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『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』を読んでみた。【今週の加藤さんvol.13】

「今週の加藤さん」
「今週の加藤さん」は“最近何か気になってる話題とかありますか?”というとてつもなくラフなお題を、花咲爺さんズ代表の加藤さんに聞いてみるコーナー。聞き手は弊社シオヤ。

今回は、『ゲンロン戦記』に続きシオヤが加藤さんから借りた本を読んでみたというお話です。

加藤さん:
『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』、読んだ?

シオヤ:
あと1章残ってますけど、読んでますよ。
地域での活動をする中で、「この人たちなんでこんなに頑張ってくれるんだろう?」っていう参加者に対する気持ちを手塚さんも持ったんだな、というのが印象に残ってます。自分も、まちの方と活動する中でいつも感じていることだったので。

加藤さん:
流山市は「まちの人がやりたいことに挑戦できるまち」を目指していて、まちみんでは観光案内所とか色々な活動をしているけど、すべての初発点は「やりたいことに挑戦できるまち」を実現するというミッションになってるよね。だから、まちみんで活動する人たちが「なんでこんなに頑張るんだろう?」の答えは、「本人がやりたいことをやってるから」なんだろうね。

シオヤ:
そうですね。あとは、まちみんのすごいところとしては、居場所を提供するという部分でもあったのかなと。学校や会社みたいな、既存のコミュニティにはないような役割を持てる場所なので。特に子どもにとっては、学校の外に役割を持てることで、自尊心が育ったりするんじゃないかと思いました。

加藤さん:
確かにそういう面もあるけど、手塚さんがやっていることってもう一歩先に進んでいるような気がするかな。

僕は、最後の方に書いていた内容だけど「卒業していく」っていう仕組みになっているところがすごいなと思った。まちみんに来る人たちが、自分の軸を持ってビジネスとして採算が取れるだけの活動ができるところまで手塚さんがプロデュースしてるんだよね。

その人の得意なこと、好きなことがビジネスになって経済的に自立できれば、それって社会の入口に立ったことになる。まちみんって、個々の気持ちの問題だけでなく、お金を稼げるだけのスキルを身に着けることで生きていく自信がつくっていう機能があるのがすごいと思うんだよね。精神的な居場所という以上にたくましくなれる場所というか。

似てるなと思ったのは、小学生の子どもに家庭内起業させてみたっていう記事かな。

シオヤ:
なるほど・・・私はその辺は意識せずに読んじゃったかもしれません。「地域の場づくり」のことしか考えてなかったので。

加藤さん:
場づくりももちろん大事だけど、まちづくりをしていく上で、特に資金面での持続性があって継続に活動できる人を増やしていくってほんと重要だなと思って。

まちのためにボランティアで色々やってもらうことって、やっぱりフェアトレードな関係ではないから、やっぱりやった分の対価は出るようにしていきたい。一生懸命活動してくれる人たちが「搾取される人」になることなく、きちんとその活動の価値を理解してもらって、お金が循環する流れを作っていきたいよね。

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