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【エッセイ(ミニ)】ドラマ「ミステリと言う勿れ」にみる永遠の掟

フジテレビ月曜夜9時
「月9」の今クールのドラマ

「ミステリと言う勿れ」

にハマりました…。


原作(コミック)はまだ読んでいませんが

菅田将暉さん、伊藤沙莉さんはじめ
キャスト皆さんのお芝居はもちろん、
音楽、演出、セット、脚本と
すべて素晴らしいですね。

ミステリーですから
人が殺められることで
ストーリーは展開します。

単純に
犯人さがし、謎解き、考察
などでドラマを楽しんでいる視聴者も
意外性を突く犯人像、巧妙なトリックなどに
満足度は高いのではないでしょうか。

また菅田将暉さん演じる
主人公の久能整くんが発する台詞には
社会通念に対して正面だけではなく別の方向からも見れば
私たちに多くの道が広がると気づかせてくれる言葉が綴られていて
私は感動してしまうのですが

(たとえば「人が病に倒れ亡くなるとその患者は病に負けたというけれど、病に負けたのは、患者ではなく医療だ」(要約)という台詞など)

SNSでは台詞がいちいち説教くさいという声もあったよう。
けれど
久能くんの言葉を「説教」と感じてしまうのは
感じる人の持つ社会通念の断片へ、良くも悪くも
ちゃんと届いて揺らしたからなのかもしれません。


トリックもそうですが私がさらにこのドラマに惹かれるのは
人の命を奪うに至った犯人の
その背景を丁寧に描いているところ、ですね。


犯人の中にある「心の襞」。

それを丁寧に、しかも
1時間(または2週にわたって)という長さで描ききる
制作側の勇気にも感服します。

今クールでもたくさんの
ミステリードラマがありますが
その「丁寧さ」は群を抜いていると思います。

そして

『人を殺めてはいけない』

という、人間の永遠の掟を久能くんの表情が
思い出させてくれます。


最近は話題を集めるために
ミステリードラマ公式SNSではよく
「犯人考察」が
ゲームのように『楽しく』
行われますが(ドラマは娯楽といいますし)


視聴している者の
心の襞へ、心の小さな折り目へ
何かを残してくれる
そんなドラマを
私は観たかったんだな、と感じました。



この菅田さんの
ミステリと言う勿れ、

早くも続編希望な私です笑。


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