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窒息・誤嚥の応急処置

先日痛ましい事故が起きた。給食のうずらの卵が児童ののどにつまり、応急処置をしたものの死亡してしまったという事故だ。

可能性として高いのは高齢者や子どもだが、誰にでも起こりうる窒息・誤嚥。応急処置を復習しておきたい。


手順としては5・6回ずつこの二種類を繰り返す。同時に救急車を呼ぶことだ。複数人がその場にいれば、まず誰かに救急車を呼んでもらい、自分は応急処置をする。

だが、家庭や学校などではともかく、人間は「傍観者」になりやすい。

私は二回ほど人が道端に倒れている現場に遭遇しているが、人が何人も通っているのになかなか行動に移す人はいなかった。そのうち1回は意識を失っており結果的に救急車を呼んだ。

窒息事故に関わらず、人が倒れていて、複数人がいるようならばとにかく巻き込むことだ。指さしをして「あなたはAED」「あなたは救急車」と指名する。ちなみに余裕があるならカップルの男性を指名するのが良いらしい。

また、上に挙げた窒息の応急処置や心臓マッサージはかなりの力が必要で、明確に骨がきしむ感覚が手に伝わってくることもあるという。しかしながらともかく命を救うことを優先したい。骨折も多少の臓器損傷も、生きていれば治る。心肺停止から1分以内に救命処置が行われれば95%が助かる。3分以内では75%が救命され、脳障害も避けられる可能性がある。窒息も3~4分で顔が青紫色になり、5~6分で呼吸が止まり、意識を失う。

うずらの卵は元々給食に適さないものの一つとしてなるべく使用しないようにと決まっていたらしい。そもそもが学校の給食は時間が短く、感染症対策でもっと短くなっているところもある。まずは窒息・誤嚥を予防するためにしっかり噛む習慣を児童に教えて欲しいものだ。


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