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【詩】春への期待


暖かい雨が舞う中を
傘を押さえ
心を押さえ
歩いている

何もかもが新しくなる
そんな気配に迷い込み
困ったように期待する
春に何かを期待する 

はじまりを
決められるのは
自分だけ 

なのにいつ頃からか
待ち始め
もうずっと
待ち続け


つま先を
少し前に向けるだけ

もうしばらく春はいる

ゆっくりと私の前を向けばいい







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