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黙ってたって過ぎてゆく - 2020.11.15

毎年この時期に、日本一早い忘年会と称して忘年会を企画している。日本の年の瀬ってちょっと忙し過ぎやしないか。予定を組もうにも連日連夜の忘年会でキャスティングができないし、暴飲暴食が嵩むものだから胃腸が休む暇が無い。であれば時期をずらそう。折角なら埒外の時期が良い。そう思って企画しているのがこの忘年会である。僕が今年、間違いなく一番通った近所のイタリアンを貸し切りにさせてもらい、大いに食べて大いに飲んだ。総勢三十人近い動員を記録した今年の忘年会。いつもの奴らにもご無沙汰な彼らにも会えた土曜日は、なかなか幸福度が高い。もう思い残すことはない。さあ来い二〇二一年。

全然嘘である。多くの人にとってそうであるように、今年は全くもって訳のわからない年だった。あらゆる外出は規制され、イベントは何も開催されず、僕はといえば変わらず仕事はしていたけど、個人的には停滞と内政と奮起を繰り返し、振り返ってみれば碌な思い出が無い。その中でも新たに友人ができたり、出張先で自然に触れ、お茶の生産者さんと話すのが楽しかったのは救いかもしれない。

悲しいニュースが多かったのも今年の特徴かもしれない。今年を無かったことにしたいと言う人もよく見かけたが、そうはいかぬがこの世の常。この一年間も他の一年間と全く同じ365日間として過ぎていくだけなのだ。あなたにとって今年はどんな年だっただろうか。そう問うたところで、僕自身今年をどう評価するかが全くもって定まっていない。何のための忘年会かと言われると言葉に詰まってしまうのだけれども、幹事ってやっぱり忙しくてそんなこと話してる暇が無かったよな。幹事に忙殺された人たちを集めて忘年会をやろうかな。

あなたのおかげで生活苦から抜け出せそうです