因を患者さんに説明するように言ったのだが、呆れることに、フシギさん自身も理由がわからない様できちんと説明が出来なかった。

 結局その日は患者さんに帰っていただき、次回までに原因を調べて対策を練るということで納得して頂いた。

























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