新型コロナと腸内フローラと油と炎症とサイトカインストーム対策と死なないようにと・・・その2。

2 次に炎症を抑えるものは?

①炎症を抑える良い油 ②カンジダ対策(悪玉菌対策) ③体に溜まっている悪い油を追い出す方法 ④抗炎症性クロストリジウム属(善玉菌)を増やす ⑤粘膜免疫を高めるためにビタミンAを安全に摂る、となります。

①炎症を抑える良い油はω3タイプの油です。具体的にはEPA、DHAです。一番多く含まれるのが青魚です。イワシ、サバ、アジ、ブリ、カツオ、マグロです。最近推奨されているのがアマニ油、えごま油、紫蘇油です。これらは必須脂肪酸のαリノレン酸を含みます。EPAから出来るプロスタグランジンは、炎症系のアラキドン酸から出来るプロスタグランジンを打ち消してくれます。

②カンジダ対策は難しいと言われていますので、2か月ぐらいを気長に行います。まずカンジダが喜ぶ甘いものを出来る限り止めます。パンを止めます。代わりにお肉と良い油を食べます。空腹時にココナッツオイルを大匙2杯位食べます。20%濃度の重曹を勧めている海外の医師もいます。カンジダを急激に殺すとダイオフと言って、副作用的なことが起こる場合がありますので、予備知識として持っておくと良いでしょう。

カンジダが多くいることで、貧血、甲状腺の機能障害、冷え性、生理不順、疲れやすい、朝が起きられないなどが起こります。カンジダは少ないに越したことは有りません。

③体に溜まっている悪い油を追い出す方法は、実は(ぷち)断食です。

何故か?

糖質とω3油とω6を一緒に食べたとします。

身体で一番先にエネルギー源として使われるのが糖質ですね。

次にエネルギー源として使われるのがω3油です。

なかなか使われずに残る油がω6油で、特にリノール酸が残っていきます。

この場合の「残る」とは、腹腔内脂肪として残るという意味です。腹腔内脂肪は、メタボリックシンドロームの目安になる脂肪で、体の表面に付く体脂肪とは区別をしています。

上記の順番で代謝を受けてエネルギー源となるわけですから、現代的に飽食を続けていけば、当然、腹腔内脂肪はω6油が主体となります。

ω6油は、エネルギーとして使われることなく、溜まり続けます。どーりでなかなか痩せない訳です。

そしてそのまま、慢性炎症の燃料源となります。

つまり、この燃料源を使い切る必要があるわけです。

この方法が(ぷち)断食と言うわけです。

もちろん溜まっているω6油の量で断食の強弱は変わってきます。

でも、空腹の時間を長くとれば取るほどに、順番的に内臓のω6油が減ります。

完全に使い切るほどまで根性断食が出来る人は、やるべきだと思います。その場合は、十分な水分、筋力を維持するために歩く程度の軽い運動、ビタミンB群の不足を補うサプリは摂ったほうが良いと思います。

根性断食は避けたい人は、数時間のプチ断食~24時間断食をしてみましょう。

肝臓に溜まっている糖質は、グリコーゲンですが、これは意外に早く消費されます。

夜間にでも消費されて、寝て起きた時にはほぼ0になっていると言われています。

なので、朝には体の中に糖質が0と言うわけです。

それからが脂肪代謝の時間です。

まずω3が使われますが、多分そんなに多くは溜まっていないと思います。

ですので空腹感を感じてから、数時間でω6を消費するスイッチ(β酸化)が入ります。(このスイッチは、一度入ると次回からは、あまり空腹感を感じずに入ります。)

で、我慢をしていると空腹感を感じなくなります。

ω6を使ってケトン体が出来てきて、脳に栄養が行き始めたので、空腹感を感じなくなったわけです。

昔の人は、嵐や冷害やらで常に飢餓と隣り合わせでした。

β酸化は常に起こっていて、日ごろからω6油も使い切っている生活でした。

現代のわれわれが人類史の特殊事情で、ω6油が溜まっているわけです。

これを自分の意志の力で使い切る必要が有ります。

そうして、断食が終わってからが大切です。復食と言います。

この復食の時にω6油を摂ってしまうと、これまでの苦労が水の泡です。

ω3を中心の生活を続けて、週末にはまたプチ断食で、腹腔内脂肪を落とすを繰り返せば、早めに炎症体質から抜け出せます。

上に加えて、砂糖を止めて、肉食を多めにして、動物油でエネルギーを取ることで、腸管内カンジダもおとなしくなります。

リーキーガットもいつの間にか問題にならなくなるでしょう。

④抗炎症作用の有るクロストリジウム属を増やす方法は、根菜類を食べることです。

具体的には、ゴボウ、レンコン、ニンジン、ダイコン、サツマイモなどです。

この続きは明日。

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