羽根木 肇

小説や脚本を書いています。趣味は毎日のカンタン料理。 2021 TOYOTAランクル文…

羽根木 肇

小説や脚本を書いています。趣味は毎日のカンタン料理。 2021 TOYOTAランクル文学賞をいただきました。励みにして頑張ります。 お問い合わせ▶︎hanegi.hajime@gmail.com

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はじめまして

このたび、noteをはじめてみることにしました。 小説を書いたり、脚本を書いたりしています。 まだこの名前で活動をしているのはわずかな期間です。 でも、少しずつ馴染んでいきたいと思います。 春先に、とある賞をいただきました。 僕にとっては初めての賞でした。 とても短い短編です。 トヨタのランドクルーザーにまつわる話です。 お時間がありましたら、お読みください。 リンク先を載せておきますので・・・。 https://www.ehime-toyota.co.jp

    • きのこパスタ二段仕込み

      いつも買わせてもらっている八百屋さんに行けば、安いきのこが今日もあるはずだと思ってのぞいたら、やはりあった。 今日は白いしめじとヒラタケだ。三パック購入。 大葉も安かったので一緒に買う。多少緑は欲しい。 YouTubeを転がすと、色々なレシピが散見するし、どれも美味しいのだが、今回は自分なりにアレンジしてみた。 分量は適当である。 まず、買ってきたきのこを大きなボウルに移す。移すときにいい感じに縦に割く。これをやるとやらないでは仕上がりが全く違うのだ。 その半分をフライパン

      • レンタルビデオ店がまだ下北沢にあった頃

        もうずいぶん前に思えるが、そんなに昔のことではないはずです。 下北沢にはいくつかビデオ・DVD・CDのレンタルショップがありました。 そこに行って毎週見る分の映画を借りるのが楽しみでもあり、ルーティン化していました。 見直したり、出会ったり、映画の選び方は様々。 しかし、なんか選べない日もあるもので。 そんなときは、仲良くしていた店員さんにオススメの映画を5本選んでくれないか・・・と頼んでいました。 自分ではまず選ばないような映画を嬉々として勧めてくれる彼の目はキラキラと輝

        • 母の漬けた梅干しには赤紫蘇がたっぷり入っていて、いつも余らせてしまう。こんなに晴れているのだから、そうだ『ゆかり』を作ろうと。作ってみたら成功。自家製ゆかり、とても美味しい。柔らかい味。

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        はじめまして

        • きのこパスタ二段仕込み

        • レンタルビデオ店がまだ下北沢にあった頃

        • 母の漬けた梅干しには赤紫蘇がたっぷり入っていて、いつも余らせてしまう。こんなに晴れているのだから、そうだ『ゆかり』を作ろうと。作ってみたら成功。自家製ゆかり、とても美味しい。柔らかい味。

          評判の映画を見送ることが増えた

          あ、見なくちゃな・・・と思っているうちに、見逃してしまうことが増えた。 映画館に行くのが億劫になってしまったのもあるし、今更だけどコロナだったこともある。 おっつけ配信で見ると、あ、行かなくてよかった・・・などと思う。 もはや、新作映画など往復の交通費や飯代を考えると、結構な金額になってしまう娯楽なので、どこかコスパ的なものを期待してしまう。 当たり外れも映画のうち・・・などと鷹揚な気分はどこか遠くへ行った。 配信にしたって会員料を払っているのだから無料なわけではないが、外

          評判の映画を見送ることが増えた

          梅雨と短編

          梅雨のとある日に生まれたが、梅雨は苦手だ。 特に今日のような日は尚更だ。 アスファルトの上は嫌な熱気があるし、混んだターミナル駅の乗り換えも嫌になる。 先月、撮った短編を今日完パケて、完成。 4月にオリエンを受けて、だから・・・なんだかんだ時間がかかった。飛び飛びの仕上げにしなければ、すぐに終わったかもしれないが。 まるで予算のない自主制作に近い作品であったが、新鮮でもあった。 こういうのもいいものだ。 しかし、あとひと月スケジュールが後ろ倒しだったら、途中で嫌になって

          梅雨と短編

          卵サンド三昧

          このところ卵サンドを三日に一度は作っている。 たまたまYouTubeのレシピ動画をいくつか見たせいなのだけど、それぞれアップするにはそれなりの工夫がいるレシピなのだろう。 だって、卵サンドだから。 作ってみると、かなりいろんな条件に左右されるサンドイッチだと思う。 しかし、慣れれば簡単なので、ひと手間加えると老舗喫茶店の味に近づけられる。 卵を冷蔵庫から出して、14分水から茹でて、すぐに氷水で冷やす。 卵の殻を剥いて、黄身と白身に分ける。これをしないと今回は意味がない。

          卵サンド三昧

          ズッキーニのサラダとカブの味噌汁

          結局、作ったのに食べ忘れてしまったのはズッキーニのサラダだ。 ポリ袋に入れて味をなじませていること自体を忘れてしまった。 夜中に食べたら、とても美味しく味が染み込んでいたので、サンドイッチにしたら、とても出来がよかった。 塩を振り、水を出したズッキーニの水気を丁寧にペーパーで取り、オリーブオイル、塩胡椒、お酢のドレッシングと和えただけなのだが、胡瓜より癖がないし、扱いやすい。 マヨネーズと粒マスタードを塗ったパンにスライスチーズとともに多めに挟んで完成。少し身体にいいことを

          ズッキーニのサラダとカブの味噌汁

          朝方、カブの葉のサンドイッチ

          カブの葉が好きだ。 役に立たなそうで、仕事する感じが好きだ。 まず刻んだカブの葉を胡麻油で炒めて、醤油・味醂・鰹節で生ふりかけを作った。 それを炊き立ての熱い飯にかけて、頬張ると幸せな気持ちになれる。 大根の葉でも同じものは作れるが、カブの方が好きだ。 そして、大量にできるから余る。 それは冷蔵庫に。 翌日、また食べると味が染みていて美味しいものである。 夜更けに起きていると腹が空いて、何か食べるかどうか迷うことがある。 昨夜がそうだった。 そんなとき、カブの葉が

          朝方、カブの葉のサンドイッチ

          カブのハニーマスタードサラダ

          カブがたまに食べたくなる。 まあ、正直優先順位の低い野菜である。 だけど、案外使い勝手はいい。 大きめのカブが五つばかり。 まずは茎や葉を切り取り、これは軽く塩をしてビニールで保管。 一つは、白味噌仕立ての味噌汁にした。 残りはサラダである。 軽く塩をして、放置。水気をよく拭いてから、スライスしておく。 ボウルに入れて、マヨネーズ・ハチミツ・マスタード(粗挽きでもそうでなくても)・胡椒・お酢と和える。目分量でいい。 それをタッパーに保存し、適宜食べる。 これが妙に

          カブのハニーマスタードサラダ

          納豆の親子丼風

          ふと、スーパーで、親子丼の味付けで納豆を食べたらどうなるのか? と思ったので試してみた。 まずは、麺つゆを希釈して玉ねぎを煮る。その間に小粒納豆を2パック出して、付属の辛子2個、タレ1個と混ぜておき、玉ねぎに火が通ったら投入。 すぐに、溶き卵2個のうち半分でとじる。 蓋をしてしばらくしたら、また残りの半分をかける。また蓋をする。 半熟になったら、熱いご飯の上に乗せる。 以上。 これが、実にあっさりしていた。するするいけるし、美味いのだ。 箸では食べにくくて、匙を使う。

          納豆の親子丼風

          永谷園のお茶漬けを朝方に

          今、朝方の4時半である。あたりは少しずつ明るくなりかけている。 お腹が空いて、仕方がなかったが何も買い置きがない。 買いに出るのも面倒だ。 冷凍庫にあるお茶碗一杯弱のご飯を温めた。 お湯を沸かした。 沢庵3切れがあったので、冷蔵庫から出す。 お湯が沸いた。お茶をかけるか、お湯をかけるか、少し迷ったがお湯にした。 それを大きめの器に盛ったご飯に回しがけた。 お茶漬けの元が溶けていく。 それを熱いまま食べたら、上顎が少し火傷した。 だけど、冷めてからなんか食べたくない。 ああ、

          永谷園のお茶漬けを朝方に

          月光の囁き、陽だまりの感触(第六話)

          14 虹  恋の予感 桜子は祐司との打ち合わせを速攻で済ませた。新しい仕事はネットで展開している自然派化粧品の広告だった。数種のハーブの香りがするらしい。モデルのサイズや衣装のイメージを共有したら、あとは祐司のセンスにお任せだ。担当の社内ディレクターとデザイナーの桜子がコンビを組んでいた。 二人は打ち合わせの後、遅い夕飯に出かけた。会社の近所にある気取らないイタリアン・バールの店だった。二人ともあまりに空腹だったので、何皿も注文していつもより余計に食べた。テーブルワインは

          月光の囁き、陽だまりの感触(第六話)

          月光の囁き、陽だまりの感触(第五話)

          13 陽だまり  焚き火は心を溶かす  先日の作品撮りの写真が紘一から送られてきた。六つ切りの大判だった。きちんとした箱に入っていて額装されていたものだから、雛子は驚いてしまった。早速見てみると、雛子の全身が写っている。正面を見据えた雛子が、泣き笑いのような顔をしている一瞬を撮ったものだった。写真の中の雛子は複雑な表情をしていた。例えるなら、悲しみと希望とが同居しているそんな表情だ。 (これが……私……?) 雛子はその写真をずいぶん長いこと眺めていた。訳もなく悲しくなっ

          月光の囁き、陽だまりの感触(第五話)

          月光の囁き、陽だまりの感触(第四話)

           9 虹  三回忌 ロケから帰ると、急ピッチでの仕上げ作業が始まった。 それもようやく終わり、桜子のデザインはクライアントに好評のうちに納品となった。 雛子は完成前に、先輩たちや三島の意見を丁寧に聞いて回り、そこで出たアドバイスをさりげなく桜子に伝えた。桜子は意固地になることなく、それらの意見を反映させて細かい修正を行なった。伝え方を間違えるとデザイナーの機嫌が悪くなることを雛子はすでに学んでいた。 データを印刷所に送り、色校正を何度かして、これなら、と思える仕上がりができ

          月光の囁き、陽だまりの感触(第四話)

          月光の囁き、陽だまりの感触(第三話)

          8 陽だまり コンビ誕生?  その日も北風が強く、雛子はダッフルコートのトグルをしっかり留めて、その上からマフラーを二重に巻きアパートの部屋を出た。駅までの数分が堪える。電車に乗ってしまえば、やがて温まるのだけど。各駅停車で渋谷まで出て、山手線に乗り換える。それから日比谷線に乗る。電車に乗っている時間より、駅の中を乗り継ぎで歩いているほうが時間がかかっているんじゃないかと、いつも思う。 広尾に着くと商店街をまた数分歩く。やがて、会社の入っているビルに着くのだ。 「おはよ

          月光の囁き、陽だまりの感触(第三話)