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斉藤純一『公共哲学入門』 院ゼミ4/17

ハーバーマス
・熟議民主主義の第一人者
・「コミュニケーション権力」:コミュニケーションによる合意も権力として作用する

『公共哲学入門』
・制度に絞った議論のはずだが、理論の面にも言及がある
運動についてあまり言及なし
・ペイトマンの参加民主主義の話がない
 ・参加民主主義=参加がgood

シティズンシップ教育
第一人者:バーナード・クリック
・イギリスで実践されて世界に広まった
・情報から議論して、投票政治行動に結びつける
→非道具的価値として、シビックバーチュー、シビック・ヒューマニズムを挙げている(p.234)

今では、より広い意味でシティズンシップ教育が考えられている
ex.) いろんな人との対話, 多文化理解

シビック・ヒューマニズム(非道具的価値)
・「手続きそれ自体に価値がある」とはどういうこと?
 そうではなくて、「政治に関わること自体」に価値があるのでは?
・バーチュー(共和主義)に触れたくないから、手続きそれ自体の価値に逃げてるのでは?
・シビック・ヒューマニズムと熟議民主主義を切り離して議論していることが問題

*政治参加のことになるとメンバーシップが問題になるのでは?
・メンバーシップの問題を回避するために、手続きを問題にしているのでは?

共和主義の考え方
・絶対的な正しさはないという考え方ではなく、正しさを求めて議論していく

ポピュリズムと熟議民主主義
・ポピュリズムは必ず悪なのか?
・『公共哲学入門』では、ポピュリズムは悪と書かれているが、そうでもないことがある

ムフ
・ラディカルデモクラシーの代表者
・闘いの民主主義も必要
・熟議というよりかは、闘議
ドライゼック
・ムフをもう少しマイルドにした人

認識論的 
・正しさの追求
・正確な事実を認識することが、徳?
ロトクラシー 
・平等性の追求

『公共哲学入門』では、認識論的の立場でも、ロトクラシーの立場でもなく、熟議民主主義の立場をとる

先生の議論の方向性と『公共哲学入門』

高さ(美徳)の次元まで含んだ議論になる 

・3軸の間の緊張関係を捉える必要がある
→制度と運動の関係(丸山の議論)によってより良い解が出るのでは

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