新型コロナと腸内フローラと油と炎症とサイトカインストーム対策と死なないようにと・・・その1。

武漢で始まった新型コロナだけれども、なぜだか直ぐに「やばいな」と感じて、友人知人には具体的な対策を発信してきました。

感染をしないなんて多分、無理です。

今年感染しなくても、来年とか再来年には感染をするでしょう。

次の世代に感染をするかもしれません。

いずれにしても、ウィルスですから、いつかは感染をします。

で、問題は、感染をするときの体調です。

中国の事例では、子供たちは感染をしても大したことが無いようです。

高齢者で基礎疾患が有るとやばい。

では、その違いは何か?

体内の「慢性炎症」だと思います(と言うかほぼ断定)。

ご高齢の方は、糖尿病や高血圧、関節炎、アレルギー疾患などの慢性炎症を持っていらっしゃる。

いや、中年以降の人は、多かれ少なかれ慢性炎症を持っています。

もっと言えば、「老化」自体が「慢性炎症」ともいえる。

慢性炎症は、新型コロナに感染した時に「サイトカインストーム」の引き金を引くことになるのではないでしょうか?

「サイトカインストーム」になると、血栓が出来て危険な状態になり易いでしょう。

ここで、「サイトカインストーム」の重要性、重大さについて少しだけ解説します。

まず、NATIONAL GEOGRAPHICの日本語版(20200221)によると、WHO発表で82%の感染者が軽症で済んでいるとの前提で、「全身に行きわたる免疫の暴走」の項目で更に「全身に行きわたる『サイトカインストーム』」の項目を設けて説明をしています。

日本語に直せば「免疫の暴走」となります。

何を意味するか?

記事はこう続きます「銃でターゲットを撃つのではなく、ミサイルを撃ち込んでしまう」「そうなると、感染細胞だけでなく、健康な組織まで破壊してしまう。」

一言で言うと多臓器不全です。

肺炎が、肺だけにとどまらず、肝臓や心臓にも炎症が広がります。

厄介なのが、腎臓も損傷を受けると言うことです。

このような記事で表さされていないのが、「死亡」と「回復」の間にある症状の実情です。

回復とは寛解なのか?予後が不良なのか?

私的には、多臓器不全になってから持ち直しても、肝機能障害、腎機能障害が残ると思われるます。

なので、致命率が2%とか、82%が回復とかの数字の陰に隠れている、サイトカインストームがらみの後遺症が心配なのです。

と言うわけで、サイトカインストーム対策について書きます。

どうしたらよいか?

方法は、慢性炎症の原因を取り除きます。

もっと言えば、炎症を促すものを減らして、炎症を抑えるものを増やす、になります。

1 では、炎症を促すものは?

①悪い油、間違った油 ②ストレス ③腸内環境の乱れ(特にカンジダを疑う)になると思います。順番もこの通りとあえて言います。ほかに、環境ホルモンやら重金属などもあるかも知れませんが、この3つに比べれば微々たる影響かと思っています。

①の悪い油とは、ω6タイプの脂肪酸を含んだほとんどの植物油です。具体的にはサラダ油、キャノーラ油、大豆油、コーン油でこれを含むマヨネーズ、サラダドレッシング、ケーキやパン、マーガリン、ショートニング等です。詳しい理由は後で書きますが、代謝される過程で、炎症の燃料ともいえるアラキドン酸を作ります。

②ストレスについては、現在の社会構造です。競争社会はストレスを産みます。また、ストレスへの感受性は油の質で変わります。油の選択が悪いと、脳にも炎症が起きてストレス耐性が悪くなります。「切れやすい」「疲れやすい」「短期記憶喪失」は油とのセットで考えます。これも炎症性のアラキドン酸が原因です。

③油が悪いと腸内環境が乱れることが分かっています。いくらヨーグルトで良い菌を足していても、それを上回る悪い油が流れ込めば、腸内細菌叢を傷つけています。油には界面活性作用が有って、細菌の細胞膜を損傷する可能性が有ります。また、腸脳相関と言う関係が有って、ストレスが腸内環境に悪影響を与えることが分かっています。また、その逆もあります。腸内環境が乱れると、脳が炎症を起こすと言うことです。

その腸内環境の中で、現代的なのはカンジダの影響と言えます。

カンジダは、病原性の無いときは酵母で腸内の常在菌です。病原性を発揮すると「カンジダ」と呼ばれます。

カンジダは甘いものが大好きです。酵母ですからパンも好きです。高濃度のアルコールでも生きています。通常の抗生物質では死にません。

なので、アルコール消毒でもカンジダが残ります。抗生物質を使うタイミングで、甘いお菓子を食べると、腸管内で酵母がカンジダに変身します。

病気で入院しながらお見舞いのお菓子やらフルーツを食べると、カンジダ症がスタートしているかもしれません。

普段の食生活でも、甘いものが入ってくるとカンジダが、喜んでいるわけです。

人類の歴史の中で、今ほど甘いものに恵まれている時期は無いでしょう。老若男女の腸内環境はカンジダ天国です。

カンジダが、問題を起こすとどうなるか?

いわゆる「リーキーガット」と言って、腸漏れを起こします。

正常な腸管であれば、腸漏れは起こしていません。

カンジダでリーキーガットになると、腸の中の「細菌」や「未消化物」が腸の管側から体内の方向に漏れ出して体内をあちらこちらと回ることが起きます。

細菌や未消化物は、体にとってみれば「異物」ですので、体としては、排除をしたいわけです。

そこで、巡回中のマクロファージとかキラーT細胞がやってきて、異物を攻撃します。

あちらこちらで攻撃を始めます。

これが炎症となります。

この炎症の炎に油の役割をするのが①の悪い油たちです。つまり、火に油を注ぐわけです。油が有るうちは炎症は止まりませんので、慢性炎症となります。

ここまでの事を整理すると、油が悪いと、ストレスを感じやすくなるし、腸内環境も乱れます。また、現代のストレス社会や食生活でも腸内環境が乱れやすい状態です。その中で、カンジダによるリーキーガットが最も腸内環境の乱れに関係する現象と言えます。私たちは、油とストレスと現代的な飽食環境で多少の差は有れども、全員がリーキーガットの腸を持っていると言えます。

リーキーガットになると、体中に炎症の種が撒かれます。そうして出来た炎症を慢性的に持続させるのが、ω6タイプの油で悪い油と言うことになります。

炎症の種も撒かれ続けますので、アレルギー、花粉症、糖尿病やら心臓病、精神疾患、リュウマチ、関節炎、膠原病、サルコペニア、がんに至るまで、老化の現象として起きること全て、皺、シミ、肌のたるみ、白髪、ボケ。

これらすべての共通項目は「慢性炎症」です。

2 次に炎症を抑えるものは?


この続きは明日。







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