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障害者が日々の作品のアウトプットをするブログ

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最近の記事

犬のいた季節

小説の主人公は高校で暮らす白い犬「コーシロー」です。 白い犬は青春を生きている彼らを卒業の季節に見送っていきます。 章ごとに高校3年生の彼らが主人公になるのですが、毎年個性豊かな卒業生たちを見送っていくシーンは切なくなります。 次のぺージをめくると新しい高校3年生が主人公になります。 これもまた切なくなります。 もう前のページで主人公だった高校生は卒業していなくなっているんですから。 これはコーシローと同じ気持ちですね。 犬の寿命は15年ほどと言われています。 当然、コー

    • つきのふね

      森絵都さんの小説 テーマは妄想が大好きな青年と、思春期の中学生の物語。 万引きの中学生を救った青年と結びつくところから物語が始まる。 救ったというのは語弊がありますね。 万引き犯なのに逃しただけなので。 妄想癖というよりも統合失調症なんですけどね、彼。 病院に行くように周りが説得していたけど、なかなか行かないので状況が悪化していきます。 よくある話ですね。 そこで青年から救ってもらった少年少女が次は彼を助ける番になるのですが、これはまだ難しい。 精神障害なので、根性論では

      • リーチ先生

        楽園のカンヴァスで有名な原田マハさんの小説。 イギリスの陶器家「リーチ先生」が西洋と日本の芸術の架け橋となる物語。 日本に惚れたリーチ先生が来日することからすべてが始まる。 今回は「陶芸」がテーマ。 陶芸って中国が本場ってイメージがあるけど、それは東洋の話で西洋でも芸術として存在しているんですね。 面白いのが西洋と日本の陶器のイメージが対称的ってこと。 日本の陶器は地味で「陰」の雰囲気があり、その中に一筋の光が差し込む情景の深さがある。 西洋の陶器は「陽」の雰囲気。太陽の光

        • 52ヘルツのクジラたち

          このタイトルの意味、読むまで分からなかったです。 どうやら52ヘルツというのは生物には聞き取れない音域らしく、 助けを求めても誰にもその声が届かないという悲しさを表現したものらしいです。 そして、今回も恋愛や毒親、そして浮気により望まれずに生まれてしまった子供が焦点になる物語です。 これ、なんなんでしょうね。 もちろんこれはフィクションです。現実とは関係ありません。 しかし、現実ではこのような悲劇がたくさん生まれています。 結婚しても子供を幸せにする覚悟がなければ、絶対産ん

        犬のいた季節

          十二国記、ついに読破!

          やっと最新刊を読めました。 本当に世界観、ストーリー展開全てが素晴らしいですね。 最新刊では家臣がクーデターを起こし、本物の王を退け、偽の王として君臨します。 偽の王を倒し、本物の王を首都に導くことが今作の目的です。 物語の主人公は本物の王の家臣になります。 現実世界ではその時点で王朝が滅び、クーデターを起こした人物が王として君臨できるわけです。 しかし、十二国記では「天」という場所からの公認がないと本物の王になれないんですよね。 そこが面白いところです。 本物の王と

          十二国記、ついに読破!

          FF16、終わりました ※ネタバレあり

          PS5とFF16を購入し、ただいまエンディングを迎えました。 本当に素晴らしい出来だったと思います。 思い出補正もありますが、私の思い出であるFF6とFF10が二大巨頭として君臨しています。 これらを超える作品は今後FFシリーズには表れないだろうと思ってました。 しかし、現れました。 満足度としては、FF10に次ぐ面白さでした。 私はFF3~FF12(11を除く)を既プレイです。 特にFF全盛期であるFF5までをプレイ済みの方には特に楽しめるのではないしょうか。 クリスタル

          FF16、終わりました ※ネタバレあり

          黄昏の岸、暁の天

          十二国記の最新刊まで近づいてきました。 ようやくここまで来たかって感じです。 他国の王と麒麟を助ける物語です。 そもそもこの世界では他国に干渉することはあまりないらしいですね。 理由はこの十二国記を支配する天帝の絶対的なルールというものがあり、それに背くと王と麒麟は死んでしまうらしいです。 だから、他国に攻めて戦争になることは絶対にないらしいです。 それは現実世界からすると羨ましい限りですね。 他国から攻められる心配がないってことは、防衛費も浮きますしその分福祉にお金が回せ

          黄昏の岸、暁の天

          魔性の子

          これも十二国記シリーズですが、世界が現代の日本なので、この一巻だけ異質ですね。 十二国記の導入はこの小説から入っても問題ないという意見もありますね。 このストーリーから入った読者からは、一般的なホラー小説として物語を読み進めていくことでしょう。 そして、現代日本で起こった怪異事件の謎が一番気になるポイントでしょう。 しかし、十二国記シリーズを知っている読者から見たら、日本こそが異世界であり、あっちの世界が故郷であると知っています。 私は日本に住む人たちが異端人の悪者として認

          魔性の子

          十二国記 感想②

          十二国記、本当に素晴らしい作品ですね。 今回は ・風の万里、黎明の空 ・丕緒の鳥 を読みました。 風の万里、黎明の空は正当な続編となる話です。 王になった主人公、陽子と二人の女の子が物語の主軸になります。 二人の女の子は王である陽子がこの荒廃した国を救ってくれると信じ、 また失望したりします。 現代みたいにネットがないため、庶民は王がどのような人物なのか する機会がほぼないんです。 そのため二人の女の子は王である陽子がどのような人物であるか想像上で判断し、希望または憎しみを

          十二国記 感想②

          教室が、ひとりになるまで

          面白くて一気読みしちゃいました。 スクールカーストの最低辺の女の子が、特殊能力を持ってしまい 最上位層のグループの生徒たちを殺害するところから物語は始まる。 私もスクールカースト最底辺の人間だったので彼女の動機は少し分かります。 流石に殺したくなるほど憎しみを覚えたことはないですが、それはクラスガチャが大きく外れなかったからでしょう。 彼女はクラスで浮いていましたが、いじめにあっていたわけでもないのにあそこまで憎しみを覚えることが出来るのか? 仮に私があのクラスの一員だっ

          教室が、ひとりになるまで

          十二国記

          名作中の名作ですよね 今回は 「月の影 影の海」 「風の海 迷宮の岸」 「東の海神 西の滄海」 を読みました。 面白すぎてページをめくる手が止まらないですね。 ゲームでも小説でも、膨大な世界地図があって国ごとに焦点を当てて物語を描いていく作品が大好きなんです。 ゲームだと原神や軌跡シリーズがそれに該当しますね。 次はどの国の物語なんだろう?王や麒麟はどんな人物なんだろう? 国は栄えているのか?治世は何百年続いているのか?ほかの国との関係は? とか考えるだけでワクワクしますね

          十二国記

          硝子の塔の殺人

          ミステリー小説 オチがよかったね ミステリの小説はあまり読んだことがなかったけど、作中で書かれていたミステリー小説はぜひ読みたいと思ったよ 特にシャーロックホームズと館シリーズだね

          硝子の塔の殺人

          アウトプットをするためにnoteを始めたけど…

          これをゲームや漫画、アニメまでに広げるとなかなか苦痛になりますね。 自分の証としていろいろ残したいですが、継続が一番大事ですね

          アウトプットをするためにnoteを始めたけど…

          ゼロハチ、ゼロナナ

          母と娘の共依存が原因で引き起こされる悲しい事件のお話。 娘は結婚適齢期であり、心が弱く結婚に逃げるようとするが男を選び間違えるところから悲劇のドミノ倒しは始まる。 まぁ元凶はヤリ逃げをした彼なんだけどね…。 なぜあのような男がモテるのか同性の自分には分からないのだけど。 どの登場人物の家庭も世間から見たら普通なんですよね。 しかしどの家族にも闇があって、何かがきっかけで悲劇が起こる。 これは現実世界でも同じですよね。 事実、殺人は親族間で引き起こされるほうが多いです。 ほ

          ゼロハチ、ゼロナナ

          アリスとテレスのまぼろし工場

          夜の映画館で見に行ってきました。 さよならの朝に約束の花をかざろうの人がつくった作品なので期待して観に行ってきましたが自分には刺さりませんでした。 まず世界観がイマイチ理解できない。 そしてアリスとテレスとは?おそらく哲学者のアリストテレスをもとにしているんでしょうが、哲学的要素ってどこか出てきたんでしょうか…? この作品のターゲット層は夢を追う人、将来に可能性を見出している人そして主に学生でしょうか。 自分のような夢を追いかけることもなく、日々の変化を恐れて現状維持に幸

          アリスとテレスのまぼろし工場

          ノワールレヴナント

          不思議な能力を持つ4人の高校生の物語。 Aは人の幸福を偏差値で見ることが出来る能力。 Bは本のページを指でなぞると内容を脳にインプットできる能力。 Cは予言の言葉が一日5つ表示される能力。 Dは精神のレバーを引くと物質を内側から破壊できる能力。 4人とも個性豊かで初対面のなのにお互いを尊重し合って、黒幕に立ち向かっていく姿は見物です。 しかし、黒幕側が少し弱いかなと思いましたね。 あまりに高校生4人に翻弄されすぎです。 作戦も上手くいきすぎですし、敵の強大さを出してほしかっ

          ノワールレヴナント