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脳みそ右往左往


ラーメン屋の店主はよく、腕組みをしている。
こだわりを演出したいカメラマンの申し出を断りきれず、
腕組みをさせられてしまうラーメン店主の写真を見ると、
ラーメンの鬼と称された佐野実氏から受け継がれた
伝統芸のようにも思えてくる。

そんな写真を見て、私はこう思う。

「ほぉ、〇〇家の店主は、左脳でアウトプットするのかぁ…
と、いうことは、この店のラーメンは論理的に
きっちり作ったラーメンなのかも知れないなぁ…」

いつも自転車の写真で
私の目を楽しませて下さっているろろさんが、
私のまわる回るよ、思考露出狂という投稿に対し、
コメントでは書ききれないことを、記事にして伝えてくださった。

noteでアウトプットを楽しんでいる方には、
きっと興味深い内容ではないかと思う。(是非ご一読を!)
その、ろろさんの記事内に、こちらのサイトが貼られてあった。

両手指や、腕を組んでみて、
左右どちらの親指が下になるか、どちらの腕が下になるかで、
自分の脳のタイプが診断できるというものだ。
このサイトを参考にすると、記事冒頭のラーメン〇〇家の店主は、
左腕を下にして腕を組んでいたことになる。

左脳は論理的で、右脳は感覚的、
手を組む動作はインプット、腕を組む動作はアウトプット
といった形で判断するらしい。

手を組んだ時、左親指が下・腕を組んだ時、左腕が下左左脳
手を組んだ時、右親指が下・腕を組んだ時、右腕が下右右脳
手を組んだ時、左親指が下・腕を組んだ時、右腕が下左右脳
手を組んだ時、右親指が下・腕を組んだ時、左腕が下右左脳

私の場合、手を組んだ時、左親指が下、腕を組んだ時、右腕が下。
論理的に物事をとらえ、感覚的に処理する
左右脳タイプということが判明した。
夫にも、やってもらったところ、
感覚的に物事をとらえ、感覚的に処理する右右脳タイプだった。
この右右脳、天才型の脳みそらしい。
それを夫に伝えたところ、
「やっぱりね!」と大変ご満悦であった。
実際、ひらめきに関しては、夫に敵わないなぁと思うことが多い。
熊がスパーンスパーンと鮭を叩きつけ捕獲していくような勢いで、
いつも私にひらめきを投げつけてくるからだ。
私はそれを必死に受け取り、ブルブル震える鮭を両手に抱えながら、
こういう投稿をしたりする。

せっかく、良質のヒラメ筋を兼ね備えているのだから、
何か形になるアウトプットをすればいいのに、と思うのだが、
夫いわく、そのひらめきを、あれこれ考えて
つなぎ合わせることができないらしい。
悩み事があっても、それを長く考えていられないそうだ。
思考がぐるぐるして、眩暈を起こしそうになる私からすれば、
何ともうらやましい話である。

思考がぐるぐる回ることについて、
ろろさんの記事の中に、このような事を書かれていた。

もしかしたらなんですけど、左右脳や右左脳のヒトは
脳梁を介して思考がグルグルしちゃうので、
精神的に安定していないような気がするのです。
なんていうか、落ち込んでたりするときに
右右脳や左左脳は多少放っておいても大丈夫なかんじだけど、
左右脳や右左脳のヒトは危なっかしいと申しましょうか...。
この辺は是非、学者さんたちに研究してもらいたいです。


私が考え事をしていて、
ぐるぐる回るような感覚になってしまうのは、
左脳と右脳を、行ったり来たりさせながら、
思考を巡らせているからなのだろう。
放っておくと、回りっぱなしになってしまうが、
こうして書くことで、一応の直地点を見つけることができている気がする。

左脳や右脳、脳梁のことを考えていたら、
ふと、かつて自分が通っていた中学校の校舎を思い出した。

その校舎は、建物がA棟、B棟と2つに分かれていて、
間を、長い渡り廊下がつないでいた。
自分のクラスの教室から、理科実験室や家庭科室に行くには、
この渡り廊下を通る必要があり、5分ほどの休み時間しかない場合、
小走りで移動しないと授業に間に合わなかった。

校舎のA棟が左脳、B棟が右脳だとしたら、
長い渡り廊下は、それをつなぐ脳梁ということになる。
私の脳みそは、まさにあの、教室異動を頭の中でやっているわけだ。
一直線の渡り廊下を全速力で走っているのを先生に見つかったら、
「廊下を走るな!」
と叱り飛ばされるに違いない。
しかし私の脳みそは
先生の注意くらいでは走るのをやめられないのだ。

「私こういう性質なんで、止めないでくださぁーーーい!」

私の頭の中を、
中学生の私が、先生に怒られながら、フラスコや裁縫箱を抱え、
右往左往している姿が思い浮かぶ。
想像すると、何だか、やたら自分が健気な気がしてくるから不思議だ。

私の脳みそは、そうやって右往左往しながら
行ったり来たり、ぐるぐる回って、動いてくれている。

そういうふうに、私はできているらしい。




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