満足できる転職にしたいなら転職サイトに登録する前にやるべきことがある
「今の仕事もう辞めたい」
「精神的に辛い、もっと楽な場所で働きたい」
実は、ほとんどの転職希望者はスキルアップやステップアップのための転職ではなく、現状を脱する目的で転職を考えています。
もちろん、この考えは間違っていません。
転職はあくまで手段ですから、今をなんとかしたいという気持ちは大きな原動力になります。
ただ1点、これを守らないとあなたの大きな決断は失敗してしまうもしれません。
それが「転職サイトに登録する前に自分軸を作る」ということ。
自分軸とはなんなのか
なぜ作らないと転職に失敗するのか
今回はこの2点を解説します。
自分軸とはなんなのか
自分軸というのは、一般的には『自己分析』ともいわれています。
自分にはどんな仕事が向いてるのか、自分がこの転職で何を叶えたいのかを深掘りし、職種を絞っていきます。
この自己分析が甘いと転職の軸が定まりません。
結果、転職活動がダラダラと長引いたり、とりあえず求人に応募し一番早く内定をもらったところに転職→「思っていたのと違う」と早期離職する未来が待っています。
こうならないためにも、転職活動の第一歩として、自分軸を定める自己分析に取り組んでほしいんです。
自分軸を決める5ステップ
辞めたい理由を明確にする
希望条件に優先順位をつける
性格検査を受ける
適職診断を受ける
コーチングを受ける
1.辞めたい理由を明確にする
転職を決めた時点で、あなたが辞めたいと思った理由が必ずあるはずです。
今の職場は毎日残業が3時間あって、好きなゲームをする時間がない
シフト制で土日の休みがバラバラ。友達と遊びたいのに予定が合わない
どれだけ頑張っても給料が上がらない。ボーナスも低くて貯金ができない
先輩からいじめられていて毎日辛い。同期も助けてくれない
辞めたい理由は1個に絞らなくて大丈夫です。むしろ思っていることは全て書き出してください。
書き出すことで、次のステップがとてもやりやすくなります。
辞めたい理由によっては転職ではなく、社内や部署の異動でも解決するかもしれません。一度立ち止まって考える時間を作りましょう。
2.希望条件に優先順位をつける
「1.辞めたい理由を明確にする」で辞めたい理由を書き出せたら、次は希望条件です。
辞めたい理由が明確になると、転職先で叶えたい条件もはっきりします。
今の職場は毎日残業が3時間あって、好きなゲームをする時間がない
→「残業の少ない職場が良い」シフト制で土日の休みがバラバラ。友達と遊びたいのに予定が合わない
→「土日祝休みの職場が良い」どれだけ頑張っても給料が上がらない。ボーナスも低くて貯金ができない
→「最低でも今の給料より50万以上もらえるところで働きたい」先輩からいじめられていて毎日辛い。同期も助けてくれない
→「人間関係が良いところで働きたい。離職率が低いところがいい」
このように辞めたい理由がはっきりすると、希望条件も自然と連動してはっきりします。
ただ全ての希望条件を叶えられる職場は残念ながら存在しません。
そこで希望条件に優先順位をつけていきましょう。
希望条件に優先順位がつけられれば、あとはあなたの自分軸はほぼ決まったようなものです。
3.性格検査を受ける
性格検査というのは、思考や感じ方の質問を回答することで、あなたの性格的な特徴を把握するための検査です。
思考や言動に関する質問に回答し、統計的に処理をすることで、業務内容や組織に対する向き・不向きや、性格・特徴などを判断できます。
なぜこの検査をするのかというと、実は深層心理では先ほど出した優先順位よりも重要だと感じている事柄があるかもしれないため。
ステップ2まででは、自分自身が実感している顕在ニーズを明らかにする作業でした。今回のステップ3は自分自身が気づいていない潜在ニーズを明らかにするための作業です。
どちらか片方だけを満たした状態では、また時が経つにつれて不平不満が溜まってしまいます。
性格検査は決して難しいものではありませんので、気楽な気持ちで受けてみてください。
4.適職診断を受ける
これまでの作業で、顕在ニーズと潜在ニーズを明らかにしました。ここからはこれらのニーズに合致した具体的な職種の炙り出しをしていく作業です。
突然ですが、今の日本にどれだけの仕事があるかご存知ですか?
厚生労働省所管の独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によると、日本にある職種の数は約1万7000種類以上といわれています。
この1万7000種類以上もの仕事の中から、自分に合う仕事を探すのはとても大変なことです。だからここからは適職診断を利用して効率よく自分に合う仕事を探していきましょう。
顕在ニーズ、潜在ニーズの両面からあなたが働きやすい『適職』を見つけることで、転職の満足度は段違いに跳ね上がります。
逆に、これをおろそかにすると、短期離職につながりかねないですし、すぐ退職してしまった結果だけを見て「自分は社会不適合者だ……」と自己肯定感にも影響しかねません。
厚生労働省が提供する『job tag』で登録不要・無料で適職診断が受けられるので、時間のある時にやってみてください。
意外な職業があなたとマッチするかもしれませんよ?
5.コーチングを受ける
正直、この工程は必要な人とそうでない人がいます。
というのも、1〜4までの工程で自分が進むべき道がはっきりした人にとっては、コーチングを受けることでうまくいかなくなってしまう場合があるからです。
この工程は1〜4までの工程を踏んでも、自分軸がはっきりしない人や将来についてプロの目線からアドバイスが欲しい方向けになります。それを念頭に読み進めてくださいね。
コーチングというのは、キャリアコンサルタントから直接アドバイスをもらいながら、将来の目標や目的、自分の今後を明らかにしていく作業です。
心理学を元に専用のプログラムが組まれ、プロからのアドバイスを元に自分軸を明らかにしていきます。
ここで明らかになった軸は転職活動にも応用でき、面接の受け答えがスムーズにできることから『非常に高い内定獲得率』というメリットがあります。
さらに自分のニーズに沿って職種を選択していることもあって、入社後の離職率も低いのが特徴!
転職する時に不安になるのが、自分の選択が本当に間違っていないかというもの。
身近な家族や友人に相談するのもいいですが、どうしても彼らからのアドバイスはバイアスがかかってしまうため、正しい意見をもらえないことが多いです。
その点、コンサルタントの意見はフラットで、かつたくさんの方をコーチングしてきた経験を活かして、キャリアの棚卸し〜今後の展望といった『将来のキャリア』までを見据えた意見をもらえるんです。
1点デメリットがあるとすれば、コーチングにお金がかかってしまうこと。コンサルタントも一人ひとりにかなりの時間をかけていますし、無償事業でやっているわけではないですからね。
ただ、初回のカウンセリングは無料なので、とりあえず初回だけ受けてみて、その後はどうするか考えるというのも良さそうです。
キャリアコーチングについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
>>【知らないと失敗する】看護師からOLへ転職できる自己分析とは
まとめ
ただ今の仕事を辞めたいという漠然とした気持ちで転職活動をすると、自分軸がはっきりしないため、とりあえず求人に応募してしまいどうしてこの求人を応募したのか、自分でもわからなくなってしまいます。
そんなのは、はっきりいって無意味な時間です。
いかに効率良く自分軸に沿った転職活動をするか。
とにかくこれに尽きます。
5つのステップを通して、自分軸を明確にし納得のいく転職にさせましょう。
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