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無知

無知って怖い。

「無知」とは、知識がないこと。または、知恵がないこと。

私には、学歴もなければ、知識も浅い。
ただ、それを悪く思ってはいなかった。普通に生きているだけで学びがたくさんあることが楽しかった。
大人になっても学べる機会があることが、私は嬉しかったのだ。

ただ、ある小説を読んで、考えが変わった。

その小説には、戦争や空襲が起こっていた時代のことが書かれていて、わからない単語がたくさんあった。読み進めたいと思う反面、その度に手を止めて単語の意味を調べた。それを繰り返していくと、手が止まることが段々と怖くなった。

日本で人の血液が売買されていた事も、それが完全に禁止されたのが1990年のことだったことも、売血という言葉自体も、全て小説から学んだ。

今まで知識が浅いことを不満に思ったことは少なかった。
だから、何かについて詳しく知ろうという考えに至らなかったのだと思う。

現状の知識量で特に支障がないと思っているのは、今の私が無知だからだろう。知識があることで生活が充実するのは事実で、知識がある人からしたら、私の知識量では現状に満足することはないと思う。

そう気づかせてくれて、新たな考えに行き着いたのも、全て小説のおかげ。
大好きな作家さんが、本を通じて教えてくれた。

小説は、読者によって様々な解釈があるように、小説から受ける影響も、読者の数だけあるのだろう。
だから私は小説が好きで、読み続けたいと思う。

この先も、小説と一緒に私自身も成長していきたい。

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