見出し画像

1.妖怪ぱんぱんパンの話し。



こんにちわ。
2011年に、都内はずれで1人で雑貨カフェを細々とひっそりとオープンしはじめたsaki&pekoと申します。
その後の出来事を綴ってまいります。


その頃までやっていたmixiの友達とか、趣味や会社の人とか、ご近所さんとか、友達とか。
お店には少しずつ来てくれたりして。

大好きな雑貨を販売したり、わたしが創作した作品を置いたりして、ハズレの小さな店は、なんとかかんとか店らしくなりつつあり。


ある日、シナモンロールのかもめ食堂事件で気をよくしたワタシは、「パンだ!」とひらめいた。

ランチは初女さんのおむすびかパンとスープと決めていた。
パンを焼こう。

やはり、「かもめ食堂」とか「パンとスープとねこ日和」みたいな場所が、わたしのカフェであり、夢だから。

一応、その昔にパン教室には通っていたので、なんとなくはわかっていました。

丁寧に、手づくりして、機械などは使わない。
午前は仕込み(なんせてごねパンだからね)に没頭。本のままでは作らないわたし。
極めるために材料や分量まで思考錯誤。
パン教室の材料のままでいいのに、、、。

わたしは、すぐつっぱしる。
ひとつ決めたら周りが見えなくなる。極めたくなる。いい加減がどこなのかわからなくなる。
いつもどこまでやればいいのかがわからない。
どこがゴールか限界かがわからない。
パンの妖怪がわたしをのっとり、わたしは妖怪ぱんぱんパンになって、パンにのめり込みました。


そんなこんなで、ソフトフランスパンやら、調理パンやら、メロンパンやら(パン屋かよ?!)的に、午前の仕込みと焼きを数年続け、スープとパンセットのパンは焼きたて!!
うちはでかいレストランかよっ!?的にやっていた。
すごいよ、自分。よくやった!
あの頃のわたしの頑張りを褒めてあげたい。

ベーグルにも手を出しました。
好きだったベーグル&ベーグルの材料を調べて作ったけど、何か違う。
もちろん分量も機械も違うから同じ味にはならない。それにわたしには少しだけ硬い。わたし好みになるように、分量を少しずつ変えながら何度か試して最高と思われる分量をみつけた!
それからはベーグルランチにかわり、これは美味しくて、プチ評判になりました。

たぶん、ベーグル屋になれば、わたしは成功したのではないかと思ったくらい。
けどめちゃくちゃ大変でめんどくさかったのはたしか。
ベーグルは、茹でてから焼くんですよ。茹で時間は、表裏30秒ですぐにオーブンで焼くというめんどくささっ!

毎日のそれは、やはり時間がかかり、かなりの消耗になりました。
体がもたなくなりました。
仕方なしに、時間短縮やら手間を省くやらのために、いろいろ調べました。
こねることを機械に頼るとか、前日仕込むとか、生地を冷凍するとか、たくさん調べてチャレンジしました。

どれもパンだしそれなりに美味しかったです。
もちろんそれでいいのだけど、やはりわたしの場合手ごねの焼きたてを作り食べてしまっていて、他の味がどうしても劣ってしまうことがわかり、いやだったんです、、、。
舌が肥えたとはこういうことか。

ある日はっとわれに帰りました。
そこで気づいたんです、、、。

半日仕込みしている自分は何ものなんだ?
わたしはいったい何をやりたかったのだっけ?
そうして、やっと疑問を持ち始めたのです。

わたし、パン屋じゃない!パン屋になりたかったわけじゃない、、。

もちろん、毎日コツコツとパンを追求し、極めて続けていったことは、わたしの自信や財産になりました。
そこからのつながりもありました。

てか、昔の写真を見直して知った。
肉まんとかカヌレまで作ってたのか、ワタシ。
忘れてた。

ではまたね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?