『ニセ姉妹』を読みました

山崎ナオコーラさんの『ニセ姉妹』(中公文庫)を読んだのですが、

最後のページを閉じたあと、とても温かく朗らかな気持ちに包まれました。

ざざざとまとめると、
気の合う友人と姉妹関係を結ぶまで、そしてその後が綴られた物語なのですが、

新しい視点にハッとなるのと同時に、自分の家族観についても考えさせられました。

意外と、自分の家族観は凝り固まっている部分があったのだな…と。


いつも示唆に富む本を読むと思うのですが、
新たな視点に出会うのって、かならずしも心地良いわけではないですよね。。

なぜなら、それまで疑っていなかった自分の価値観が突然揺らぎはじめて、良いところも悪いところも認識せざるを得なくなるから。
それって、結構きついな…とも感じます。

ですが、

その ちょっときつい過程を経ると、
それまでの価値観から少し距離を取れるようになり、心と身体が軽くなったような感じを覚えるんですよね。

その感覚が好きなので、本を読むのはやめられないな…と改めて思う次第です。


山崎ナオコーラさんの『ニセ姉妹』、
とってもおすすめですので、良かったら読んでみてください。


それではまた。