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#80 間違った「フィードバック」自律型人財をつくる「フィードフォワード」

指示ゼロ経営プロデューサーのかおりんです。
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リーダーのお仕事として、「部下にフィードバックをする」と言うものがあります。

フィードバックというのは

本来あるべき姿と現実のギャップを行為者本人に伝えること

「アドラーに学ぶ部下育成の心理学」より

ですから、これもとても重要です。

しかし、いい方・伝え方を間違えると

「責められている」
「できていない部分を指摘される」

ということで、部下にネガティブな感情を抱かせてしまいがちです。

では、どんなフィードバックがいいかと言うと

【事実を伝える】

だけです。

ここに【主観】が入るから、「責められている」という感情になります。


◆事実を伝える◆
「目標は100だったよね。現時点で50だよね」

以上です。この確認をするだけです。

ここに主観が入ると

「目標は100だったよね。現時点で50しかできていないよね。こんな状態でいいと思ってるの?」

こんなフィードバックをされたら、やる気が出るどころか、上司と話をすることが嫌になってしまいます。

当然、「目標がんばって達成するぞ!」という意欲にもつながりません。


では、どうするか…それが【フィードフォワード】です。

フィードフォワードとは

未来の変化を予測して、あらかじめ対策を打っておくこと

「アドラーに学ぶ部下育成の心理学」より

要するに【未来思考】で、部下をサポートするってことです。


よくありがちなのは、

「目標達成のために、●●をすればいいよ」
「このやり方だと、●●なトラブルが起こるから、▲▲しておいて」
「このままだと、負担が大きいから●●さんに手伝ってもらって、▲▲して」

転ぶ前に石をどける…って感じですね。

「そこに石があるから、あぶないよ!こうやって避けようね」

心配性のお母さんですね。これで、子どもは何を学ぶでしょうか?

●●が起こるかもしれない…というのは、上司であれば経験則から分かるかもしれませんが、それを伝え、さらに回避方法まで教えたとき、部下は何を学ぶでしょうか?


では、正しいフィードフォワードの例だと…

「目標達成のために、できることって何だと思う?」
「このやり方だと、トラブルとか起きる可能性はないかな?」
「このままだと、負担が大きすぎない?対策考えてる?」

こんなイメージです。

重要なのは「問い」を与えることです。

「自分で考えさせる」のです。

考えが出てこない場合は、「結末を体験させる」ことも大事です。

そう、あえて失敗させるのです。


しかし、失敗した場合、会社に損害を与える可能性が大きかったり、お客さまに迷惑がかかると分かっている場合は

「このやり方だと、会社に損害を与える可能性があることは理解してる?」「その可能性が出てきたとき、どんな対策するか考えてる?」

と、少し丁寧に、抽象度を下げた問いを与えます。

とくに、未熟な社員にはできる限り抽象度を下げた問いを与えます。
一方で、かなり経験もあり、できる社員には、抽象度を上げた問いを与えることで、さらなる成長を期待します。


いかがでしょうか?

今まで間違えたフィードバックをしてはいなかったでしょうか?

そして、今後はフィードフォワードを意識して、部下や社員の成長を促してみると、自分で考え動く人財が育っていきますよ



本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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