数的不利育児(遺書です)

これを読んでいるころには、私はもうこの世にはいないもしれません。もがいて、がんばりましたが、やっぱり私はだめかもしれません。いちおう、がんばったのです。でもどうやら駄目な気がします。
まだ冷静なうちに、書けることを書いておこうと思います。

なぜ息子を愛してるのは私だけなのだろう。
そう思うときがありました。
パパとか、おじいちゃんとか、おばあちゃんとか、もっといろんな人に愛されてもいいはずなのに。

私が愚かなせいで、自分だけでなく息子も孤立させてしまっていないかと思うのです。

ちゃんと助けを求められないせいで、とうか助けてもらっているのに自立できないせいで、被害者ぶるな、自分にも生活があると言われるような人間です。

息子は、機関車が大好きで、マインクラフトでとても上手につくります。ロボットや、機械いじり(トイカメラは分解するためのおもちゃになっていました)も好きです。それから、ぬいぐるみも大好きです。毎晩ぬいぐるみにお布団をかけてあげて、抱きしめています。お風呂にも入れます(そのおかげで、いつでも柔軟剤の匂いがします)。
ちかごろは昆虫が大好きで、飼っているコクワガタやニジイロクワガタの世話も、毎日霧吹きやゼリーのチェックをしています。夜には眩しくないように飼育ケースにもお布団をかけています。

You Tubeも大好きです。ヒカキンさんはもちろん、オダケンさんやキヨさんや、それからしいちゃんねるさんやむし岡だいきさんの動画もたくさん観ています。

そんな息子をどこかでみかけることがあったら、どうか声をかけてあげてください。

こんな馬鹿な親ですが、息子はとてもいい子なのです。

これを読んでいるあなたが、どうか幸せでありますように。
子供と、子供を育てるパパとママが健康でいられる世の中になりますように。

私がいなくても大丈夫なように、この数的不利な状況を解決できるように、私なりに、できることは全部してから、私はもういなくなろうと思います。

今まで助けてもらったすべての人に感謝を。
それにこたえられず、ごめんなさい。



息子がグレて「こんな家、出てってやるよババァ」と言ったあと、「何言ってもいいが大学にだけは行っておけ」と送り出し、旅立つその日に「これ持っていけ」と渡します。