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異常が無いという呪い

「異常ありません」「健康です」という言葉は普通だったら安心材料となりうるものだが、そうでないこともある。

例えば、明確に自分では何らかの症状を自覚しているのに、異常が見つからない時だ。

私は15年ほど前に首の張り感を感じて総合病院に向かった。同じ病気の人が言うには、「首の周りに常に砂が入った袋が巻き付いているような感じ」である。心臓血管外科、心電図、MRI、呼吸器内科…様々なところをたらい回しにされ、呼吸器内科で「異常が無い」と言われた時には泣いてしまった。こんなにも苦しいのに。何も無いという言葉はどうにもできないと匙を投げられたに等しかった。

最終的に、首のエコーを撮ったところで、わずかに甲状腺が腫れていることが分かり、血液検査を受けたことで「甲状腺機能低下症」が見つかった。

実は、甲状腺機能の血液検査は、通常の検査項目では無い。その為人間ドックや学校の健康診断では異常があっても見つからないのだ。

また普通にしていると分からない異常というのは他にもある。

苦労して 行った医者でも 馬鹿にされ

以前から話題にしているLiD/APD…つまり聞き取り困難症である。この症状でも聴覚検査では異常がないのに「聞こえない」という症状が出てくるのだ。また、認知度が低いので、医者すらもLiD/APDには気づけない。

だが、「気のせいじゃないの?」と患者に寄り添わない医者もいる。親ガチャならぬ医者ガチャ、と言ってもいいだろう。出来ることなら異常が無くてもキチンと患者に優しい医者に当たりたいものだ。


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