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【詩】一つ季節が行くごとに


舞う雪が雨に変わり
伝う雫に
心がそっと濡れていく

過ちの数だけあるヒビに
沁み込む頃には
流す涙と混じり合う

忘れてはいけないことだから
時折りこうして痛み出す

忘れてはいけないことだけど
一つ季節が行くごとに
ヒビは小さくなって丸くなる

消えることはないけれど
やっぱり春は待ち遠しい






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