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【はなまめとアート】塩田千春展 魂がふるえる

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ʕ ・ω・ )
行きたいと思っていた、
こちらの展覧会に行ってきました。

(* 'ω' )
入り口前に展示されているこちらの作品は、
GINZA SIXに現在展示されている≪6つの舟≫の反転みたいに見えた。
このインスタレーションを見上げながらエスカレーターを
上がるのは、それだけで没入感があって、
始まりという感じがしました。

ʕ ・ω・ )
ちなみに、エスカレーターでの撮影は禁止でした。
危ないからですね、きっと。

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塩田千春
《どこへ向かって》
2017/2019年
白毛糸、ワイヤー、ロープ
Courtesy: Galerie Templon, Paris/Brussels
展示風景:「塩田千春展:魂がふるえる」森美術館(東京)2019年
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

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ʕ ・ω・ )
基本的に撮影はOKでしたが、
下のような紙が配られていたんですよ。

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塩田千春
《手の中に》
2017年
ブロンズ、真鍮、鍵、針金、ラッカー
38×31×42 cm
Courtesy: Kenji Taki Gallery, Nagoya/Tokyo
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。


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塩田千春
《祈り》
2017年
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

(* 'ω' )
いろいろな人のinstagramで観る作品はどれも
一部屋空間を丸ごと使う作品を中心に上げられていて
先に載せた2作品のようなものをあまり見かけませんでしたが、
わたしはこの2作品がとても好きでした。
一番有名な赤い部屋《不確かな旅》への序章だ〜!

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ʕ ・ω・ )
赤い影の中で塩田さんの文を読みました。

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ʕ ・ω・ )
よしこちゃんがずっと『あやとり、あやとりだ』って呟いていました。

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(´⊙ω⊙`)
圧倒的過ぎて、
ずっとこんな↑顔をしていたと思う。
まず目の前に広がる赤に
血液とか
毛細血管とかを思って、
それからあまりにも
緻密で
途方もない作業で出来た
綺麗な編み目の連なりをみて、
ずっと
「あやとり。あやとりだ」って
独り言を言っていた。
あやとりから
子供の頃の手の記憶として連想が始まって、
作ったあやとりのタワーの形とか
毛糸のちくちくした感じとか
あやとりは冬にしかやらなかったから
冬の冷たい掌とかを
脳内に浮かべながら、
この部屋を歩いた。

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(´⊙ω⊙`)
壁を這い伝う編み目の幾何学的な美しさ。
白い壁と赤い糸のコントラストも綺麗。
赤の分量が凄いので
白壁に映る影もうす赤くなる。
船から立ち昇る赤い煙のような
糸の集合体は、
そこに乗っていた人の記憶や身体を
分解して再構築して
天に吸い上げたみたいに見える。

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塩田千春
《不確かな旅》
2016年
鉄枠、赤毛糸
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。


ʕ ・ω・ )
窓の外に広がる景色と
同じ大きさくらいに見えるミニチュアがいっぱい並んだ展示作品です。

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塩田千春
《小さな記憶を繋げて》
2019年

この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。


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(。-_-。)
なんだかこの日の時間帯の日の光と相まって、
ノスタルジックな空間でした。
よく見ると、先ほどの赤い部屋のように
ミニチュアが赤い糸で繋がっている。
絡まっていたり、縛られていたり、解けていたりと
赤い糸との繋がり方は様々。

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ʕ ・ω・ )
同じ展示室にあった、《外在化された身体》という作品のそばにあった
言葉がこちらです。
《外在化された身体》はうまく撮影できなかったのです。
展覧会公式ページに一部が載っています。


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塩田千春
《赤と黒》
2019年
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

ʕ ・ω・ )
柱に巻きつけられた赤い糸と黒い糸は
《不確かな旅》の赤と
《静けさの中に》の黒と
同じ色でした。
この柱のある部屋を超えた先に、
黒い部屋である《静けさの中に》が
あります。

(・ω・)ノ
濃くて鮮やかで綺麗なのだけど、
この色の組み合わせと
糸の質感と
見える柱の白い隙間のバランスは
不穏なものがある。
エヴァっぽさもある。
両方、わたしの好きな色。


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塩田千春
《静けさの中で》
2008年
焼けたピアノ、焼けた椅子、黒毛糸


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

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( ._. )
この、角の所の密集感が
すごく何かを含んでいるように見えて、
はなまめと撮ったら
はなまめが
黒い靄に被われそうになるような写真になった。

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(。-_-。)
Focusのあわせどころに悩む。
この、緻密でびっしりとして
ぞわぞわするような黒の空間を撮りたくて
展示作品の方に焦点を合わせると
はなまめがボケるし、

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はなまめに焦点を合わせちゃうと、
糸のびっしり感がぼやけて、靄になってしまうし。。。

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ʕ ・ω・ )
見上げた時の黒い網の迫り方が凄かったです。

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ʕ ・ω・ )
そして、展示作品終わりあたりのこの編み方は
壁を這ってそのまま増殖しそうな感じでした。

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塩田千春
《時空の反射》
2018年
白いドレス、鏡、鉄枠、Alcantaraの黒糸
コミッション:Alcantara S.p.A.

この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。


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(  ̄  ̄)
黒い部屋の延長のような、作品。
白いドレスが2着、
黒い網に囚われて浮かんでいるような作品ですが、
実際は1着のドレスが鏡に写っているだけ。
レアンドロ・エルリッヒで見た
中庭のインスタレーションみたいな作り。
レアンドロ・エルリッヒよりも
不穏な空気や不安感がある気がする。

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塩田千春
《内と外》
2009年
古い木製の窓、椅子

この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。

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ʕ ・ω・ )
約230の窓枠で出来ているこちらの作品は、
廃棄された窓枠を集めて作られているそうです。
よく見たら窓枠だけでなくて、
換気扇みたいなものも使われていました。

( ˙-˙ )
窓を用いた作品はいくつかのバージョンがあって
この作品はそのひとつだそうです。
枠を通して何かを見るというのは、
何もない空間になぜか区切りができて、
あちらとこちらを明確にするのだな、と
不思議な気持ちになる。
窓が連ねられているだけなのですが、
それだけで『部屋』な感じがするところも不思議。
くすんだ白やアイボリーは積み重なった時間の色。


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塩田千春
《集積―目的地を求めて》
2016年
スーツケース、モーター、赤ロープ
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。


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ʕ ・ω・ )
約430個の古いスーツケースの群れが
揺れています。
ずっと揺れているんです。
ひとつひとつがゆらゆら揺れているんです。

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(・ω・)ノ
古いスーツケースには
ひとつひとつに
物語が詰まっているように見える。
わたしにもずっと使っている
スーツケースがあるのだけど、
思い入れがどんどん
増している気がしている。
もう同じ型のスーツケースは
生産されないようなので、
変えがきかないことを思って時々
切なくなる。
一瞬だけだけど。
新しいものを使う喜びも勿論あるのだけど、
この古いスーツケースの群れを見ていたら、
古いものに宿る鈍い光みたいなものを
感じた。
そこに切なさを覚えるのだと思う。

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( ˙-˙ )
上を見上げたら、
ちょうどライトが光っているところが撮れて、
嬉しくなった。
スーツケースの階段下から見える光。
カッコつけて撮った写真。

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ʕ ・ω・ )
展覧会を観た後に、
ミュージアムショップがあるのですが、
トートバッグとマグカップとポストカードとクリアファイルが
置いてあるところをずっとぐるぐるして、
買ったものがこちらの3枚のポストカードです。

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(´・ω・`)
もう一回行こうと思っています。
あと、年パスを買おうかと初めて思った。
次に行ったら、塩田千春展の柄の年パスを買う!

「塩田千春展:魂がふるえる」

会期:2019年6月20日(木)~10月27日(日)
開館時間:10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで)
*入館は閉館時間の30分前まで *会期中無休
*ただし、10/22(火)は22:00まで
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
https://www.mori.art.museum/jp/
主催:森美術館
協賛:株式会社大林組、株式会社 資生堂、thyssenkrupp Elevator、
トヨタ自動車株式会社、サムソナイト・ジャパン株式会社、
株式会社 トゥミ ジャパン、TRUNK(HOTEL)
協力:シャンパーニュ ポメリー
制作協力:Alcantara S.p.A.
個人協賛:James Hsu、Sophia and Leon Tan、八城千鶴子
企画:片岡真実(森美術館副館長兼チーフ・キュレーター)

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