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人生初の大相撲観戦!負けても文句を言わない力士に感動。

こんにちは!
ラスベガスの「はの」です。

11月。この時期になると地元福岡の郊外に相撲部屋ができて、東京から力士の方々が遙々とこの地にやってきていたコトを思い出します。

当時感じていた相撲のイメージは、祖父母が観るスポーツ。

しかし40歳半ばにして夫と観たNetflixがきっかけで東京の両国国技館で大相撲9月場所を観戦してきました。

相撲にはあまり興味がないけど、一生に一度は会場で観戦してみたい!

という方へ向けて(私)、大相撲観戦で感じたコト、外国人が不思議に思ったコトを書いてみたいと思います。

そんな私はアメリカ在住約18年、ラスベガスでは旅行関係の仕事をしています。

そでは早速初めて行きましょう!

相撲に興味を持ったきっかけ

両国国技館

大相撲に興味を持ったきっかけは3つです。

ラスベガス海外公演

Mandalay Bay Hotel

2005年10月7~9日にラスベガスのマンダレイベイリゾート&カジノのイベントセンターで行われた大相撲ラスベガス公演2005。

当時、ラスベガスに渡米てきたばかりでしたので会場へ行って観戦する余裕はありませんでしたが、近所にある日本食のスーパー中田マーケットへ行くと掲示板に貼られていた有名力士のポスターを目にしました。

その後、旅行会社に入社してからは先輩方からアウトレットモールへ行ったら日本のお相撲さんが沢山いた話を聞くと、

「ラスベガスでは大相撲のイベントも行われるの?凄いな!」

と思ったものです。

この公演(大会)では朝青龍さんが総合優勝をされ、ラスベガス公演は1985年のニューヨーク公演以来20年振りに行われた公演だったということを後になって知りました。

Netflix


「日本の相撲がNetflixに出ているから観たい、観たい!」

と夫に言われ二人で観たのが2023年のSanctuary

主人公が相撲部屋の親方にスカウトされ相撲の世界に飛び込みそこで起こる出来事を紹介している作品、このドラマが想像以上に面白かったのです!

相撲界ってこんな世界なのかなと想像してしまうような人間ドラマ、相撲部屋の様子、食べ物、暮らし、勝負の世界など、知らないコトばかりですっかりはまってしまいました。

このドラマに出演している役者の皆さんの演技が素晴らしいこと、まだ観ていない方は是非Netflixで観てみて下さい。

Youtube

NetflixでSanctuaryを観てからはすっかり相撲にはまった夫、夫につられてYoutubeで大相撲や相撲部屋の動画を一緒に見るようになりました。

その中でも一番のお気に入りは二子山部屋のYoutubeチャンネル

若い力士の方々が厳しいトレーニングをしている場面や普段の生活や食事風景を見ると、親元から離れて相撲という修行に励む姿はなんだか現代の私達が忘れていたような学びがあります。

そしてその裏側では(恐らく同年代の)親方や女将さんが厳しくかつ優しくお弟子さんを指導している姿があり、応援しないわけにはいかない、そんな感情が芽生えてきました。

このYoutubeでは大相撲が行われていない月に行われる合宿などを垣間見ることができ、さらに相撲に興味が湧いてきます。

今では夫は二子山の力士の方々の名前を覚えて、場所が始まると「Rougaー!」とテレビに向かって叫んでいます。

またお相撲の世界には力士以外のポジションで土俵で力士の名前を呼び上げる「呼び上げ」があることを知りました。

通常NHKの相撲中継はお昼3時半ごろから始まりますが、実は午前中から相撲の取り組みが行われています。そこでは若い力士や呼び上げの方々が活躍されていて、テレビに出てくる呼び上げの方々の紹介文がかなり面白いんですよ!カフェオレが好き、横浜ベイスターズファン、中学では野球部などその人の人柄が垣間見れます。

両国国技館の様子

日本の伝統文化である歌舞伎や相撲は敷居が高い雰囲気がありました。

加えてテレビや映画を観て興味が湧いた程度で会場へ行くと、熱心なファンは憤慨されるのでないかという心配もありましたが、そんなことは一切ありませんでした。興味があれば(ルールを守って)誰でも行っても良し!

そして相撲は神事と言われる通り、一歩会場に足を踏み入れるとなんとも言えない澄み切った空間の中から、高々と声の通った呼び上げの方の声が響き渡り、テレビで観るのと全然違うという雰囲気を感じましたのでご紹介します。

お客様の年齢層

大相撲を観戦される方々はメディアで言われているようなNHKや新聞をよく見る世代の方が多い印象がありましたが、30~40代の方やお子様連れの方もいらっしゃいました。

会場へ行くと2階席は早い午前中から外国人、1階席は午後から日本人のお客さんが入り始め、午後3時以降に一斉にコアファンがやってくるイメージでした。

座席
両国国技館は1階と2階席があり、私達は2階席の一番後ろの椅子に座って観戦しました。

1階は座布団・ます席、2階は椅子です。

1階席の出入口から場内を覗くとまた違った雰囲気があり、NHKのテレビに映っているところはあそこかな?と写真を撮ってしまいました。テレビに映っている所は会場のほんの一部で見えないところが殆どというコトを知りました。

チケット購入&料金

チケット販売には、場所前に始まる一次選考、二次選考、先行抽選があったのちに一般販売が始まります。
色々な販売場所と方法がありますが、オンラインで先行抽選で購入すると、第一希望の日にちでチケットを手配することができました。

・タマリ席(砂かぶり)20,000円前後
・マス席(S,A,B,C)15,000円~78,000円前後(人数によって異なる)
・イス席(S,A,B,C)2500円~10,000円
・ボックス席 60,000~70,000円前後

料金の目安は2023年現在です。料金の詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

ラスベガスで行われる格闘技やイベントへ行くと需要と供給でその時々の料金が大幅に変わり、有名な常設ショーは大体1枚$150~なので、この価格設定は安いと感じました。

食事

国技館に行ったら絶対に食べようと決めていたものがあります。

それは国技館ちゃんこ

大広間のような場所に長テーブルだけが置いてあり、そこでみんなが前を向いて静かに食べる、なかなかいいモノでした。味もとっても美味しかったです!

そして何よりもこのレストランで働いていらっしゃる方々の手際がよくて、すぐにこのちゃんこが出てきました。

相撲博物館

(正面玄関入口付近にある優勝トロフィー)

国技館の中には相撲の歴史を紹介した博物館や通路には歴代の横綱の写真が掛けられていました。

相撲の取り組み以外にも楽しめるような会場になっていましたので、こちらにも行ってみてくださいね!

この会場に到着したのは午前11時、会場にファンが集まり出す夕方4時には疲れ果ててホテルに戻り、部屋からNHKでテレビ観戦をしました。今回楽しみにしていた二子山部屋の狼雅さんの取り組みはホテルの部屋から観たので、次回は会場で観たいものです。

外国人が感じた面白さ&不思議

ここでは初めて大相撲を観た夫が感動して話をしてくれたコト、気が付いたコトを箇条書きにご紹介させて頂きます。

相撲の面白さ

・勝ち負けがはっきりしていて分かり易い
・力士は負けても観客の前で文句を言わない
・重量に関係なく戦う
・力士は喜怒哀楽を表に出さない
・昔からの伝統が残っている

不思議に思ったコト

・土俵が高くて危険すぎる
・懸賞金を観客の前で受け取る
・お客さんが座布団を投げ合う
・土俵回りの危険地帯に正座している
・土俵回りに座っていて怪我をした人から訴えられないのか
・会場には広告がほぼない
・ます席でお客さんが長時間座っているが足腰は痛くないのだろうか(地面に座る文化習慣がない為)
・英語での案内がない
・どこで収益を得ているのだろうか
・観戦しやすい1階席は午前中は空席のままでもったいない。

ちょっと不満に思ったコト
・下の階級の力士の対戦表がない
(訂正:最近ウェブに対戦表があることに気が付きました)

会場では夫が横からこのような事をコソコソと伝えてくるので、そんなの知らんよと言いつつも何故だろうと思う事もありました。

ちなみに会場では下の階級の対戦表がどこを探してもなかったので、応援している二子山部屋の取り組みを全て見逃したと残念がっていました。次回は午前中から1階席の通路脇で観たいものです。

日本の将来を担うのは大相撲

日本の将来を担うのは大相撲しかないと思ったコトが3つあります。こちらを紹介して終わりにしたいと思います。

1.日本の文化や歴史が残る神事スポーツ

格闘技と呼ばれるスポーツは世界中で行われていますが、プロの相撲は日本の文化や精神が受け継がれていて海外ではやっていないところに価値があります。
日本各地や世界からも若い方々が入門され厳しい稽古を受けている姿を見ると、今の私達が忘れていたような日本の文化や精神を改めて考えさせられ、スポーツという言葉だけでは語りつくせない道(神事)に魅力を感じる人が多いのではないかと感じます。

海外には日本の相撲に興味を持っている人が非常に多く、アメリカのUFCにリングアナウンサーとしてよく出てくる有名人Joe Roganさん、ポットキャストの番組では度々相撲の話が話題に上がっています。

2.外国人力士が多い
ご存知の通り大相撲会には海外からの力士の方々がいらっしゃいますので、その国にいらっしゃるご家族・お友達・地元のファンの方々は日本で頑張っている力士達を応援しているはず。
ラスベガスの学校で出会ったモンゴル出身の女の子は、日本と言えば相撲でモンゴルの地元力士の方々が活躍している姿をモンゴルで観ていたということを切々と語ってくれました。

またお隣のカザフスタン出身の方からも、日本=相撲で相撲のコトを質問されましたが、当時の私はほぼ無知で何も答えることができませんでした。
日本の相撲を知ってもらう為にも、その力士の出身国の言葉で大相撲を生配信をすると海外にもっとファンが増え日本へ行ってみたいという人が増えるのではないかと感じています。
そして個人的には小錦さんが英語で大相撲を解説する番組を見てみたいです。(もしかしてやっているのかもしれません)

3.日本各地で開催(インバウンド)
大相撲は1月から11月まで日本各地で行われています。
これまでは「日本へ旅行に行くついでに大相撲へ行こう!」から「大相撲へ行ったついでに周辺地域を観光しよう」に変わってくると感じています。日本は観光業、それには大相撲は必要不可欠です。

2024年大相撲のスケジュール
1月東京:1月14日~28日
3月大阪:3月10日~24日
5月東京:5月12日~26日
7月名古屋:7月14日~28日
9月東京:9月8日~22日
11月福岡:11月10日~24日

この会場ではこのようなコトを思いながら取り組みを観ていました。

まとめ

今回は人生で初めて大相撲を観に行った感想をご紹介させて頂きました。

相撲に興味を持ったきっかけ、実際に会場へ行った時の様子、外国人が疑問に感じたコト、これからの日本には大相撲は欠かせないスポーツです。
これをきっかけにお相撲を観に行ってみようかなと思った方はまずはNetflixを観て、その後はYoutubeで勉強すると当日はお相撲を2倍楽しむことができると思います!

もっと詳しく情報をお知りになりたい方は、コチラの公式ページをご覧ください。

最後になりますが、2005年に行われたラスベガス公演が再度開催されることを願っています!

Las Vegas Mandalay Bay Hotel

ラスベガスの現地情報やインバウンド、日々の暮らしについて記事を書いています。ご興味のある方はこちらも読んで見てください。

https://hanochanwork.com/archives/9800

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