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【詩】天窓


少し曇った春風が
吹き抜けて
肌寒く 心寒く

小さな天窓の
囁くような暖かさ

あなたが
照らしていたものは
心の奥の一人部屋

暗闇の今
溢れ出す淋しさの
行きつく先の涙さえ
拭う指はもういない

傍にいてと言えないままに

言葉だけが
心の奥で震えている





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