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当時はまるで「おうち時間」だった

小中学生のとき、学校を休みがちになった期間があった。
一般的に言われる「不登校」に近い状態だった。

この前、不登校経験者が当時の思いを語るテレビ番組が放送されていたとき、
私はなんとなく似た経験をした者同士のような、親しみを持った感覚でそれを見ていた。


しかし、
その人たちの、
「社会のレールから外れた感じがした」「普通と違う自分が辛かった」
といった発言を聞き、とても驚いた。


それはなぜか。


実は、私が学校を休んでいた当時のことを思い出すと、

「学校を一日休める権利を手に入れて、ハッピー&ラッキー!
今日何しよう、漫画読もうかな?」
みたいなテンションの記憶がぼんやり浮かんでくる。

それとともに、
母との何気ないお喋りを平日の真っ昼間にできるのが嬉しかったり、

学校で周りに気を配る必要もなく、のんびりとした時間を過ごせるのがただただ幸福だったり。

そんな感情を思い出す。


そのため、「周りは学校に行っているのに・・・やばい!置いてかれる!」
というような気持ちは、誇れることではないかと思うがほぼ皆無だった。


とはいえ、精神的・身体的に不安定な時期でもあったので、
いつもいつも家での時間をエンジョイできていた訳ではない。

母の葛藤が見えて辛くなったり、順調に登校して特に心配を掛けない子の方が家族にとってはありがたいんじゃないかな・・・と思ったりもした。


でも基本的には、あのとき無理して学校に毎日行かなくてよかったなー、
と思っている。

学校を休まず行っていれば経験できたことも当然あるだろうし、見方によっては機会の損失になるのだけれども、

私という主観から見ると、「ちびまる子ちゃんの漫画を一気読みできてシアワセだったー」、みたいな、ちょっと呑気すぎるんじゃないですかあなた?と言われてもおかしくない感じの印象なのである。


不登校の背景も、当時についてはどういう感情なのか、ということも、
一概にはまとめられず、本当に人それぞれだと思う。

なので、私のこの経験も、ひとつの例として「ふーん」と流していただければ、という雑なまとめでした。


読んでくれて、ありがとう。


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