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【ライブ感想文】HACHI Birthday Acoustic LIVE 2024

拝啓 HACHIさま
二度目のお手紙になります。

2023年10月、スターバックスであなたへのお手紙を書いていたことを、懐かしく思います。

あれって、まだ4ヶ月前? とかなのか……
ずいぶん前の出来事のような気がしています。

前回のお手紙(ライブ感想文)で”歌姫へと羽化”と表現してから、”まだ”4ヶ月。

今となっては不足した表現というか、失礼に当たってしまうかもしれないくらい
あの日、あなたが「歌が好きな女の子」から「歌姫」へと羽化したことは
2024年2月27日のいま、あなたを初めて見た人からしたら、信じられないことでしょう。

野良猫みたいにありふれた「歌好きな女の子」の影は、大変に良い意味で、ずいぶんと薄くなっていました。
もちろん、MCで笑うあなたの姿は、いつものYouTubeで聞いているものと変わりありません。
何より、あなた自身の「歌を愛する気持ち」は増すばかりなので、そういった意味で、あなたはこれから先も「歌好きな女の子」で在り続けるでしょう。

こちらのライブ、楽しみにしていました。
編成が、ピアノ・ギター・バイオリン・チェロって、ハッピーセットすぎる!!
アコースティック編成大好き!!

できればライブの感想文を書きたいな〜〜〜
いやでも、うまく書けっかなァ〜〜〜なんて思ってたけど、杞憂だったね!!
泣いたわ、感動した!!

だから、書きます。
HACHI Birthday Acoustic LIVE 2024、感想文

拝啓、はちたやさま
ここへたどり着いてくださったすべての方と
わたしの言葉を信じてくれたあなたへ

▼▼▼ アーカイブ全編、YouTubeにて公開中 ▼▼▼

感想文を読みながら、無料でライブ本編が見れるって何かしらのバグ?
現代科学の起こした奇跡??

目次(セットリスト)には、分数を記載しています。
上記YouTubeに対応していますので、気になる曲があったら選んで再生してみてください。
(動画の概要欄には、曲のアタマにすぐ飛べる便利なリンクもあります。よかったら覗いてみてね。情報はそこからお借りしています)

ライブ本編はYouTubeで見られるので、
わたしの感想文には原曲のYouTubeを貼らせていただきました。


(1)00:37:14 開演・Rainy proof

開演を告げる、零れ落ちるようなピアノの手を取り、ギターの音色が隣を歩く。
切に鳴り響くバイオリンに、そっと寄り添うチェロ

聞き慣れた旋律
それだけで泣ける。
ああ、わたしたちが愛したはちたやの、その音が、
いま、愛を込めて練り上げられて、鳴り響いている。

アコースティックライブの大本命「Raini proof」からの幕開け
この編成だったら、絶対に外さないと思っていた1曲。

ピアノ、ギターという
伴奏とリードを兼任する上モノ2本と
高らかに奏で、はちたやと共に歌うバイオリンと、
支えるだけではなく、対岸を歌いながらベースラインも兼ねてゆくチェロの4人編成の組み合わせの大正解さたるや!!
もう、至高
これこそ答え!!というアレンジ

これが1曲目で嬉しい判明
「ええええ、このクオリティを1曲目に出しちゃって、このあとどーなンのよ……!??」という、喜びと不安。

最後くらいはさ 最低な言葉で
突き放してくれたら
どれほどよかっただろう

Rainy proof 君が望んだままに
Rainiy proof タバコもやめていたけど
その全てに意味がなくなれば
私はまた火をつけるだけ

HACHI "Rainy proof"

"Rainy proof"は、はちたやを好きになるきっかけになった1曲

ペトリコールが匂い立つ
雨音が強くなる
いま全て灰になる
雨音が強くなる

HACHI "Rainy proof"

雨と、たばこの煙の
冷たい灯火の正反対の匂いの情景が、
今日、5人の音で重なって、またぶわりと、思い浮かぶ。
ありがとう。大切な曲に、新しい思い出と記憶を授けてくれて。

ライブ開始直後から、視聴者数1万人!!
スゴイ(このあと1.6万人まで伸びました)


(2)00:42:46 さよならfrequency

雨の空をカラッと蹴飛ばすように、
軽やかで暖かいエレピが駆け抜ける、"さよならfrequency"

隣で戯れるようなギターも心地良い。

ピアノとギターっていう編成のとき、アレンジっていつも悩んじゃうんだけど(わたし=ピアノを弾く人です)
だって、どちらか1本で伴奏できちゃうからさ。
じゃあ、どっちかがリードにする? っていうと、Aメロとか何すりゃいいのよ。サビとか一緒にバッキングしちゃう?
そこにいる!?? わたしのピアノ!???
って、半ギレになりながら、自分の実力の無さを嘆いたことは数知れず……

これが、ピアノとギターという編成の最適解でした。
2本あったほうが絶対に良い。
そしてこれは、”さよならfrequency”の最小アレンジ最適解でもあった。
これが心地良い。良いアレンジをありがとう。


(3)00:45:48 ばいばい、テディベア

こちらもアコースティックライブの大本命、”ばいばい、テディベア”

聞き覚えのあるイントロから、ピアノでじっくりと聞かせてくれる。
もうここまでで、「原曲を大切にしてくれている」という気持ちをたくさんたくさん感じていたけれど、「やっぱり大事にしてくれている」と、また泣く。

ふたりでひとつでどこへでも
出かけたあの春の日
もう君はひとりでどこへでも
いけるようになったから

HACHI "ばいばい、テディベア"

この感情と、余白の美しさたるや
ああ、やっぱりピアノがいいね。
ピアノが好きで、はちたやの声は、ピアノによく合うね。

はちたやが、どれだけビッグになっていっても
いつかこうやって、ピアノ1本で歌ってね。
いつかは、生ピアノで歌えたら最高だよね。

ここは、どこへでもいけるようになった、あなたの未来。
あなたとわたしたちの、原点のひとつになりますように。


(4)00:49:36 まなざし

キターーー!!!!!
今日のライブで絶対聞きたかった大好きな曲!!

はちたやの新天地となったような1曲。
生演奏で聞けて、とても嬉しい。

はちたやって、普段はオケ(伴奏の音源)を流して歌っているわけだけど
ライブでも、配信でも
それが今日、初めての生演奏ライブで

音って、どうして耳に届くんだろう。って、子どものころ、本気で考えたことがあって。
音と、君とわたしのあいだにあるのは空気しかなくて、
その空気が振動して、音になっていると知ったときの衝撃、背筋の伸びるような驚きを、いまでも忘れない。

歌う人間にとっては、生演奏っていうのはリスクが大きい。
ナマだからね、演奏する人間もミスがある。テンポだって多かれ少なかれぶれる。人間だから。
そのミスや”ブレ”に、引っ張られてしまうというのは事実で、そうならないように努めてゆくのが練習を重ねるということで

じゃあどうして、人は生演奏に憧れるかって
理由はイロイロあるけれど、それは”振動”だと思う。
その振動を、その場で、人が、指先と体温で生み出しているということ。
それは、ひとつの輪となり魔法となり、お互いの能力を引き出してゆく。

だから、バンドはおもしろい!!

今宵、はちたやの声の伸びやかさが
あるいは反するひそやかさの、その緩急が、全身で伝えている。
歌と、音楽の素晴らしさを
誰かと奏でる喜びを

もう、昨日までの、わたしの知っているはちたやではない。
ああ、また見てしまった。人の、羽化の、その瞬間を。
歌姫の、その先の頂へ。
もう誰も、彼女がほんの少し前まで「歌好きのお姉さん」だったとは信じない。
もう、生まれながらの歌姫のよう

はちたや、歌うことは楽しいかい?

ああ、きっとそうだろうね。
その歌と声がすべての答えだね。

今日のライブの中で、1曲だけ誰かに聞かせることができるなら
わたしはこの曲を選ぶ。迷わずに。

前半暗めのステージが、後半明るくなる演出がとてもステキでした。
この画像は前半(暗いときもキレイ)


そして今日、歌以外で初めて口を開いたはちたやは
アウトロで、バンドメンバーの紹介をした。
無料ライブだし、聞きたい曲や、絶対にやるだろう演目はクリアしたし
今日はこれで終わりかな。って思った。

MCで、いつものはちたやの声を聞いて、安心して
「それでは次で最後の曲です」って言われても、何も文句ない。
っていうか、最後の曲は絶対に”まなざし”だと思っていた。

「カバー曲も数曲用意させていただきました」

用意!??
しているの??
そういうこと!??
なるほど!??

ありがとうございます!!


(5)00:58:02 アンディーヴと眠って(青葉市子)

わたし、一応ピアノ弾きという肩書も持っているので、たぶん、けっこう、ピアノが好きだと思うんですけど
言わせて欲しい。

ア〜〜〜やっぱりギターもいいね〜〜〜!!

今日の編成って、音を加えようと思えば幾らでも足せたと思うんですよ。
それをね、グッと我慢して、ギター1本で聞かせてきた。

はちたや〜〜〜この歌い方、とても素敵だね。
ふわっ、と溶けるように浮かぶ。
それが、ギターと絡み合う。

演奏にもうちょっと音圧があったら、この歌い方はできなかったと思う。
は〜〜〜良いバンドメンバーに恵まれたね。
人を愛するはちたやが、人に導かれたたどり着いた境地。


(6)01:02:44 星月夜(由薫)

ウワ〜〜〜聞き覚えのあるイントロだと思ったら!!
このあいだ公開されたカバー曲、”星月夜”

はちたやの良いところは本当にたくさんあるのだけれど、
そのうちのひとつが、「はちたやの好きな曲」の中にあると思っていて

世の中には、「聞くのは好きだけど、演奏するのは苦手」みたいな曲があって
例えるならば、「食べるのは好きだけれど、作るのは面倒くさい料理」とか、もっと言えば「食べるのは好きだけれど料理は嫌い」とかね。
スキって、そんなに単純じゃない(だから幅広くておもしろくもある)

はちたやの「好きな曲」は、はちたやが「歌うのが好きな曲」で、
それは、彼女の良さを存分に活かせる曲。
このすべてが一致している”曲”がある、っていうのが、はちたやの強さなのではないか……とわたしは思っていて

動画を聞いたときも、「これもはちたやの良さ存分に溢れてるな〜〜〜」って思ったよ。

ライブだと、もっといいね。
動画とかCDは、何度も聞いてもらうものっていう大前提があるけれど
画面の前で、たった一度のライブで、バンドメンバーの圧と振動に後押しされたはちたやは
新しい輝きを放ってた。


(7)01:07:39 Heartache(ONE OK ROCK)

はちたやの歌う姿は、週2回の生配信
火曜24時「ミッドナイトステーション」
金曜21時「ハニカムステーション」で聞けるわけで、
曲数はその日によって違うけれど、カバー曲をメインに歌っていて
わたしも、タイミングが合えば見させてもらっているんだけど

はちたやが英語うたってるのが新鮮だった〜〜〜!!
あんまり聞いたことない(気がする。気のせいかな…?)

ギターに刻まれて、バイオリンと一緒に歌うはちたやがとても良い1曲でした。

のびやかに歌うはちたや


(8)01:12:03 グレゴリオ(古川本舗)

わたし、ピアノが好きでギターも良いなと思って
節操ないこと言うけど、やっぱりエレピもいいな〜〜〜たまらん。

と思ったら、途中からピアノに変わって
ギターと歌と溶け合ってゆくようで
ヴァイオリンとチェロが混ざって
大変に心地良いアレンジでした。

カバー曲の中で、いちばんいつものはちたやっぽかったかな?(個人の感想です)

感想で、バンドメンバーの音を聞きながら揺れてるはちたやがかわいすぎた

揺れるはちたや


(9)01:19:34 Greyword

MCを挟んで、「このあとも楽しんでください」のひとことのあとに飛び出した言葉は「聞いてください、Greyword」

ええええっ、Greyword!!
この編成で聞かせてくれるのか!!

このテのタイプの曲(と、一括りにしてしまうのは申し訳ないのだけれど)、アコースティックセットよりも、バンドセットで選ばれそう、映えそう。
けれども、アコセットで”やりやすい”、”選びやすい”曲ばっかりやると、間延びするというか、ずっとのんびりした(あるいは暗い)感じになっちゃう。(それもそれで好きだけど)

ライブを通して1本の物語として、観客に届けよう。
”音楽”で勝負してきた、はちたやとバンドメンバーの気概に脱帽。
素晴らしい演奏とアレンジでした!!
バイオリン、カッコよすぎる〜〜〜!!

原曲が好きな人にも自信を持ってオススメできる。
「バンドのボーカル」としてのはちたやが、ひとつ開花したような1曲。

照明の赤!!ここまで隠してた演出がたまらない


(10)01:23:45 Twilight Line

懐かしい、何度も聞いたピアノのイントロ”Twilight Line”

ボーカルと一緒に飛び込んでくる低音が心地良い。
ライブ後半になって、音の幅もぐっと広がった感じ。

この曲の深みは、バイオリンとチェロにアリ!!
刻むピアノ・ギターと相反するように、たゆたう弦楽器の心地良さたるや

昔読んだ漫画の主人公より
ずっと大人になってるはずなのに
あれからどれくらい前に進んでいるんだろう

HACHI”Twilight Line”

良い未来を見せてもらったな、と思いました。
誰かの”良い未来”を、人は「希望」と呼ぶのでしょう。

後半の、はちたやの声の伸びやかさは必聴
ライブで生まれた、新しいはちたや

歌姫の姿


(11)01:28:02 HONEY BEES

まだやっていない曲で、聞きたい曲があった!!

HACHI(はちたや)のファンネーム”BEES”が込められた、ライブの最後に相応しい曲!
もはや、アコースティックライブであることを忘れてしまうくらいの最高潮。これ、ドラムもパーカッションもいないんだぜ? すごすぎる。

はちたやのいつも通りの笑顔が見られて、嬉しい1曲でもありました。

今回のライブを通して、思ったことのひとつが「やっぱりはちたやのコーラスはすげえ」でした。
MVとかCDではたくさん声を重ねていて
今回のライブでは、それがなくて

けれども寂しさを感じさせないのは、バイオリンとチェロの存在でした!!
そのことを、いちばん強く感じた曲でした。
一緒に歌ってるんだよね。嬉しくて、わたしも楽しかった。

笑顔で歌い、手を振るはちたや(かわいい)


(12)01:36:04 光の向こうへ

「最後の曲」とあなたが告げたのは、

指の隙間 かざす手に落ちる星
耳を塞ぎ 明日から逃げたくて
どこか夢の国を探して歩く

HACHI "光の向こうへ"

HACHIに恋した瞬間は、きっと幾つもあって
今思えば、この曲もそのひとつだったのかもしれない。
深夜25時、ベランダで聞いたミドステ。
わたしは悩んでいて、本当は逃げ出したかたった。

届かなくても 僕は歌うよ
光の中 声がかれるまで
届かなくても 君に歌うよ
あの日の僕の手握って 機能を蹴り飛ばしてく
明日への旅

HACHI "光の向こうへ"

はちたやがあの日、照らしてくれたのはぼんやりとした光で
わたしが信じられない明日を、ちょっとだけ信じさせてくれた。

あなたは、今日ここからまた旅立ってゆく。
響いて、満ちて、奏でて、広がって
わたしはこの夜を思い出すことができるのならば
もう、ベランダでひとりで泣くことはないと思う。

あの日より、大きな光で確かに照らしている。
歩き続けた答えをありがとう。

かわいくてすてきな歌うこの子はずるい

やっぱりこの曲も聞いて欲しい〜〜〜!!!
かっこいい歌をね、歌うひとなんです。
もう、完全に歌姫。「バンドのボーカリスト」だった。

手を伸ばすはちたや
カメラワークも最高でした!!


(おわりに)わたしの話

いや〜〜〜最高だったね!!っていう、品のない感じで書き終えるのにはあまりにも惜しい。最高のライブでした。

じゃあ、なんで最高だったかって。
わたしの話をするね。

上手さとは

わたしも、ライブをすることでお金を稼いでいたことがあります。
稼いでいた、というには仰々しいですが、いまその事実に向かい合う必要があって
2000円のチケットを10枚売ること。それがあのときの、わたしたちのライブノルマのひとつでした。10枚売れることはほとんどなくて、せいぜい2,3枚、多くても4,5枚程度で、売れ残ったチケット枚数×2000円は、いつもわたしたちが財布から出していました。

バイトに行けば、日給1万円……とまではいかなくても、例えば手堅く5000円は稼ぐことができるのに、仕事を休んでライブに出演して、10000円を払うことは、「ライブでお金を稼ぐ」という意識には、程遠かった。けれども、いま思えば”稼ぐ”ということに違いありません。

それでは、音楽(芸術)の分野に於ける、”上手さ”とは何だろうか……人は、”上手さ”にお金を払うのか。”上手さ”は、芸術に於いてどれほどの意味があるのだろうか。
「みんな違ってみんな良い」「へたくそも味」なんて言われてしまう芸術の世界で、上手さとは……


ひとつ、礼儀であるということ。
弦楽器におけるチューニングに類する考え方で、揃ってないと気持ちが悪い。できていないと不快感を与えてしまう。というラインがひとつあること。

その先が「みんな違ってみんな良い」の世界になってくるのだけれど、では上手さとは……
絵に例えるならば、使える”絵の具”の種類ではないか。最近はそんなことを思います。
もちろん、絵の具の種類が多いほうがいいっていうわけじゃない。

ただ、今までのはちたやの世界が「赤と青」だったとしたら
それは”上手さ”を伴って、確実に色が増えている。
赤がピンクになり、青が水色になり、次第に深さが増してゆく。
”上手さ”から滲み出る味の先にある、”感動”がある。
そしてその先に、はちたやが掲げる「あなたの心に寄り添う歌。」があるのではないか。
あなたは、夢に近づいている。
使える声を、ワザを、伝えたい感情を様々な方法で紐解いて投げかけてゆく。
その、増えた色たちを見ながら「ああ、ステキな歌うたいになったなあ」
エラそうに言えば、「ホントに歌が上手になったね…!!」なんて、涙しちゃうんです。


バンドの楽しさ

昔、わたしにバンドの素晴らしさを教えてくれた人がいて
すごいね、ギターが上手かった人なんです。誰もが振り返るくらい。
一緒にバンドを組んだとき、わたしはピアノでバッキングをすることになって
どうやっていいかわからなかったんだけど、その人の弾き方を真似てみたら、急にうまくなっちゃって。
ああ、バンドってこうやるんだな。って思ったの。

その出来事から数年後、その人に言われたことがあって

バンドってのは本当に楽しい。
それを再確認させてくれたのは、まぎれもなく君でした。

わたしは、その人からもらってばっかりで何も返せていないと思っていて
この言葉の意味を、10年以上かけて考えている。でも、わからない。
わたしが伝えたことは、一体なんだったんだろう。
わたしはバンドを続けたけれど、怪我や実力不足で、音楽が楽しくない時期も、たくさんたくさんあって、
最終的には、逃げるようにバンドを辞めてしまった。未熟すぎた。
もう誰かのためにピアノは弾かない、と決めた。


はちたや、あなたの歌を聞いていたら、「音楽っていうのは素晴らしい」と思えるようになりました。あなたの歌に救われました。
暗い夜も、仕事に行けずにひとりで泣いたスターバックスでも、あなたがいてくれました。

そして、バンドで歌うあなたを見て、
それは、ひとりで歌うあなたとは違っていて
ああ、バンドってのは素晴らしく、そして楽しいもんだ。と思えました。
だって、いつもと全然違ってさ、はちたやカッコ良かったし、バンドメンバーもみんな楽しそうで、すごく良い夜で。


ああ、もしかしたらこんな思いを、わたしはあのとき渡せていたかもしれない。
これが、バンドの楽しさかもしれない。
これが、10年以上のときを経て、探し求めていた答えかもしれない。

もう答え合わせすることはできないけれど、わたしも見つけることができたんだ。って、そう思えました。
ありがとう、はちたや。
音楽を、歌を、選んで、好きでいてくれて


ライブのこと

長々語ってしまったけれど、本当に最後に。

とても良い夜でした。
はちたやの歌のことを中心に書きましたが、この夜に携わったすべての人の努力と愛の賜物であり、
その愛は、はちたや自身が丁寧に育んだものだと強く感じました。

はちたやの歌をいちばん伝えるためのアレンジとセットリスト
決して最後まで投げやりにならずに練り上げられた丁寧さがありました。

わたし自身も、ライブハウスの照明や、生配信のカメラの仕事をしていた身として、その熱意にも脱帽しました。
ひとつずつの曲を理解して、音を出さない人たちもみんな、はちたやに寄り添っていることが、よくよくわかりました。

だからこそもう一度言います。
とても良い夜でした。
すばらしい夜でした。

これが無料で全編見れちゃっていいのかな……
信じられない気持ちだけれど、何度でもこの夜に帰ってきたいです。


拝啓、はちたやさま
これからもあなたの歌を、楽しみにしています。


2024年2月29日 ねる

おわりに。手を振るはちたや
文字数が多い記事になったので、スクショは厳選しました…!!
もう5倍くらい貼りたかった〜〜〜!!



▼再掲
(ライブ全編)

(過去のライブ感想文)



スタバに行きます。500円以上のサポートで、ご希望の方には郵便でお手紙のお届けも◎