塩になる読書 八月ベスト本
実家で暮らしていた時は、どんなに本を読んでいても家族に気兼ねするということはなかった。寝落ちして電気がつけっぱなしになってないか、必ず確認してくれた母には申し訳ないけれど…。それが実家を出て肉親以外の人と、つまり他人と暮らすようになると、読書の時間が取れないものだ。読書に集中していると「今日は塩なのね」と寂しそうに言われるが、別にそんなつもりはない。 そういえば読書が趣味でない友人とたまたま出会って、読書に夢中になって気付かずにすれ違ってしまった時、「シカトされた」と思われ