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持久走で”ビリ”だった人が350kmの山岳レースを完走するまでの話 STORY.2

2021年9月
それは人生で最も過酷な挑戦だったと思う。
イタリア北部で開催された巨人の旅 -Tor Des Geants350km-へのチャレンジ

中学校の体育祭で出場した1500mでは先頭集団に周回遅れになるほどの圧倒的なビリだった。
そこから18年がたった今350kmの山中を走り回って140時間も動き続けている自分がいる。

中学校の持久走でビリ走ることが嫌いだった自分が350kmの山岳レースを完走するまで。
次へのチャレンジに向けて書き残しておこうと思う。




走るのが好きじゃなくなったのは自分自身が嫌いだと勝手に思っていた事。
ただ、やらされていたこと。
だったのかもしれないと今更ながらに思う。

「やらされるんじゃなくて自ら取り組んでやるんだ!」
中学生や高校生にそんな事言った所で到底理解できるものではないし、体育会の環境であればそんな自らやろうとしたって楽しさを見つける時間や機会すらもない。

頭の中では「やらされるな!」と強く思いながらもそう思えば思うほどになぜか楽しく無くなってくる。

そんな感情になっていた自分が今では #月例100 と名付けて毎月100kmや100マイルを練習の為に走っている。

この前、高校時代お世話になってた監督に言われた。
「お前は現役時代より走ってるな。」
「そうですね…笑 でも、練習の為です!」
練習の為に自ら走る。
現役時代この気持ちで練習に取り組んでいたらどんな結果が出ていたのだろうと考えると積極的に取り組むことは楽しみから生まれるんだとつくづく思った。

1500m圧倒的ビリ

小学生の時は地区のリレーの選手に選ばれていた位だから走るのはそんなに遅くなかったんだと思う(多分…)
でも、長く走り続けるというのが本当に苦手でサッカーを頑張っていた時には自主練で家に帰って体力作りに走りに出てもすぐに飽きてしまい散歩をして帰宅ということを繰り返していました。笑

中学生になって体育祭で持久走の補欠になってしまい
どうせ補欠…だからと全く走る練習なんてせず過ごしていたら、前日に体調不良で走れないので補欠が走ることになりましたと連絡が…

こればっかりはどうしようもなく
頑張って走ったけど練習を重ねてきた同級生に到底叶うはずもなく、先頭集団に周回遅れにされ圧倒的ビリでゴールとなりしばらく落ち込んだのを覚えています。

ここからかな。

そもそも走るのが好きじゃなかったのに頑張って走るのが怖くなったというか、頑張って走るのが馬鹿馬鹿しくなったというか。
頑張っても結果が出なかった時の恥ずかしさというか…

それからは
そんなことを気にして(今となってはしょーもないこと考えていたなと思う)
走るトレーニングはいかにサボるかを考えてた。

もちろん部に所属していれば走るトレーニングなんか山ほどあるけれど、高校に入ってからは「自らやるんだ!」と言われて思えば思うほど好きなはずだったサッカーまで好きじゃないんじゃないかと思うようになる。

そんな向上意欲のない学生時代を過ごしていたのだけど
21歳に会社を退職してフリーランスになってから環境の変化や人との繋がりで少しづつ変わってくる。

次回の持久走で”ビリ”だった人が350kmの山岳レースを完走するまでの話 STORY.3ではそのへんから書いていこうと思います!




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