大豆田とわ子から考える、1人で生きること
「大豆田とわ子と三人の元夫」
というドラマが好き。
ざっくりいうと、3回結婚して3回離婚した不動産会社社長の大豆田とわ子が、元夫たちや娘、親友との関係をとおして生き方を探るといったような内容。
松たか子演じる大豆田とわ子がチャーミングだし、3人の元夫の「ちょっとはみ出た」キャラ設定も良い。
コメディ要素もあり、1人で観ていてもついつい声を上げて笑ってしまう。
何より、3回も結婚と離婚を繰り返しているにも関わらず、前向きに人生を歩んでいこうとしているとわ子の姿に元気をもらえる。
そして度々出現する名言の数々にとても考えさせられる。
第一話で、大豆田とわ子は親友のかごめにこんなことをいう。
私は「1人でなんでもできるようになりたい」という気持ちが人一倍強いらしい。
自分でもそう思うし、時にそれは仕事上での注意という形で指摘されることもある。
仕事のことはさておき、プライベートにおいて私は1人で割となんでもできる方だ。
1人映画や1人焼肉は余裕。カラオケはむしろ1人で行きたい。一人旅、どんとこい。
車の免許をとった時、これでまた、1人でできることが増えたと思った。
もちろん1人で生活もしていけるし、1人で子どもたちを育てていくことも、頑張っていけると思う。
日本から出たことのない私だけど、初めての海外を1人で行くように言われても、多分いける。英語話せないけど、多分いける。
物理的に無理かと思っていた、部屋の照明付けも、子供のおもちゃ箱の上に脚立を乗せて、さらにその上に椅子をのせて登るという強行手段でできてしまった。
だからまあ、1人でも困らない。
むしろ1人の時間の方が好きでさえある。
そうなんだけど、1人で大丈夫なんだけど。
なんだけど、◯◯◯。
なんだけど、誰かにいてほしいときもある。
誰かと話したい夜もある。
誰かと行きたい、場所もある。
こんな気持ちは、捨てられない。
こういう気持ちがあるから、私は1人で生きていきたいとは思えない。
「1人で生きていけるけど、1人で生きていきたいとは思えない。」
これが私の答えかなぁ。
エピソードが進み、とわ子の母親との回想シーンで母親がとわ子にこう言う。
くぅ。
耳が痛い。
1人でも大丈夫な私は、大事にされないのか。
そうか、そうなのか。
まあ、大事にしてもらえなくても、誰かと生きていくことはできる。
それは必ずしもパートナーではないとしても、人との関わりを大事にしながら生きていくってことで。
それで充分かもしれないとも思う。
ただし、誰かの「1番大事」にはなれないのかもしれない。
そしたら私は、1人でも大丈夫な私を大事にして生きていけばいいのかな。
「私、幸せになることを諦めませんから。」
そう言い放つとわ子の姿は、私の目標になっている。
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