山岡ハンナ

趣味と子育てを生きる力に!をモットーに、大好きなヒト、モノ、コトを語りたい衝動に駆られ…

山岡ハンナ

趣味と子育てを生きる力に!をモットーに、大好きなヒト、モノ、コトを語りたい衝動に駆られてnoteデビュー。よろしくお願いいたします!

最近の記事

〜妄想夢劇場〜高橋一生からの贈り物

(注)この物語は、我慢の枯渇期を耐え忍び、と思ったらいきなりの大量告知に溺れ、いよいよその供給が開始されるその朝に見た、いちイセクラの夢である。 ーーーーーーーーーーー 電飾に彩られた街。日が落ち始め、少し冷えてきた。手をさすりながら待っていると目の前に車が停まり、後部座席から撮影帰りの彼が降りて来た。 私を見つけると、コートのポケットに手を入れたまま小走りに近づいて、その柔らかなキャメルの生地でフワッと包んでくれた。 言葉を交わすでもなく、微笑みながら見下ろす彼と、

    • おげんさんといっしょに泣いた夜

      星野源、という名前を初めてはっきりと意識したのは、『SUN』 から。あちこちで耳にしてはいたが、2015年の紅白を観て、なんて楽しそうに歌うんだろう!と、この曲が大好きになった。 当時は3歳の息子を抱え、長女はまだお腹の中。そんな生活で、新譜を追いかけたり出演作を調べたりする余裕はなく、テレビに出ていたら手を止めて聴く程度だった。 そんなにわかファンの私がこうして書くのもおこがましいが、今回放送された『おげんさんといっしょ イッキ見再放送』で不覚にも泣いてしまった。 週

      • 『フェイクスピア』観劇の後遺症(ネタバレ)

        7月25日の大千穐楽から2週間あまり。 未だにあの余韻から抜け出せないでいる。 画面越しに憧れ続けた、高橋一生。 彼は確かに存在し、すぐ目の前で息をし、汗を流し、涙を浮かべ、笑っていた。 あの声が耳から離れず、空気の振動が細胞を揺らし続けている。 観劇以後、映像でみる彼の姿がいままで以上に生々しく、その声が重く響いて苦しい。 もうこれまでのように、ただのファンとして気軽に鑑賞出来なくなってしまった。 これまでにも何度も、様々な舞台を観てきた。 生の芝居とは言え、客席とス

        • 『フェイクスピア』大千穐楽に寄せて

          NODA-MAPの新作舞台『フェイクスピア 』全62公演が終わった。東京から大阪へと続く2ヶ月の興行。 私はこの舞台で初めて、同じ演目を複数回観劇した。初日、3日目、そして大千穐楽。この奇跡的な日程で作品を体験する中で湧き上がった思いを、記しておきたい。 **** ただただ圧倒されるばかりの初日から明けて3日目。2度目の観劇中にふと頭をよぎった、「なぜこの人たちは、舞台に出るんだ?」という疑問。 それは、伊原剛さん演じる三日坊主の序盤のシーンを見ている時だった。 セット

        〜妄想夢劇場〜高橋一生からの贈り物

          上京物語〜赤坂見附の室井さん〜

          東京の大学に進学する! そう決めたのは30年前、中学生の時だった。 両親ともに田舎から上京し、都内の大学を出ていたのが一番の理由だ。 両親はそれぞれ別の大学に通っていたが、今で言うインカレサークルのような場所で出会い、結婚。私が生まれた。 父は寡黙な人だったが、母は当時のことをよく話してくれた。 大学時代がいかに大切で、楽しかったか。誰と出会い、どんな繋がりを持つのか。それはそれは楽しそうに。 そうして東京への憧れを募らせた私は、それなりに勉強し、高校は進学校の女子校に進

          上京物語〜赤坂見附の室井さん〜

          観劇日記〜フェイクスピア大阪公演初日〜※ネタバレ注意

          ※注※ NODA-MAP『フェイクスピア』の観劇記録です。 劇中のセリフや演出について触れています。 観劇予定の方は、ぜひ終演後にお読みください。 開場2021年7月15日午後7時。『フェイクスピア』大阪公演初日の幕が上がった。 幕が上がる直前の緊張感が好きだ。 客席に流れる音楽が切り替わり、ボリュームが上がる。いよいよかと背筋を伸ばす。 そこから一転の静寂。自分の心臓の音を久しぶりに聴いた。 暗転。ゴクリと唾を飲むよりも早く、一瞬で明転。舞台中央に数名のアンサンブルと

          観劇日記〜フェイクスピア大阪公演初日〜※ネタバレ注意

          推しへの感謝状-拝啓、高橋一生様-

          拝啓 梅雨明けを前に、早くも真夏の暑さが続く大阪です。昨日も急な雷雨に見舞われましたが、一生さんをはじめカンパニーの皆様も無事に到着されたでしょうか。 今日、7月15日は舞台『フェイクスピア』大阪公演の初日ですね。この記念すべき日に、あなたにどうしてもお礼が言いたくて、noteを開きました。 初めてあなたの舞台を観たのは2003年、劇団扉座の公演『夜曲』でした。 劇団関係者だった友人の誘いで何も知らずに劇場に向かい、チラシで初めてあなたの名前を目にしました。 その瞬間、天

          推しへの感謝状-拝啓、高橋一生様-