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【警察エッセイ特別回/5,000文字】人生を賭けた場所

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の取調官。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、取調べを受けた経験はありますかい?

『取調べを受けるって事は犯罪者だって事だろ?花山、てめぇは読者の事を犯罪者と決めつけてんのか、この野郎。』というツッコミは置いておいて、刑事ドラマや漫画ではお馴染みの取調べを受けた経験があるって人は、この記事をお讀みになられている皆さんの中には、ほとんどいないかと思う。

花山は、かつて警察官をしていたから取調べは皆さんに比べたら身近なモノではあったんだけども、警察官になって初めて取調室の中に入った時は、コンクリートで囲まれて事務机が2つ向き合っているだけの、何とも無機質な部屋だなと思ったんよね。ドラマとかで何となくの取調室のイメージは持っていたんだけども、実際に見るとまた違った感情を抱いたね。

昔のドラマの影響か何なのか分からないんだけども、『取調べ=カツ丼』みたいなイメージを持っている人は多いかと思う。花山も警察官時代に警察官じゃない友人や知人から『やっぱり取調べの時ってカツ丼出すの?』ってよく聞かれてたんよね。期待を裏切るカタチになってしまうカタチで申し訳ないけども、現代の取調べではカツ丼はおろかコーヒーも出しちゃいけないくらい厳しくルールが定まっているのね。食事を出す時もあるんだけども、それはかなり限定的な場面だし、飲み物はいつでも出せるんだけども、基本的には水。

ドラマとかだと演出上致し方ない事なんだけども、どうしても取調べってポップな感じで表現される事が多いと思うんよね。でも、実際の取調べは、警察も被疑者も己の人生を賭けた戦いなんよね。


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