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風の創造帖

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記事一覧

100|はじまりの一歩

小さな花がみてきた景色。 身をもって、感じ、経験してきたすべて。 それらは常に、その背景および実体そのものにある、多次元宇宙との Communicationに、支えられています。 なので、この5年の記録は、わたしと、わたしを含む多次元宇宙との、小さなCommunication noteでもあります。 膨大で、多量のやりとりを行いながら、いまこの瞬間に、めいっぱい、少しずつ。 諦めずに、ちからづよく。つながりに、創造・顕し出してゆく。 ときに、精度にいまいち難あり、で、間違

99|水瓶座新月

 水瓶座の新月。 わたしがここに、おぎゃー!と生まれ落ちた日の天体配置が、ふたたび巡ります。 生まれ変わりのリズム。  このnoteを、大きくひと括りとして、綴じるいま。 おそらく2017年に、みんなで伊勢・鳥羽を旅した際、移動の車中に流れ、みんなで聴いていた、あるうたを、思い出します。  その後、様々に大きな年だった2018年を経て、わたしが、小さな箱の中から、一歩、踏み出してゆくための、自分なりの練習帖として、このnoteを書き始めたのが、2019年9月9日。  瞬

98|春の訪れ

 朝の陽かりがきれいだなぁ…と、朝ご飯を食べてすぐに、散歩に出掛けました。いつもと違う方向に。  近くにある小さな図書館へ。 学習コーナーの椅子に座って、ぐるりと一望できるフロアを見渡すと、おじいちゃん、おばあちゃん。 お母さんに連れられた小さい子。 問題集を解いてる高校?大学?浪人生かな? わたしとおなじ、勉強か、調べものなどしている中高年…。など、いろいろ…。 なにごともないのに、何だか、風が吹き抜けるように、嬉しくなりました。 もう少し暖かくなったら、お弁当持参で、た

97|brine blue

 先日、誕生日を迎えました。 隣国の王(笑)より、素敵な贈り物。 王の幼馴染に、suzuki takayukiさんというデザイナーの方がいらっしゃるのですが。 2023-2024 autumn-winter collection “brine” が発表された頃に、一緒にWEBで拝見し、「ぅひゃぁ〜!!!」と、声にもならない歓声をあげた、brine blue色のドレス。 そういえば、随分前、まだ出会って間もない頃に、「いつかプレゼントしたいと思ってるんだけど…。」と、小さく

73| 心に風を

『 BLISS・・・』 ‥と、おとなき音を受けとって  瞬間に、『はぁ〜い!』と受けとっている、子どものような、純粋無垢な存在と‥  お水がゆっくり、ゆっくり浸透してゆくように、スローモーションの解像度で、『あぁ‥ほんとうに・・・』と、深く、頷きながら味わっているような、すこし成熟した存在と‥  日常的に、あまり、動かさなくなってしまっていた英語領域にアクセスするも、「BLISS‥?どういう意味だっけ‥?」「おぉ、語彙力よ・・・。」と、嘆いているソンザイ・・・(笑)

67| love beyond love

 時季早く入手した山吹ひと枝を、自宅のあちらこちらに移し置きながら。  開花を迎え、ひらひらと花弁を落とし、散りおわるまで、その変化変容を、そっと、見守っていました。  ふと、“四弁の一重咲の白山吹には、今春、何処かで出会えるかな…?”  白山吹は、黄色の山吹より稀と、思い込んでいたゆえに、半ば、どうだろう…?と。その日の夕方、近くの植物園を歩くと、あっさり、白山吹を発見。 あたりまえに、楚々堂々と、白山吹はありました。 **  自分の内側を風が吹くと手にひらく

66| 大きな赤ん坊

 子どもたちの歓声が、虹の在りかを知らせてくれて、バルコニーに出ると、中央に黄金の帯。  右手には、抜けるような青い晴れ空がひろがり、左手には、濃い雨雲のかかる灰色の空。  その両極に、大きな虹がかかっていた。  すやすや、ぐっすり。ゆらゆらと、揺蕩うような、流れ出す心地のよさに心身を委ねて、泥のように深くくつろぎ、休んでいる。  ゆっくりゆっくり、エネルギーが通い、めぐっている‥。その、内から変化しあらわれてくる周波数を見守り、応じてゆくように。  ここには、小さ

65| 深い水の目覚め

 コポコポコポ・・・。  中心に、泉の湧き出るように、生じ続けている胎動。  未だ見ぬ新しい大地に、太く、細やかな根を、この一瞬に、張り巡らしてゆく。  深く、深く、どこまでも深くその根をおろし、その領域にある深水を、幹や枝葉へと運ぶ。  中心に向かう回路をひらき、つよく、太く拡げて、いまこの瞬間を紡ぐ、胎内へと。 生成と消滅。拡張と収縮。それらのおこりの中心点へ。  わたしの耳と、わたしのものともいえない、耳とを澄まし、その耳のあわさるところ。  わたしに付帯す

63| 祝福と、ひろがり

 3月、弥生。  家を出て、近隣にある大学の構内まで足をのばすと、時間制限付きで、中央図書館に入れることがわかりました。 入館して、久方ぶりに、大学図書室にある蔵書群に触れる。 ゆっくりと、書架を歩きながら手にしたのが、  賢さんに伝えると、「西岡さんの本なら、書斎の本棚に、師匠から譲りうけたものがあるよ。」あわせて4冊を、お借りしました。  「4|お茶って、いいもんだ!」「8|このくにの、祭りの効能」でも、少し触れていますが、父方の流れは島根県旧邇摩郡温泉津にあり、ふる

57| オリエンテーション 

 2023年1月のある週末、久しぶりに東京方面へ。  湖畔に建てられたヒヤシンスハウスを友人と訪れた後、引越した友人の部屋の掃除のお手伝い。夜には別の友人も合流し、皆で温泉へ行き、心身旧交を温める。 2日目は、朝一番にひとりで日本民藝館へ。 存分に浴び、受けとり、午後はワークショップへ。  たくさんの嬉しい再会。出逢いと交流。  中心に横たわり流れる、分厚く細やかな静のなかを、動いてみる。行ってみる。 小さくも大きくも。ミクロにもマクロにも。原子から量子まで。 一見目立

45| Orbit

 2022年、蟹座新月の日。 帰り道に立ち寄った本屋さんで、坂本美雨さんの著作『ただ、一緒に生きている』が目にとまり、お守りを手にするような感覚で、自宅に持ち帰った。  文字、文章。その行間や、写真やイラストから溢れだす柔らかさといとおしさに、わたしの内側はほっとやわらぎ、たしかにあるのにまだ言語化することのできない、微妙でとても繊細な塊のようなものが、するするとひろがるスペースを得て、はにかんでいるきがした。  この地球、この小さな宇宙で、物質や概念のようななんらかの〈

44| サンドウ庵

 「これからは、可変で可動。常に流れているような・・・。」 さて、何のことでしょうか。(笑)  日々の対話のなかにある、たとえば茶の湯のこと、大地(土地・地球)のこと、宇宙のこと…。 どこか遠くにあるそれではなく、私たちのいまに、共に呼吸し、存在する、ものやこと。  どれもこれも、大した意味のあるわけではないのです。 ときに、車中で。ときに、料理中に。食事のテーブルで。ゴロッと横になりながら。共にみちを歩きながら…etc..。 ときに、前触れなく、ふと今この瞬間にあらわれ

42| WELCOME TO

 きっと誰にも。 魅了されて仕方のない、そんなSpace(=世界)があるのだと思う。 微動だにせず、穴があくほどみつめても、まだみ足りない。 その奥。その奥のおく。その奥のおくのそのまた先の、さらにそのさきへと。 それはどこまでも重なり、私たちがその場所へと届くことを、用意してくれている。  私たちは、自らの内に折り畳まれた次元を、何度でも、そっと開ける。 いつでも閉じようとする圧とその向きに、注意深くきづきながら、何度でも何度でも持ちあげる。 やさしく持ちあげる。 わたし

32| 再会、ふたたび

 春分点をこえました。  今年はなんだか、前後、未だかつてないほど大揺れの波でした。 浮き上がる痛みや悲しみ、反吐のようなドロドロに悶えながら、涙が枯れるまでしぼりきって、穴があくほどみつめた先に、ほんとうに弱々しく、か細くおぎゃぁと再誕生(笑)。  はじまりとおわりはいつも同じ場所に置かれていて、はじまってゆくことは、同時におわりに向かって力づよく歩んでゆくことでもある。 だからといって、おわることを恐れて、その歩みをとめることなかれ! 歩むみちを外れることなかれ! 歩