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【警察エッセイ】売店という名の魔窟

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中のレジ打ち達人。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、売店には行っていますかい?

『売店ってどの売店だよ』と考えられた方もいると思うけども、学校であったり会社内であったり様々な場所に売店はあるかなと思う。

花山も売店には幾度となく通った経験があって、高校生時代は売店、売店といってもパンしか売ってなかったんだけども、地元のパン屋さんが昼時だけ出張してくれて人気なパンを勝ち取る為に学生同士で血を血で洗うバトルロワイヤルを繰り広げていたんよ,

そのパン屋さんは花山の家の近くのパン屋さんだったから、花山は影のフィクサーの如く休日に買っては一人でほくそ笑んでいたんだけども、何て言うんかね?学校で買って食べるパンと休みの日に自分で買って食べるパンだと、同じパンのはずなのに美味しさに違いがある様な気がしたんだけど、分かる人いる?

学校の甘じょっぺぇ青春のスパイスがどこにでもあるパンの旨みを増幅させていたんかね?

そんで、大学生になると売店というよりかは校内にコンビニエンスなストアだったりがあったから、そこでちょいちょい買って食べていたんよ。

さすがにコンビニだったから、高校の時の様な脳を揺さぶってくる様なノスタルジックな味がする物はなかったけども、暇しか取り柄がねぇ大学生同士で生産性の無いハナシを長時間くっちゃべっている時間が楽しかったんよね。

ちなみになんだけども、皆さんの職場には売店ないしコンビニ的なモノってありますかい?

よほどの田舎に行かなければ歩いて行ける距離にコンビニとかはあると思うけども、どうせなら社内とかにあると便利で楽だなと思うよね。

実は花山は元々警察官をやっていたんだけども、警察組織の建物内にも実は売店ってあるんよ。


■売店という魔窟

※コレは花山が所属していた都道府県警察のハナシで、全国的に同じかどうかは分かりませんから、その点を頭に叩き込んで拝読いただければさち

花山が所属していた都道府県警察には2箇所ほど売店があったんよね。

一つ目は警察学校。

『警察学校に売店なんかあるんかい?』と思われるかもしれないけども、コレがあるんよ。どんな感じの売店かっていうと、まぁ、雰囲気はともかく売っているモノはコンビニみたいなモンだったね。日用品とかはそんなに売っていなかったんだけども、お菓子と飲み物と警察グッズがそれなりに充実していたんよね。

警察学校内において、この売店の存在は非常に貴重かつ重要で、花山の過去記事をお読みになられた方は承知の助だと思うけども、警察学校というのは平日の間は外に出る事が出来ないんよ。だから、フラッとコンビニに行ったりスーパーで半額になった惣菜をつまみにアルコールを体内にブチ込む事も出来んのよね。

基本的には朝昼晩と食堂で出してもらえるご飯だけなんだけども、甘いモノって結構少ないんよね。

だから、売店という存在が際立つんよ。

生徒は授業が終わって夜ご飯を食べ終わったら、目を血走らせて売店に向かうのよ。彼ら彼女らはそこで砂糖たっぷりの甘いお菓子やジュースを購入して、寮の自室で喰らうんよ。その顔はさながら砂糖で脳がキマってしまっている様子。それほど、警察学校内は厳しくストレスも半端ねぇから、砂糖で脳をキメないとやっていけないんよね。

かくいう花山も砂糖で脳が吹っ飛びそうになった経験があって、警察学校に入学して2週間が過ぎた頃。その頃はまだ強化月間中だったから、週末に家にも帰れないし売店に行くのも許可されていなかったから、体内の砂糖が枯渇した状態だったのね。それに加えて、今まで経験した事の無い様な厳しい場所だったから、皆んなが過度なストレスに苛まれている時だったんよ。

そんな状況下で、とある金曜日の夕方、警察学校は土日祝が休みだから、本来なら帰れるんだけども強化月間中の為に帰れず、あともう少し頑張れば帰れるという事だけを頼りに踏ん張っていたその時、教官からこんな事を言われたのね。

『今日に限って売店に行く事を許可する。』

『う、嘘でしょ?売店に行って、良いのか?』

言葉には出来なかったけども、心がざわついたね。『コレはまた教官達が我々を試しているんじゃないのか。』と。『甘い蜜に誘い込んで、我々を一網打尽にしようとしてるんじゃないか。』と。

だけども、警察官も一人の人間。人間は弱く、欲望には勝てない生物。

極度の砂糖不足で我々は禁断症状が発生していて、糖分を摂りたいというよりかは砂糖を脳内に直接ブチ込みたいと思っている状態。そして、教官達は我々を貶める様な悪魔ではなかった。

『あまりタガを外しすぎるのも良くないから一人一個アイスを買っても良いぞ。各部屋代表者がまとめて買ってこい。』

そういって、教官達は去って行ったのね。

『あ、アイス?』

つい数週間前までは当たり前の様に食べていた氷菓子であったが、警察学校にいる間に頭からその存在が無くなっていた。我々は歓喜し、喜びの舞を踊り、涙を流す者もいたとかいなかったとか。

教官達の気が変わらないうちにと急いでアイスを買ってきて、人生で一番早くアイスの袋を開封してガブリと噛み付く花山。

アイスを食べた瞬間、身体中の細胞が爆発するかの様な感覚に襲われたんよ。体内で枯渇していた砂糖の塊が急にやってきたから、身体中が大騒ぎ。

まさにガンギマリ状態。

そんな花山の口からは心の底から生まれた言葉がこぼれ落ちた。

『おいしぃ。』

とまぁ、今でも警察学校の売店の思い出はあるんよね。

本当に警察学校は辛かったから、売店の存在はとても助かったんよね。皆んなでワイワイ言いながら買える様な場所だったから、そこで親密さを深める事が出来たりして、とても良い場所だったんよね。

もう一つあった売店は警察本部にあったんだけども、ココは本当にコンビニみたいな所で警察グッズも置いてたりして差別化はされていたんだけど、正直ほとんど行った事がないからあんまり思い出は無いんよね。

■まとめ

学校とかの売店って、何でか分からないけど不思議な魅力があるよね。

売っている物は正直どこにでも売ってそうな物ばかりだけども、場所がそうさせているのか周りの環境がそうさせているのかは分からんけども、何か引き込まれる魅力があるよね。

今となってはもうそこに立ち入る事は出来なくなったけども、今でも色褪せない良い思い出を創ってくれた売店には感謝だね。

今回は以上となります。
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