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推しへの感謝状-拝啓、高橋一生様-

拝啓 梅雨明けを前に、早くも真夏の暑さが続く大阪です。昨日も急な雷雨に見舞われましたが、一生さんをはじめカンパニーの皆様も無事に到着されたでしょうか。

今日、7月15日は舞台『フェイクスピア』大阪公演の初日ですね。この記念すべき日に、あなたにどうしてもお礼が言いたくて、noteを開きました。

初めてあなたの舞台を観たのは2003年、劇団扉座の公演『夜曲』でした。
劇団関係者だった友人の誘いで何も知らずに劇場に向かい、チラシで初めてあなたの名前を目にしました。
その瞬間、天沢聖司の声の人だ!と驚いた記憶があります。
大好きなジブリ映画の声優さん。当時は中学生くらいだったはず。その彼が役者として舞台に立っている!その事実に感激しました。

でも悔しいことに、あなたがその後も数多くの舞台に出演され、大絶賛されていたことを知ったのは、あの日から10年以上後のことでした。

進学や就職、転職、結婚。その間に母を看取り、私も母親になりました。
舞台はおろかテレビさえもゆっくり見ることができなかった10年間。
その間もあなたは着実に歩みを進めていました。
多くの人を巻き込み、慕い慕われ、誰からも愛されるかわいい大人になって、再び私の前に現れてくれました。

テレビに映る「高橋一生」が、あの夜曲のツトムだと気づいた時の驚きと言ったら!
舞台に誘ってくれた友人に思わず電話を掛けてしまった程です。
友人曰く「一生君は、とっても真面目に稽古に取り組む、礼儀正しい良い子」だったそうです。
今とちっとも変わりませんね。

そしていよいよ今夜、18年ぶりにあなたの舞台を観に行きます。
今日までお芝居を続けてくれて、役者でいてくれてありがとう。
元気でいてくれてありがとう。

継続は力なり。
これからもきっと、さらにたくさんの人を魅了し、勇気づけてくれることでしょうね。
10年後、20年後のあなたにもきっと会える。
そう思うだけで、きちんと生きようと思えます。

どうかいつまでもそのままで。
今夜19時、新歌舞伎座で会いましょう。

『フェイクスピア』大千穐楽まで、無事の完走をお祈り申し上げます。

敬具

2021年7月15日        山岡ハンナ


高橋一生様

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