マレーシアで日本人寮の寮母さんをしていました

寮生は学年も様々でいろいろな子がいましたが
みんな英語が好きでも、英語が話せるようになりたいとかの理由で
留学しているわけではありませんでした

1人の子は日本の学校が上手くいかなくて、マレーシアへ来ました
お母さんは忙しくお仕事をされてはいましたが
とても優しくてお子さん思いの方でした
でもお子さんは人と付き合うのが難しい子
寮に入った時はもちろん1人で過ごす方が好きで
いつも部屋で過ごしていました

時間が経つうちに寮生とも仲良くなっていきましたが
学校でも寮でも喧嘩をしたり大変な時期がありました
「自分が一番」「自分の言うことは正しい」
自分勝手なわがままな言動があるのでうまくいかないことが多く
日本でもマレーシアでもそれは変わらず
学校を変えても学校生活は上手くいかなかったです
優しいところもあるのですが
人への不信感がとても強く
自分しか信じられないようでした

ある時お母さんがポツッと「主人が息子にとても厳しくて。。」
と話してくれました
「何をしてもダメな奴」「何もできない」など
息子が強く育ってほしいからなのか、期待度が高いのか
とにかく厳しかったみたい

唯一自分を認めてくれるお母さんだけは自分の味方だけど
自分を全く認めてくれない今までの全ての怒りのはけ口
それは自分の周り

それではどこへ行っても人間関係うまくいかない。。。

親でも失敗することもあるし、知らないこともたくさんある
でも少なからず子どもを信じて認めてあげること
これができれば子どもも人を信じることができるようになり
周りからも認められていくのではと思っています

日本人寮が閉鎖になったのでその子は学校の寮へ移りました
でも学校で揉め事を起こして
結局インター卒業間近に退学となって帰国してしまいました
随分と性格も丸くなって、友達もできて、勉強も頑張ってた
あと少しで卒業だったのに本当に残念。。。

子どもを認めてあげることで大きく変わる子どもの人生
人を信じることができるよう
親が子どもを信じて認めてあげたいと思います

たくさんの学びがあったマレーシア寮母さん生活です

今日の写真　Malaysia Day