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女子大生、漬けたいお年頃

今回は最近始めたぬか漬けについて書かせていただこうかと思います。


漬けたい!漬からない!

突然ですが、私、物心ついた時からぬか漬けに憧れがありました。

ある朝ドラの一場面で、主人公がお母さんから受け継いだぬか床を嬉しい日も辛い日も混ぜる、毎日混ぜる。そのぬか漬けを食べては、涙を流したり、しみじみしたり。
それが小さな頃のわたしの目にはとっても素敵に映りました。

私の実家では、そのようぬか床を作っていなかったので、私の代からなんとか作り出してやろうと心に決めたのも確かこの時期。(一応ここでは私は結婚でき、次世代に繋ぐ気でいます。今はそんな気配が全くもってもないですが。)

実家にいる時はmyぬか床を持つことが許されなかったため、一人暮らしを始めるや否や、早々に簡単にぬか床を作れるキットを購入!
いやはや、文明に感謝。

ワクワクとした気分で大根、人参、きゅうり、なすびとつけていきました。
どれも一晩つけてたべてみると…

しょっぱくてしょっぱくて…

ほんと、とにかくしょっぱくなってしまうのです。これはびっくり。お野菜最近高いですよね。それもあって、私としてもできるだけ無駄にはしたくはありません。
仕方がないのでたくさんの白米と一緒に食べることでなんとか塩っ辛いぬか漬けを消費していました。

それでも勉強をし、試行錯誤するうちに味も落ち着いていき、それなりにこんな私でも美味しくぬか漬けができるようになりました。


ぬか漬けと奇行


ただ、皆さんご存知かもしれませんが、ぬか漬けはぬか床から出してからは、できるだけ早く食べないと何故だか味が落ちてしまいます。

私はそれが悲しくて…
ぬか床から出してすぐに水道で軽くすすいだ後に、もうぬか漬けを全部食べてしまうということをよくしております。
(今、冷静に考えれば、きゅうり一本丸ごとを台所で立ったまま無言で食べる女子大生はすごく滑稽ですね…もしかしたら前世は河童かもしれません。)

さらにぬか漬けの本を読み、勉強していく中で素手でぬか床を混ぜるとぬかの効果で手がすべすべになると知りました。

それまでなんとなくビニール手袋を付けて混ぜていた私ですが、知るや否やすぐにそれを捨てて素手で混ぜるように。
しかし、なぜかその時を境として私の手は日に日に、シワシワに、なるなる…。
いつか素敵な男性に、ぬか床で綺麗になった手を握ってもらうことを夢見ながらそれはそれは素直にまじめにかき混ぜていたのに、なんという罰でしょうか。
もしやそんな不純な気持ちを持って混ぜていたのがよくなかったのでしょうか…。
(たぶん皮膚が弱かったのかと思います。たぶん…)

しかしながら、そんな意地らしいぬか床も毎日混ぜていると愛着が湧くもので…

これまで昆布、唐辛子を加えたのですが、それを入れて味が変わった時の喜びといったらありません。うちの子はなんて伸び代があるのでしょう!

…なーんて大袈裟かもしれませんが…そんなこともありだんだんとぬか漬けを混ぜる時間がぬか床を愛でる時間のようになりました。時々声をかけながら混ぜてみたりもしています。ぬか床の発酵している匂いが特に昨日と違う匂いだとおおっ!と感動することも。混ぜ足りない時は例えるならシンナーのような少しきつい匂いがすることもあります。赤ちゃんが構ってもらおうとして大きな声で泣いているような感じでしょうか?ぬか床も生きているのだなと感じます。


ぬか漬けと私と今後

そんなこんなで一人暮らしの寂しさを紛らわせるのにも、一役買っているのかもしれない我が家のぬか床さん。

目標の味にはまだ遠いものの、時間はたくさんある。今後も一緒に成長していきたいと思っています。他にはつける野菜のレパートリーも増やしたいなと思っております。
毎日混ぜることも忘れずに。

もし、ぬか漬けマスターの方がこれを読まれていましたらぜひアドバイスをいただけると嬉しいです。

一人暮らしの相棒にぬか漬けがおすすめです!という話でした…。

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