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死刑宣告

死刑宣告 1925(大正14)
萩原恭次郎はぎわらきょうじろう 1899〜1938

特選名著復刻全集 近代文学館

萩原恭次郎 26歳。詩人。
同郷の先輩詩人に萩原朔太郎(名前が似ていますね)。

芸術運動のダダイスム(秩序や常識を否定する思想)

国家、政治権力への批判、アナーキズムへ

社会への怒り、叫びのような詩集になっています。
創刊誌「赤と黒」の表紙には「詩とは爆弾である!」と衝撃的な言葉。
これまでの近代詩とは全く違うスタイル。

こちらは裏表紙

装丁は岡田龍夫、挿絵は村山知義など。


アンカット、長さの違うページが特徴的
刺激的な言葉が並ぶ

鮭50銭と人間の価値が同じ・・
京橋のレールの下に家があってもタンポポは咲かない・・

恭次郎の絶望と叫びの詩集。

・・・

表紙はドイツのバウハウスっぽい特徴。色(黄、赤、青)、デザインは直線的で幾何学的。これまでの文芸の表紙とは違うイメージです ☄︎☄︎☄︎

バウハウス Bauhaus:第一次世界大戦後の1919年、ドイツで新設された建築・美術学校。ムダな装飾を省き合理性をめざしていたモダニズム。1933年ナチスにより閉鎖。

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病のため39歳でこの世を去ります。

「死刑宣告」
著作者 萩原恭次郎
発行所 長隆舎書店
価格  1円80銭


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