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京都巡り#36 晩夏の無鄰菴と、三十三間堂で涼さがし

アオイです。8月28日、京都を巡りました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🪑


蹴上インクライン

今日は無鄰菴へ行く。朝一の時間で予約したので、少し早めに蹴上駅へ到着した。蹴上インクラインを見に来たのだ。

ついこのあいだまで酷暑だったのに、もう秋の気配を感じる京都。ムシムシしない。ツクツクボウシが鳴いている。ああ夏よ、終わってほしくない。でも朝散歩するなら良い感じの気候である。

インクライン。草が生い茂っている。

8時45分現在、写真撮影をする者は私だけだった。どことなく色あせ始めているような気がする。


無鄰菴

さて、今日は8月28日。庭の日らしい。庭の日には35歳未満の人は入場料無料らしい。ならば、このタイミングで行くしかないっ!というわけで茶菓子とお土産セット付きのチケットを事前予約していた(※8月28日現在、無鄰菴は事前予約制である)。

無鄰菴は山縣有朋作の別荘である。私はかなり前に1回来たことがあった。

来て早速、お茶菓子を注文した。朝食は食べたけど、すぐにお腹が空いてしまう。

茶菓子が来た。どら焼きと温かい抹茶。いつもは餡子をそんなに食べないが、強烈に餡子のような甘味を求めてしまう時がある。強烈甘味エネルギーを欲している(?)。

抹茶も美味しい。冷たいものばかりを摂取して疲れているだろう体内が、温かくなってくる。

ああ落ち着く空感……。曇天だが、それでも風流な眺めだ……。無鄰菴の、少し景色のゆらいでいる昔のガラスが好きだ。大正手延べガラスというそうだ。嵐山で見た分厚いガラス窓も、そうなのだろうか。

30名の入場制限なので、激混みというわけでもなかった。庭の日で35歳未満の人が多いのかなと思っていたが、普通にそれ以上であろう年代もそこそこ来ていた。


ここは本当に京都市内、しかも平安神宮や動物園が周りにある空間なのか?周りが木に囲まれて、東山がそびえ立っている。すごい庭園。……語彙を失ってしまった。設計者はすごい考えて造ったんだろう。でも、外からの音は防げず、工事中の音やバイクが爆音かき鳴らして通過しているのは分かった。

私は10分間の無鄰菴のガイドを聴くことにしていた。聴くのは私ぐらいかと思ったけど、そこそこの人がいた。というか満席。

説明は面白かった。現地で京都の知識を得られることの喜び。「無鄰菴」は3軒目、曳かれた水は琵琶湖疏水……。


無鄰菴のような建物が好きだ。旧三井家下鴨別邸や、詩仙堂も好き。あの見た目。


旧三井家下鴨別邸


詩仙堂
紅葉も良いが、建物も良い……。


無鄰菴には洋館もある。実は洋館も好きなのである。モダン建築なるものだ。大山崎にある、アサヒビール大山崎山荘美術館も良かったなぁ……。

アサヒビール大山崎山荘美術館



ここが無鄰菴会議の行われた場所。

1903年4月21日、ロシア帝国との緊張関係が続く中、ここ無鄰菴庭園の洋館2階でいわゆる「無鄰菴会議」が開かれました。出席者は山縣有朋、伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎の4名でした。この会議は、その後の日本の東アジア外交の方針を決定づける非常に重要な会議と、歴史上に位置付けられることになりました。

無鄰菴公式HPより引用

無鄰菴会議の参加者、全員知っていた。日本史、懐かしい。高校の頃から京都が好きであれば、こういう知識も入りやすかったのだろうか……。


山縣有朋愛用、書見台付きイス。便利そう。私が欲しい。ください(何円するんだ……)。


無鄰菴を出て、平安神宮のバス停へと向かう。

疏水沿いのこの小道めっちゃ好きだ。

バス停に着いた。京セラ美術館の展示の案内があった。

かねてからずーーっと行きたいと思っていたアンディ・ウォーホル展と、ボテロ展へ行きたい。そうだ、前売券を予約しよう。


三十三間堂

バスに揺られて、三十三間堂前で降りた。


靴箱がめちゃくちゃ広い。団体でも来やすい場所である。そして、外国人観光客も多かった。京都駅近く、観光バスでも来れそう(多分来れる)。それほどの有名スポットなのである。


入ったら、お香の匂いがした。

堂内撮影禁止。おびただしい数の観音像があった。国宝の、千体千手観音像である。そして、風神雷神などの像もあり、それらの説明もあった。

通し矢の道場でもあったらしい。めちゃくちゃ遠いけど、端から端まで矢を放つことはできるのだろうか?

観音像のデータベースが置いてあったので、軽く見てみた。千体千手観音像は、皆名前が違う(おそらく作者名だと思われる)。

近くにはガイドブックも置いていた。1000体の観音たちの顔写真がズラっと並んでいた。まるで卒業アルバムみたい。手前に出ていた風神雷神などは全身が映っていた。先生の写真のようだ。まさに卒業アルバムみたいで感動した。売ってたら買おうかと悩むぐらい。

その卒アルは売っていた。えぇ……しかも分厚いのに2000円を切っていた。悩みに悩んだけど、普通のガイドブック(500円)を購入した。仏像はあまり詳しくないが、知識を得ておきたい。


庭園を見て回ろう。桔梗がまだ咲いていた。咲く期間がとても長い。

風車を発見した。さりげない配置が、奥ゆかしくてたまらなく好きだ。


景色に映える、綺麗な花が咲いていた。ムクゲだそうだ。アオイ科の花。


ここでも「京の涼さがし」が開催されていた。そよ風が気持ち良い。風鈴も鳴り、風車もくるくるしていた。ここの風車は黄色だった。朱と合っている色合いだ。


百日紅の花ももう見納めなのだろうか。夏も終わりかなぁ。


三十三間堂にはトンボがたくさん飛んでいた。ああ何だか秋っぽい……。青もみじもどこか色あせはじめている。  

秋空だろうか……。お昼前なのに、帽子も要らないくらい日差しが強くない。涼しい。風鈴の音が時たま聞こえる。空もハッキリとした青ではなく、どこか色が薄い。切ない……。写真を撮りながら、感傷に浸っていた。


一周した。超有名な名所なのに、庭園が広いのでかなり落ち着いた雰囲気だった。三十三間堂、こんなに楽しい場所だったとは。


まとめ

無鄰菴、久しぶりに来て楽しかった。以前に来た時も夏だったので、次は違う季節にも行ってみたい。


三十三間堂も、観音像以外の見所もたくさんあった。この日は秋を感じていたが、実際に秋めいてくるのは10月以降だった。9月は暑いと感じる日が多かった。


ちなみに、アンディ・ウォーホル展とボテロ展には10月に行くことができた。

アンディ・ウォーホルは、京都に滞在していた時もあった。その情報を得た途端に、親近感が湧いた。


もちろん、蹴上から平安神宮まで楽しんできた。この辺りはいつ来ても良い……。




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