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『レーザー』よ、屈折で曲がれ!

光は滑らかに曲がらない。
光はまっすぐなヤツなので、進む向きを変える時も直線的なのだ。
光が進む向きを変える時には、鏡か屈折率が異なる境界が必要だ。
光で扇型の刀身や多角形の盾を作ろうと思ったら、光学エンジニアは過労で倒れるかエモさで倒れることだろう。
光の翼など狂気の沙汰だ。
でもそれがいい。
ほとんど無理なことだと思っても、できないと言わないのが日本のエンジニアだ。
だから、血を吐く手前までは頑張るのだ。

それはいい。
光が向きを変えることに、まずは全集中だ。
光の直進行軍を思い出してもらいたい。
光は男らしい塾生と同じように、とにかく直進する。
しかし、直進する向きを変える方法はある。

直進行軍を進める光を曲げる方法のもう1つは屈折だ。
反射を司る鏡並みに身近にある水やガラスで発生しているのに、何故か意外と身近に感じれない屈折。
はねいぬがそう感じるのは、はねいぬの好きな浪漫な世界であんまり目にしないからだろうか。
それともシンプルに感じる現象の反射に対して、なんだか難しそうに感じるのは教科書や参考書、はたまたはねいぬ達レーザ屋さんのせいなのかもしれない。

屈折は光を透過する材料でしか発生しない。
発生場所は、屈折率が異なる2つの透明な媒質の境界である。
この書き方だ・・・。
なんなのだ「透明な媒質」とは!
あからさまに調子に乗って、「俺は光詳しいぜ」マウントをとってくる。
「2つ違う透明な物の境目」で良いだろうが!

屈折の現象に戻ろう。
屈折は2つの違う透明な物の境目で、光の進む方向が少し変わることである。
ただし、境目に対して垂直に入る光では発生しないで、斜めった光に対してだけに起こる。
発生するための条件が揃う必要があるのだ。
斜に構えたヤツなのだ。

そして屈折で変わる光の向きは、斜め具合と2つの違う透明な物の屈折率の差で決まる。
これが屈折の難しさと複雑さであり、楽しさでもある。
屈折はただお風呂で自分の腕が短く見えるだけの現象ではなく、しっかりと産業に使われている。
その代表がレンズである。

光学系と呼ばれる光を誘導して対象に照射するための光伝送システムは、主にミラーとレンズで構成されている。
そう、レーザは反射と屈折を使って初めてその真価を発揮できるのだ。
反射と屈折の片一方だけでなく組み合わせることで、光の可能性は倍率ドン、無限に拡がるのだ。

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