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【Twitterまとめ】「子供を愛さない親なんて居ない」「いつかわかってくれる」「話せばわかる」などの、暴力的ポジティブ感

劣悪な環境で育った人がある種の悲鳴のように挙げる声に対して、恵まれた環境しか知らない人が放つ、息の根を止めかねない的外れで前向きな言葉を常々

『暴力的ポジティブ』

と私は呼んでいる。世間では「ポジティブハラスメント」と呼ぶらしいけど。ハラスメントよりもっと強烈な、胸に刺さると死にかける時それは暴力性を持つと思っている。ポジティブが襲い掛かってきて死にそうになる。善意で殴られるやつ。

・あなたも親になれば理解できるはず
・親は辛い時代に生きたんだよ、分かってあげなよ
・話せば分かり合えるから、反抗期もうやめなよw

等もバリエーションかと。当方毒親持ちで、こういうの浴びながら生き抜きました。私は機能不全家族の中で育って、毒実家から逃げて、一人で生きて、結婚して出産して、今は親の立場である。そのステージになって、今まで浴びたこの暴力的ポジティブアドバイスを振り返ると『自分が親になって分かったことは、自分の毒実母は狂っていて人間ではなかった、あんなこと子供にするなんてあり得ない。』ですね。(それらが具体的に分かるエピソードは他の私のnoteでご確認ください)

「いつかわかってくれる幻想」は早く捨てた方がいい。無いから。絶対無いから。もしもあったら、それは奇跡だから。まず、無いから。そう認識してないと、時として精神病むよ。

だって「分かってくれる、受け入れてくれる」って、相性の問題で。合う人とは出会って日が浅くても親和性高く、すっと馴染んだりするものでしょう。そうではない人もいる。良好な人間関係を出来る限り選んで生きてもいいんだと私は思うけどな。私は機能不全家族で育って、血縁でも「いつかわかってくれる」なんてただの幻想!な人間関係で育って死にそうになって逃げたからな。

『人はいつか分かり合えるから、頑張って』みたいな暴力的ポジティブがこの世で一番嫌い。雑なんだよ。

『全ての人と分かり合うのは無理だから。相性のいい人を選んで、質のいい人間関係の中で分かり合えることを目指して、頑張ろう。質の悪い人間関係の中でそれをやると精神病むから、出来るだけ早く逃げな。』

だと思いますよ、真実は。性善説を信じて生きてこれた人は、実に幸福で恵まれた環境にあったことに、少しでいいから気付いてくれないかなと思う時がある。言っても仕方ないので直接は伝えないけど。そんな時は、そっと距離を置く。自分のことは話さない。『子供を愛さない親なんていないよ』と断言できる人は凄いね。愛さない親は居るんだよ、だから虐待で子供が死ぬんだよ何言ってんの。『子供を愛さない親なんていないよ』という前提で社会があるせいで、そうではない親の元に生まれた子供は存在しなことにされている現実が垣間見えて、辛さしかない。こんな悲観的な気分になってしまう。精神衛生上良くない。ポジティブは時に人を傷付ける。

以前noteにまとめたこの記事もこの話題でした。

安全な場所しか知らない人が語る「平和」と、戦闘地域で過酷な日常を生き抜いて来た人の語る「平和」が根本的に違うことと似ている。

貴方の目の前の人が何か語ることがあっても、その言葉の背景にはそれまでその人が歩んできた人生という時間と経験があることを、忘れないでいて欲しい。それは劣悪な環境にあった人も、恵まれた環境にあった人も。お互いがそのズレを近づける努力をしないと反発して終わるだけ。

『暴力的ポジティブ』に関して度々話題にしていてツイートがとっ散らかっているので、まとめにくくて困っている。今回はこの辺で。

反響の多かった自分のツイートを読みやすいよう、繋げてテキストとして残しています。(誤字脱字の修正と文章の微調整をしますのでオリジナルを多少改変しています。)


投げ銭を頂いたりしたら、嬉しさと興奮のあまりワタクシの鼻毛が伸びる速度が上がって大変な事になることでしょうね…。